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5巻【一】
8 彼氏の特権
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とんとスマホを突きつけられる。
「十七の折原君、スマホを持てよ。俺は特等席で優雅に映画鑑賞をするわ」
「山宮先輩、なんだか今日はテンションが高いですね」
笑ってスマホを受け取ると、山宮が大袈裟に肩をすくめる。
「今年は二日間の誕生日を楽しく過ごすと決めたんだわ。勉強も夜だけ。二日連日で祝えるやつらなんてなかなかいなくね」
そう言ってこちらを振り仰いだ山宮のくちびるがつんととがっていて、思わずふふと笑ってしまった。あぐらを掻いていた足を床へ下ろし、自分の足の間へぐっと山宮の体を引き寄せる。温かい体が腹側にぺたっとくっつくと心がじんわりと和らいだ。腕の中にすっぽり収まるサイズの山宮はやはりかわいい。
体が右肩から乗り出すように顔を近づけると、山宮の右手が朔也の後頭部に添えてこちらを引き寄せるようにキスをしてきた。斜めにクロスするくちびるを食むとやわらかい。ベタと言われるだろうが、やはり感触はマシュマロに近い気がする。
「ケーキを食べておけばよかったな。そうすれば甘かったかも」
口を離して囁くと、山宮の口が弧を描いた。
「またあとですればいいんじゃね? キスは一日につき一回の限定品だったか?」
「その台詞、山宮の台詞とは思えない。テンション高すぎ」
「そりゃ高くなるわ。滅多に見られねえ書道をするところ見て、ほしい漢字を書いてもらって。俺の宝が増えたんだよ。世界中のどこ探してもねえんだぜ。すごくね」
「昨日のおれの気持ちが分かった? 山宮の声が聞けた幸せ」
すると山宮が少し困ったような顔でこちらをちらっと見た。
「分かるようで分かんねえな。俺は歌っただけだし読んだだけだし」
「おれも書いただけだけど?」
「お前の場合は形になるんじゃね。俺はならねえだろ?」
山宮がそう言って乾かしている半紙を指さしたので、朔也はにやっとして机に置いてあった自分のスマホを取った。
「じゃ、音楽をかけましょうか。山宮先輩の歌声です」
「は!?」
こちらの声に山宮が目を剥いたところで、ボイスレコーダーのアプリを起動して再生をタップする。すると昨日山宮がカラオケで歌ってくれた前奏と山宮の歌声が流れ出した。ぽかんとした顔から一転、顔を真っ赤に染めた山宮がスマホに手を伸ばす。朔也はさっと腕を伸ばして届かないところまで高くあげた。部屋の中でエコーするマイクの歌声は部屋に流れたままだ。高校生のラブソングを歌う山宮の声でその映像が頭に浮かぶ。
「クソ恥ずいわ! やめろ!」
慌ててスマホを取ろうとする山宮が顔を赤くさせる。歌を聴きながらにやにやしてしまった。
「昨日こっそり録った。山宮は自分の声に慣れてるって言ってたじゃん」
「アナウンスとかしか慣れてないわ! 歌声なんて聞いたことねえよ!」
「じゃあいい機会だから聞いてみなよ。山宮は歌が上手いんだし」
「著作権を気にしてたお前はどこへ行った!」
「ここは彼氏の特権でよくない?」
すると山宮が赤い顔のままぐっとくちびるを噛んで、小さな声で言う。
「……彼氏って、初めて聞いたわ」
「初めて言ったよ。これまではちょっと変な言葉だなって思ってたんだけど、昨日出かけたのがめちゃくちゃデートだなって感じがして、浮かれちゃった」
すると山宮はスマホを睨んだが、朔也が一時停止させるとボタンの止めていない袖口で目のところをぐっと押してこするようにした。
「お前ってホント唐突。俺は『付き合ってる』って言葉すら恥ずいのに」
「おれもそうだけどさ、もういいだろ。隣にいるようになって一年たってるよ。おれたち、ちゃんと付き合ってると思うよ」
すると山宮はなにか言いたげに口を開いたが、すぐにきゅっと口を噤んで朔也の前に座り直した。そして自分のスマホをタップする。
「折原君、映画鑑賞するぞ。彼氏なら俺の願いを聞いてくれるんだよな?」
朔也は自分のスマホを机に戻して山宮の腹に手を回した。その狭い肩に顎を載せてスマホを覗き見る。
