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5巻【一】
4 ああいいなと思う
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「おれ、歌詞を確認してなくて……ホント、ごめん」
「いや、俺も正確に歌詞を覚えてなかったわ……」
はあと二人のため息が足元を転がっていく。朔也はコップを傾け、熱くなった体を内側から冷やした。がりりと噛んだ小さな氷が口内をすっきりさせていく。山宮が首を傾げた。
「青春ソング、みたいなワードで検索すればいいじゃね? そうすればだいたい中高生くらいの歌が出てくるだろ」
「あ、なるほどね」
朔也は改めてスマホで「十代」「青春ソング」を検索した。それをそのまま山宮に見せる。ようやく落ち着いた様子を取り戻した山宮がぱぱっとタッチパネルを操作し、再び立って歌い出す。最初の歌は恋愛というよりも勉強や部活に悩む高校生活を歌ったもので、マイクを握る山宮の横顔が真剣なのが分かった。
アナウンサーを目指し、アナウンサーを輩出する有名大学を第一希望に据えて、大学受験を目標に勉強をしている山宮。一年生のとき、どうでもよさげに赤点スレスレの解答用紙を見せて罰ゲームをしに来ていたシベリアンハスキーはもういない。昨年の夏の大会では決勝にこそ進めなかったが、県代表になり最優秀賞までもらっている。朔也が思うより山宮はずっと大人で、未来に向けてまっすぐ進んでいこうとしている。
「ん、この歌好きだわ。まさに青春じゃね」
一曲歌い終えると、立ったままジュースを飲んだ山宮が言う。その喉仏が上下するのを見て、男子だなとしみじみと思う。男子でイケメンで頼もしいくせに、袖の切り替えが肩より落ちたデザインのだぼついた感じや腰の隠れる長い裾がかわいく見えるから山宮はずるい。
山宮はそのあと三曲連続で歌ってくれたが、それのどれもが恋愛要素が入っていた。「隣の席にいると」だとか「好きって言いたい」だとか、三曲目には「部活で汗飛ばす姿」なんて言葉まで入っている。山宮の声で歌詞を聴いていると、山宮自身もこんなふうに思ったりするのかななどと考えてしまう。
やばい、このプレゼント、最高。めちゃくちゃにやける。
朔也は口元を隠しながらそれらを聞いていたが、三曲終わったところで山宮がぼずっとソファに腰を下ろした。テーブルに肘をつき、組んだ手に額をつけて垂れた前髪で目を隠す。
「すげえ恥ずかしくなってきた……」
思わず朔也が噴き出すと、軽く睨まれた。
「おれはめちゃくちゃ嬉しいけど。どこまで山宮の気持ちと重なってるかわかんないけどさ、山宮も感じたことがある部分があったらいいなって」
「お前はそう思うからいいけどよ、俺はお前に対して歌うのと同時にお前もこう思ったのかなって考えながら口にするんだぞ。二重に恥ずいわ!」
「あ、二曲目を聞いてて思った! 『教室でこっそり見る姿』とか、すっごく気持ち分かる! 窓の外を見るふりして山宮のことを見てたことある」
すると山宮は再び手に額をつけて俯いてしまった。
「いや、告白しなくていいから……」
「でも、残念なこともあってさ。おれ、下校放送以外の山宮の練習風景って殆ど見たことがないんだよね。邪魔しちゃうから仕方ないんだけど。卒業式パフォーマンスとかで聞くことはできるけど、自分のことで精一杯だからちゃんとは聞けてなくて。三曲目の相手の部活する様子を見られるって歌詞はちょっと羨ましい」
すると山宮は顔をあげた。スマホを出してタップし、なにやら画像をスライドさせる。
「卒業式パフォーマンスの贈る言葉、今言えるぞ」
「えっ」
「お前の手で書いた文だなって思ったから……原稿もとってあるし、画像でも撮ったし」
少し照れたように山宮が笑う。ちらりと見えるスマホに原稿用紙が見えた。
「え、聞ける? 聞きたい!」
「あ、でも、一ヶ月前の行事だし、それ以来読んでねえから間違えるかも」
山宮は慌てたように付け加えたが、朔也は思わず身を乗り出した。
「すごい。たった一回きりの読み上げをもう一回聞けるなんて、これこそ唯一無二のプレゼントじゃん!」
朔也の興奮に山宮が少し笑った。
