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64-高谷広side-R18
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目を覚ますと、心が──なんの衣服も纏わない心が、俺の目の前にいた。白い肌と華奢な身体が惜しげもなく晒され、並々ならぬ色気が漂っていた。
『心?』
名前を呼ぶと、心は嬉しそうに微笑んで俺に身体を寄せる。
『せんせ……また、俺にえっちなこと、教えてください』
『えっ』
気付けば俺は心に手を取られ、それを中心へと誘わられる。
『ここ……疼いて仕方ないんです』
少し触れただけでピクリと反応したソレは、あの日に触ったものと同じで、小ぶりながらも男としての主張をしている。その誘惑に負けそうになりながらも、俺がなんとか理性を保ち、心のソレから手を離した。
『心、駄目だ。俺たちは──』
『先生、好きなんです』
『──え』
目を見張る俺に心は切なげに微笑んで、もう一度『好き』と言った。その愛らしい唇を見た瞬間、俺の理性の糸はプツリと切れて、心をベッドに押し倒していた。
『心……』
『せんせ……んっ』
小さな唇に自らのそれを這わす。心から漂う控えめな甘い香りが鼻をくすぐり、俺の頭は目の前にいる心のことしか考えられなくなっていた。
『先生……嬉しい……』
潤んだ瞳で幸せそうに微笑む心に、俺も笑いかけ、心の中心へと手を伸ばしたところで──
「──っ」
夢から目覚めた。
目を覚ますと、心が──なんの衣服も纏わない心が、俺の目の前にいた。白い肌と華奢な身体が惜しげもなく晒され、並々ならぬ色気が漂っていた。
『心?』
名前を呼ぶと、心は嬉しそうに微笑んで俺に身体を寄せる。
『せんせ……また、俺にえっちなこと、教えてください』
『えっ』
気付けば俺は心に手を取られ、それを中心へと誘わられる。
『ここ……疼いて仕方ないんです』
少し触れただけでピクリと反応したソレは、あの日に触ったものと同じで、小ぶりながらも男としての主張をしている。その誘惑に負けそうになりながらも、俺がなんとか理性を保ち、心のソレから手を離した。
『心、駄目だ。俺たちは──』
『先生、好きなんです』
『──え』
目を見張る俺に心は切なげに微笑んで、もう一度『好き』と言った。その愛らしい唇を見た瞬間、俺の理性の糸はプツリと切れて、心をベッドに押し倒していた。
『心……』
『せんせ……んっ』
小さな唇に自らのそれを這わす。心から漂う控えめな甘い香りが鼻をくすぐり、俺の頭は目の前にいる心のことしか考えられなくなっていた。
『先生……嬉しい……』
潤んだ瞳で幸せそうに微笑む心に、俺も笑いかけ、心の中心へと手を伸ばしたところで──
「──っ」
夢から目覚めた。
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