「勿論ですよ山宮先輩。で、先輩の見たい映画はなんなんですか」
「ホラー映画」
「えっ」
朔也がぎくっとすると、山宮はふふんとスマホをスライドさせてサムネイルを見た。もうその時点で朔也がぞっとするものばかりが並んでいる。
「ちょっと待ってちょっと待って! 彼氏でもできないことはある!」
「先輩に抱きついてもいいぜ? ホラー映画の中でも苦手なのは避けてやるよ。スプラッタが駄目とか追いかけられんのは駄目とかあんだろ」
「体がバラバラになるのは絶対やだ! 和服の髪が長い女の人もやだ! 押し入れの隙間が開いてるのも嫌い!」
「それ、怖がりすぎじゃね? 押し入れの隙間って」
山宮が呆れたように言うので朔也は抗議の声をあげた。
「あの怖さが分かんないの!? 自分の部屋のクローゼットから怖いものが飛び出してきたらどうしようとか思ったことないの!?」
「ねえな。クローゼットの中には俺が入れたものしか入ってねえわ」
「そういうことじゃない!!」
朔也の言葉に山宮は肩をすくめ、「じゃ、これ」と一つのサムネイルをタップした。緊張した顔つきで行き先を伺う白人男性と黒人女性の様子が写っている。
「これ、ゾンビは出てこない。当たり前だけど和服の髪の長い女も出てこない。血も出ないし、体もバラバラにならねえ」
「じゃあどこがホラーなの」
「廃墟の病院を肝試しする話。スマホのカメラと懐中電灯で殆どの話が進行するから、画面が揺れるし先が見えなかったりする。赤外線カメラになるシーンもある」
うっと思ったが、血が出たりお化けが出てこないのはいい。思わず山宮の腹の前でぎゅっと手を握り、「分かった」とこっくり頷いた。
結果として、映画を見終わったときの朔也の手汗と心拍数はとんでもないことになっており、何度も朔也にしがみつかれて服にしわを作った山宮はケラケラと笑い続けた。
「なんで幽霊が出てくるの! 約束が違う!」
「俺はゾンビが出てこないって言っただけだわ。幽霊が出てこねえとは言ってねえ」
「はめたな!? 山宮最ッ低!」
「お前、彼氏を名乗るなら頼もしいところを見せてこいよ」
「人を試すのはよくないと思う!」
朔也がぷりぷり怒ったので、山宮がすぐにケーキでも食べようぜととりなしてきて、皿に載せたケーキとお茶を持ってカーペットの床に座った。いただきますと食べたピンクのケーキはどこかしょっぱさのあるもので、口の中が変に甘くなりすぎない。ようやく腹の虫が治まった朔也はフォークをケーキに刺して、向かいの山宮に一口差し出した。
「山宮先輩、あーん」
ピスタチオのケーキを口に運ぼうとした山宮がぴたっと止まったので、「彼氏らしいでしょ」と付け加える。すると山宮は笑って桜のケーキを食べた。今日は本当にテンションが高いようだ。山宮が自分と楽しく過ごせているのだと思うと、頬が熱くなる。
そのあと山宮が「あーん」でくれたピスタチオのケーキはもっと甘くて、食べ終わったあとのキスにはお互いふふっと笑ってしまった。
「ケーキを食べながらキスすればよかったかも。絶対に舌がおいしかったと思う」
朔也の言葉に山宮が「発想がエロいんだよ」と頭を掻く。
「折原君よ、十七になったんだから、想像力を働かせてから発言しろよ」
「嫌だな、山宮先輩。想像力が豊かになったから思いつくんですよ」
朔也は山宮のケーキの残りを見、最後の一欠片にフォークを刺した。そして身を乗り出して山宮に差し出す。
「ねえ、あーんするから、そのあとキスしよ?」
囁き声で言うと、山宮が頭を掻く。
「それ、ケーキを飲み込む前にって意味だよな」
「当然でしょ。はい、あーん」
すると山宮が床に指をついて腰をあげた。目を瞑り、こちらの肩に掴まってケーキを食べる。そのままキスして舌で受け取ったケーキはふわふわで甘くて、触れた舌先から体がぞくぞくする。残りをすくい取るように舌の上を舐めたら、山宮が息を震わせた。
「山宮、キスしたい」
朔也が自分の前に置いてあった桜のケーキを横によけると、山宮が朔也の前に膝立ちになった。朔也より上の位置にいる山宮とキスをするのが好きと言ったことをきちんと覚えてくれているらしい。頭の後ろを抱きしめると、春と同じあったかい温度がする。二人で迎える互いの誕生日は甘い甘いキスで締められた。
