先生、おねがい。

あん

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 「んぁっ……せんせっ……こえ、やだぁっ」

 「んー?乳首そんなに感じる?」


 チュッと吸い付かれる。


 「はぅっ」


 (そんなえっちなこと、言わないで……っ)


 ただ胸を触られるだけでも羞恥心でいっぱいなのに、図星を突かれて余計に恥ずかしくなって、カアッと顔が赤くなる。

 本当に俺は、胸だけで感じてしまっている。だってあの日以来、先生はキスをするときもときもアソコを触るときも、胸と一緒に触るから、ココは気持ち良いんだって、身体が覚えてしまったのだ。


 「や、なの……おねがっ……枕っ。おねがいっ……」


 お願い。せめて枕で口を塞がせて。俺はうわ言のように繰り返した。しばらくして先生は胸から口を離してくれたけれど、でもそれは、俺のお願いを聞いてくれたわけではなくて。


 「それだと大きくて、顔隠れちゃうだろ?心の可愛い顔見たい」


 上から俺を見下ろす先生の興奮しているような目つきに、胸がドキッと跳ねる。可愛いって言われたのがすごく嬉しくて、顔がいっそう熱くなった。


 「まあ、でも……そうだな」


 ニコッと微笑んだ先生が、おもむろに服を脱ぎ、細いながらもたくましい身体を、惜しみなくさらけ出す。


 (ひゃあ……カッコいい……)


 えっちなことをしてるときに、先生が服を脱ぐのは初めてで。今日海で存分に見たにも関わらず、思わず見惚れてしまう。ポーッと見つめる俺に、先生は脱いだTシャツを丸めて手渡してきた。


 「せんせ……?」

 「それで押さえてて良いよ。噛んでもいいから」

 「え……でも……汚しちゃう……」

 「良いよ。ただし口だけな。顔は隠しちゃダメ」


 有無を言わせない雰囲気にもかかわらず、俺はなぜか胸をときめかせてしまう。おかしいかもしれないけど……なんか、普段は優しいのに、こういう時だけいじわるなのが、ドキってするの。

 そんな変なことを考えているうちに、再び先生の顔が俺の胸へ近づいてくる。


 「アアッ……んっ」


 頂きを甘噛みされて、えっちな声が出た。俺は慌てて先生の服で口を押さえ、声を殺したけど、大変なことに新たな問題が発生してしまう。


 (先生のっ、匂いっ……)


 Tシャツから香る先生の匂いが鼻いっぱいに広がって、ますますドキドキして、頭がぽわーってなって。このままじゃ変になってしまうと、理性が叫んでいるが、それでも声を抑えるにはこの方法しかない。

 どっちを取るかなんて明白で、俺は快感に落ちることを選んだ。先生の匂いに、満たされることを選んだのだ。

 
 (もうっ……だめ……)


 限界が近づく。涙で視界が歪んで。息も荒くなってきた。

 もうすぐ……あと少しで達しそう。そんなタイミングで、突如刺激が止んだ。


 「え……なん、で……っ」


 寸前で止められて、つい惜しむような声を出してしまう。先生の表情は、視界がぼやけているせいで、よく見えない。


 「先生……?」


 不安な声を出す俺のまぶたを、先生の綺麗な指が拭った。クリアになった視界に映るのは、もちろん彼しかいなくて。俺を見下ろす先生は、大人っぽい笑みを浮かべて、ゆっくりと口を動かした。


 「心、見える?」

 「え……?」

 「こんなに腫れて……来年は海行けないかもな」


 先生が俺の胸の輪郭をツツとなぞり、少しだけサディスティックに口を歪めた。その瞬間、止まっていた欲が湧き上がり、ドクドクっと下半身が震えた。


 「〰︎〰︎っ」


 ギュッと服を噛む。
 
 足を動かしたいのに、先生が身体の上に乗っかっているから、思うように出来ない。だから、ソコだけで快感を受け止めるしかなくて。俺は、下着の中にいっぱいの欲を吐き出した。

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