「やっぱりお前ってささやかなもんが好きなんじゃね。ただ読むってだけだわ」
「ささやかじゃないだろ。どんなにお金があっても売ってないものだし、山宮にしかできないことじゃん! しかもおれが書いた原稿を読んでもらえるって、これ以上ない贅沢じゃない? これ、すごい役得」
「んじゃ、ちょっと練習」
山宮はソファで姿勢を正した。「ちょっとずらす」とテーブルを動かして広さをとり、マイクを目の前に置く。小さなスマホの画面を少し斜め前に持って「三年生の皆さん」と小さく読み始める。その横顔は真剣と言うよりも微笑んでいて、明るい文章だということが見ていても分かる。
大会に行くと、山宮はこうやって原稿を読んでるんだな。
朔也はそれを想像した。昨年決勝に進めなかった山宮がどんな会場でアナウンスをしていたかは知らないが、もし決勝に出られたらNHKホールで話すというのは聞いている。ホームページでの写真を見たら、学校の体育館より広い壇上で、校長先生が話すような演台にマイクが置かれていた。他の学校の放送部が見つめる中、そんなところでアナウンスをするのはどういう気持ちなのだろう。山宮はたった一人の放送部。今年後輩が入ってくれば変わるが、仲間の応援がない中で実力を最大限に出さなければならない。団体戦の書道部とは違うのだ。
「ん、いける」
山宮が机に置いたままのマイクの音源を入れた。「あ、あ」と音量を確認し、原稿を見るようにスマホを構えた。
「『これより、書道部から卒業生へ、贈る言葉の書道パフォーマンスを行います』」
袴を着て立っていた青空の下に響く声が再び部屋に響く。狭い部屋での声は壁にぶつかってこちらに跳ね返ってくるようだ。ゆっくりとした中にも凜とした張りのある声。第一体育館から出てきた卒業生が校庭のこちらに気づく様子が目に浮かぶ。山宮のこの言葉で二百人以上いる全卒業生が足を止めるのだ。
「『参加いたします部員は、一年』」
名前の読み上げは丁寧に。一年生には名字や下の名前の読み方が難しい子がいたので、山宮は卒業式前に朔也に何度も確認してきた。
「『二年、今井はるか、折原朔也』」
頭の中で紙に筆を落とす。それでも山宮の声は止まらない。
「『中村凛子、長谷川萌、渡辺さくらです』」
山宮の顔がそこで明るくなった。トーンの高い口調が卒業生の春を祝う。
「『ご卒業、おめでとうございます! 空っぽになった教室に……』」
今年は見送る一、二年生が十二人しかいなかった。卒業式パフォーマンスは細長い紙一枚、一人一行と決まっている。書ける文字数には限界があって、昨年のをそのまま踏襲するわけにはいかない。原稿提出を急ぎながらも、自主練の時間を使って二年生五人で何度も練って仕上げた文章だ。
「『今まで、ありがとうございました!』」
山宮の声が空を羽ばたいて飛んでいくように上へと消える。初めて使ったエクスクラメーションマーク。十二人しかいない演技で明るさを残すために導入した。落ち着いた終わり方ではなく、朔也たちが狙った明るさを保った贈る言葉だ。スマホを持つ山宮の手が下がり、コトンとテーブルの上に置く。伏せられた睫毛と微笑みを保った口がふうと小さく息を吐き出した。息を止めるように聞いていた朔也もようやく呼吸を取り戻し、思わず口から目元を押さえた。
「ありがとう……こんなふうに読んでくれてたんだ。すごい、泣きそう」
すると表情を取り戻した山宮は小さく笑った。
「でも、卒業生はパフォーマンスに夢中で俺の声なんて聞いてないぜ」
「聞いてるよ。卒業式パフォーマンスはそれぞれが書き出すところがバラバラだから、読み上げがないと訳が分からないんだよ。しかも、ちゃんと『!』の意図を汲んでくれたんだね。読み方が難しくなるかもって思ったけど、山宮に甘えちゃったんだよ」
「これ、悩んだわ。元気よくさせたいんだろうなって思ったんだけど、ゆっくり読むから勢いで表現できねえし。でもさ、今回の原稿って」
今度は笑顔で山宮が原稿について感想を話し始め、ああいいなと思う。
朔也がやっていることも、山宮がやっていることも、人によっては書いているだけだし読んでいるだけだ。皆が比較しやすい点数のつくものを行っているわけではない。なにをすればいいという明確な目標もなければ、分かりやすい成果も評価もない。だからこそ、「いい」と思ったものが通じれば嬉しいし、相手のものを「いい」と思えたら湧き起こる感動を伝えたくなる。