「十七の折原君、スマホを持てよ。俺は特等席で優雅に映画鑑賞をするわ」
「山宮先輩、なんだか今日はテンションが高いですね」
笑ってスマホを受け取ると、山宮が大袈裟に肩をすくめる。
「今年は二日間の誕生日を楽しく過ごすと決めたんだわ。勉強も夜だけ。二日連日で祝えるやつらなんてなかなかいなくね」
そう言ってこちらを振り仰いだ山宮のくちびるがつんととがっていて、思わずふふと笑ってしまった。あぐらを掻いていた足を床へ下ろし、自分の足の間へぐっと山宮の体を引き寄せる。温かい体が腹側にぺたっとくっつくと心がじんわりと和らいだ。腕の中にすっぽり収まるサイズの山宮はやはりかわいい。
体が右肩から乗り出すように顔を近づけると、山宮の右手が朔也の後頭部に添えてこちらを引き寄せるようにキスをしてきた。斜めにクロスするくちびるを食むとやわらかい。ベタと言われるだろうが、やはり感触はマシュマロに近い気がする。
「ケーキを食べておけばよかったな。そうすれば甘かったかも」
口を離して囁くと、山宮の口が弧を描いた。
「またあとですればいいんじゃね? キスは一日につき一回の限定品だったか?」
「その台詞、山宮の台詞とは思えない。テンション高すぎ」
「そりゃ高くなるわ。滅多に見られねえ書道をするところ見て、ほしい漢字を書いてもらって。俺の宝が増えたんだよ。世界中のどこ探してもねえんだぜ。すごくね」
「昨日のおれの気持ちが分かった? 山宮の声が聞けた幸せ」
すると山宮が少し困ったような顔でこちらをちらっと見た。
「分かるようで分かんねえな。俺は歌っただけだし読んだだけだし」
「おれも書いただけだけど?」
「お前の場合は形になるんじゃね。俺はならねえだろ?」
山宮がそう言って乾かしている半紙を指さしたので、朔也はにやっとして机に置いてあった自分のスマホを取った。
「じゃ、音楽をかけましょうか。山宮先輩の歌声です」
「は!?」
こちらの声に山宮が目を剥いたところで、ボイスレコーダーのアプリを起動して再生をタップする。すると昨日山宮がカラオケで歌ってくれた前奏と山宮の歌声が流れ出した。ぽかんとした顔から一転、顔を真っ赤に染めた山宮がスマホに手を伸ばす。朔也はさっと腕を伸ばして届かないところまで高くあげた。部屋の中でエコーするマイクの歌声は部屋に流れたままだ。高校生のラブソングを歌う山宮の声でその映像が頭に浮かぶ。
「クソ恥ずいわ! やめろ!」
慌ててスマホを取ろうとする山宮が顔を赤くさせる。歌を聴きながらにやにやしてしまった。
「昨日こっそり録った。山宮は自分の声に慣れてるって言ってたじゃん」
「アナウンスとかしか慣れてないわ! 歌声なんて聞いたことねえよ!」
「じゃあいい機会だから聞いてみなよ。山宮は歌が上手いんだし」
「著作権を気にしてたお前はどこへ行った!」
「ここは彼氏の特権でよくない?」
すると山宮が赤い顔のままぐっとくちびるを噛んで、小さな声で言う。
「……彼氏って、初めて聞いたわ」
「初めて言ったよ。これまではちょっと変な言葉だなって思ってたんだけど、昨日出かけたのがめちゃくちゃデートだなって感じがして、浮かれちゃった」
すると山宮はスマホを睨んだが、朔也が一時停止させるとボタンの止めていない袖口で目のところをぐっと押してこするようにした。
「お前ってホント唐突。俺は『付き合ってる』って言葉すら恥ずいのに」
「おれもそうだけどさ、もういいだろ。隣にいるようになって一年たってるよ。おれたち、ちゃんと付き合ってると思うよ」
すると山宮はなにか言いたげに口を開いたが、すぐにきゅっと口を噤んで朔也の前に座り直した。そして自分のスマホをタップする。
「折原君、映画鑑賞するぞ。彼氏なら俺の願いを聞いてくれるんだよな?」
朔也は自分のスマホを机に戻して山宮の腹に手を回した。その狭い肩に顎を載せてスマホを覗き見る。
「勿論ですよ山宮先輩。で、先輩の見たい映画はなんなんですか」
「ホラー映画」
「えっ」
朔也がぎくっとすると、山宮はふふんとスマホをスライドさせてサムネイルを見た。もうその時点で朔也がぞっとするものばかりが並んでいる。
「ちょっと待ってちょっと待って! 彼氏でもできないことはある!」
「先輩に抱きついてもいいぜ? ホラー映画の中でも苦手なのは避けてやるよ。スプラッタが駄目とか追いかけられんのは駄目とかあんだろ」
「体がバラバラになるのは絶対やだ! 和服の髪が長い女の人もやだ! 押し入れの隙間が開いてるのも嫌い!」
「それ、怖がりすぎじゃね? 押し入れの隙間って」
山宮が呆れたように言うので朔也は抗議の声をあげた。
「あの怖さが分かんないの!? 自分の部屋のクローゼットから怖いものが飛び出してきたらどうしようとか思ったことないの!?」
「ねえな。クローゼットの中には俺が入れたものしか入ってねえわ」
「そういうことじゃない!!」
朔也の言葉に山宮は肩をすくめ、「じゃ、これ」と一つのサムネイルをタップした。緊張した顔つきで行き先を伺う白人男性と黒人女性の様子が写っている。
「これ、ゾンビは出てこない。当たり前だけど和服の髪の長い女も出てこない。血も出ないし、体もバラバラにならねえ」
「じゃあどこがホラーなの」
「廃墟の病院を肝試しする話。スマホのカメラと懐中電灯で殆どの話が進行するから、画面が揺れるし先が見えなかったりする。赤外線カメラになるシーンもある」
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結果として、映画を見終わったときの朔也の手汗と心拍数はとんでもないことになっており、何度も朔也にしがみつかれて服にしわを作った山宮はケラケラと笑い続けた。
「なんで幽霊が出てくるの! 約束が違う!」
「俺はゾンビが出てこないって言っただけだわ。幽霊が出てこねえとは言ってねえ」
「はめたな!? 山宮最ッ低!」
「お前、彼氏を名乗るなら頼もしいところを見せてこいよ」
「人を試すのはよくないと思う!」
朔也がぷりぷり怒ったので、山宮がすぐにケーキでも食べようぜととりなしてきて、皿に載せたケーキとお茶を持ってカーペットの床に座った。いただきますと食べたピンクのケーキはどこかしょっぱさのあるもので、口の中が変に甘くなりすぎない。ようやく腹の虫が治まった朔也はフォークをケーキに刺して、向かいの山宮に一口差し出した。
「山宮先輩、あーん」
ピスタチオのケーキを口に運ぼうとした山宮がぴたっと止まったので、「彼氏らしいでしょ」と付け加える。すると山宮は笑って桜のケーキを食べた。今日は本当にテンションが高いようだ。山宮が自分と楽しく過ごせているのだと思うと、頬が熱くなる。
そのあと山宮が「あーん」でくれたピスタチオのケーキはもっと甘くて、食べ終わったあとのキスにはお互いふふっと笑ってしまった。
「ケーキを食べながらキスすればよかったかも。絶対に舌がおいしかったと思う」
朔也の言葉に山宮が「発想がエロいんだよ」と頭を掻く。
「折原君よ、十七になったんだから、想像力を働かせてから発言しろよ」
「嫌だな、山宮先輩。想像力が豊かになったから思いつくんですよ」
朔也は山宮のケーキの残りを見、最後の一欠片にフォークを刺した。そして身を乗り出して山宮に差し出す。
「ねえ、あーんするから、そのあとキスしよ?」
囁き声で言うと、山宮が頭を掻く。
「それ、ケーキを飲み込む前にって意味だよな」
「当然でしょ。はい、あーん」
すると山宮が床に指をついて腰をあげた。目を瞑り、こちらの肩に掴まってケーキを食べる。そのままキスして舌で受け取ったケーキはふわふわで甘くて、触れた舌先から体がぞくぞくする。残りをすくい取るように舌の上を舐めたら、山宮が息を震わせた。
「山宮、キスしたい」
朔也が自分の前に置いてあった桜のケーキを横によけると、山宮が朔也の前に膝立ちになった。朔也より上の位置にいる山宮とキスをするのが好きと言ったことをきちんと覚えてくれているらしい。頭の後ろを抱きしめると、春と同じあったかい温度がする。二人で迎える互いの誕生日は甘い甘いキスで締められた。
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