「いや、俺も正確に歌詞を覚えてなかったわ……」
はあと二人のため息が足元を転がっていく。朔也はコップを傾け、熱くなった体を内側から冷やした。がりりと噛んだ小さな氷が口内をすっきりさせていく。山宮が首を傾げた。
「青春ソング、みたいなワードで検索すればいいじゃね? そうすればだいたい中高生くらいの歌が出てくるだろ」
「あ、なるほどね」
朔也は改めてスマホで「十代」「青春ソング」を検索した。それをそのまま山宮に見せる。ようやく落ち着いた様子を取り戻した山宮がぱぱっとタッチパネルを操作し、再び立って歌い出す。最初の歌は恋愛というよりも勉強や部活に悩む高校生活を歌ったもので、マイクを握る山宮の横顔が真剣なのが分かった。
アナウンサーを目指し、アナウンサーを輩出する有名大学を第一希望に据えて、大学受験を目標に勉強をしている山宮。一年生のとき、どうでもよさげに赤点スレスレの解答用紙を見せて罰ゲームをしに来ていたシベリアンハスキーはもういない。昨年の夏の大会では決勝にこそ進めなかったが、県代表になり最優秀賞までもらっている。朔也が思うより山宮はずっと大人で、未来に向けてまっすぐ進んでいこうとしている。
「ん、この歌好きだわ。まさに青春じゃね」
一曲歌い終えると、立ったままジュースを飲んだ山宮が言う。その喉仏が上下するのを見て、男子だなとしみじみと思う。男子でイケメンで頼もしいくせに、袖の切り替えが肩より落ちたデザインのだぼついた感じや腰の隠れる長い裾がかわいく見えるから山宮はずるい。
山宮はそのあと三曲連続で歌ってくれたが、それのどれもが恋愛要素が入っていた。「隣の席にいると」だとか「好きって言いたい」だとか、三曲目には「部活で汗飛ばす姿」なんて言葉まで入っている。山宮の声で歌詞を聴いていると、山宮自身もこんなふうに思ったりするのかななどと考えてしまう。
やばい、このプレゼント、最高。めちゃくちゃにやける。
朔也は口元を隠しながらそれらを聞いていたが、三曲終わったところで山宮がぼずっとソファに腰を下ろした。テーブルに肘をつき、組んだ手に額をつけて垂れた前髪で目を隠す。
「すげえ恥ずかしくなってきた……」
思わず朔也が噴き出すと、軽く睨まれた。
「おれはめちゃくちゃ嬉しいけど。どこまで山宮の気持ちと重なってるかわかんないけどさ、山宮も感じたことがある部分があったらいいなって」
「お前はそう思うからいいけどよ、俺はお前に対して歌うのと同時にお前もこう思ったのかなって考えながら口にするんだぞ。二重に恥ずいわ!」
「あ、二曲目を聞いてて思った! 『教室でこっそり見る姿』とか、すっごく気持ち分かる! 窓の外を見るふりして山宮のことを見てたことある」
すると山宮は再び手に額をつけて俯いてしまった。
「いや、告白しなくていいから……」
「でも、残念なこともあってさ。おれ、下校放送以外の山宮の練習風景って殆ど見たことがないんだよね。邪魔しちゃうから仕方ないんだけど。卒業式パフォーマンスとかで聞くことはできるけど、自分のことで精一杯だからちゃんとは聞けてなくて。三曲目の相手の部活する様子を見られるって歌詞はちょっと羨ましい」
すると山宮は顔をあげた。スマホを出してタップし、なにやら画像をスライドさせる。
「卒業式パフォーマンスの贈る言葉、今言えるぞ」
「えっ」
「お前の手で書いた文だなって思ったから……原稿もとってあるし、画像でも撮ったし」
少し照れたように山宮が笑う。ちらりと見えるスマホに原稿用紙が見えた。
「え、聞ける? 聞きたい!」
「あ、でも、一ヶ月前の行事だし、それ以来読んでねえから間違えるかも」
山宮は慌てたように付け加えたが、朔也は思わず身を乗り出した。
「すごい。たった一回きりの読み上げをもう一回聞けるなんて、これこそ唯一無二のプレゼントじゃん!」
朔也の興奮に山宮が少し笑った。
「やっぱりお前ってささやかなもんが好きなんじゃね。ただ読むってだけだわ」
「ささやかじゃないだろ。どんなにお金があっても売ってないものだし、山宮にしかできないことじゃん! しかもおれが書いた原稿を読んでもらえるって、これ以上ない贅沢じゃない? これ、すごい役得」
「んじゃ、ちょっと練習」
山宮はソファで姿勢を正した。「ちょっとずらす」とテーブルを動かして広さをとり、マイクを目の前に置く。小さなスマホの画面を少し斜め前に持って「三年生の皆さん」と小さく読み始める。その横顔は真剣と言うよりも微笑んでいて、明るい文章だということが見ていても分かる。
大会に行くと、山宮はこうやって原稿を読んでるんだな。
朔也はそれを想像した。昨年決勝に進めなかった山宮がどんな会場でアナウンスをしていたかは知らないが、もし決勝に出られたらNHKホールで話すというのは聞いている。ホームページでの写真を見たら、学校の体育館より広い壇上で、校長先生が話すような演台にマイクが置かれていた。他の学校の放送部が見つめる中、そんなところでアナウンスをするのはどういう気持ちなのだろう。山宮はたった一人の放送部。今年後輩が入ってくれば変わるが、仲間の応援がない中で実力を最大限に出さなければならない。団体戦の書道部とは違うのだ。
「ん、いける」
山宮が机に置いたままのマイクの音源を入れた。「あ、あ」と音量を確認し、原稿を見るようにスマホを構えた。
「『これより、書道部から卒業生へ、贈る言葉の書道パフォーマンスを行います』」
袴を着て立っていた青空の下に響く声が再び部屋に響く。狭い部屋での声は壁にぶつかってこちらに跳ね返ってくるようだ。ゆっくりとした中にも凜とした張りのある声。第一体育館から出てきた卒業生が校庭のこちらに気づく様子が目に浮かぶ。山宮のこの言葉で二百人以上いる全卒業生が足を止めるのだ。
「『参加いたします部員は、一年』」
名前の読み上げは丁寧に。一年生には名字や下の名前の読み方が難しい子がいたので、山宮は卒業式前に朔也に何度も確認してきた。
「『二年、今井はるか、折原朔也』」
頭の中で紙に筆を落とす。それでも山宮の声は止まらない。
「『中村凛子、長谷川萌、渡辺さくらです』」
山宮の顔がそこで明るくなった。トーンの高い口調が卒業生の春を祝う。
「『ご卒業、おめでとうございます! 空っぽになった教室に……』」
今年は見送る一、二年生が十二人しかいなかった。卒業式パフォーマンスは細長い紙一枚、一人一行と決まっている。書ける文字数には限界があって、昨年のをそのまま踏襲するわけにはいかない。原稿提出を急ぎながらも、自主練の時間を使って二年生五人で何度も練って仕上げた文章だ。
「『今まで、ありがとうございました!』」
山宮の声が空を羽ばたいて飛んでいくように上へと消える。初めて使ったエクスクラメーションマーク。十二人しかいない演技で明るさを残すために導入した。落ち着いた終わり方ではなく、朔也たちが狙った明るさを保った贈る言葉だ。スマホを持つ山宮の手が下がり、コトンとテーブルの上に置く。伏せられた睫毛と微笑みを保った口がふうと小さく息を吐き出した。息を止めるように聞いていた朔也もようやく呼吸を取り戻し、思わず口から目元を押さえた。
「ありがとう……こんなふうに読んでくれてたんだ。すごい、泣きそう」
すると表情を取り戻した山宮は小さく笑った。
「でも、卒業生はパフォーマンスに夢中で俺の声なんて聞いてないぜ」
「聞いてるよ。卒業式パフォーマンスはそれぞれが書き出すところがバラバラだから、読み上げがないと訳が分からないんだよ。しかも、ちゃんと『!』の意図を汲んでくれたんだね。読み方が難しくなるかもって思ったけど、山宮に甘えちゃったんだよ」
「これ、悩んだわ。元気よくさせたいんだろうなって思ったんだけど、ゆっくり読むから勢いで表現できねえし。でもさ、今回の原稿って」
今度は笑顔で山宮が原稿について感想を話し始め、ああいいなと思う。
朔也がやっていることも、山宮がやっていることも、人によっては書いているだけだし読んでいるだけだ。皆が比較しやすい点数のつくものを行っているわけではない。なにをすればいいという明確な目標もなければ、分かりやすい成果も評価もない。だからこそ、「いい」と思ったものが通じれば嬉しいし、相手のものを「いい」と思えたら湧き起こる感動を伝えたくなる。
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