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番外編2
3 あたし、山宮君に用事があります!
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翌日の土曜日、親に荷物の受け取りを頼まれて部活に行くのはやめた。朝食後に英語の問題集を片づける。昨晩折原が丁寧に説明してくれたおかげで、教科書のどの部分を見ればいいか分かったからだ。午後は少し得意な国語をやろうか。文法の教科書をぱらぱらと捲ったとき、ベッドの上に放りっぱなしにしていたスマホが振動して止まった。椅子から立ち上がってスマホをつけると、元気いっぱいのひまわりのアイコンが目に飛び込んできた。今井だ。昨日の涙を思い出してどくんと心臓が鳴り、そっとメッセージを開く。
『このあとの電話に出ること』
短いメッセージに面食らう。以前やり取りしていた頃に今井が送ってくるメッセージは話し言葉のごく普通の文章だった。これまで通りだったら「電話に出てね」といった文章になるはずだ。すぐにスマホが振動し、黄色の花が着電を伝えている。急にスマホを握る手に汗が滲む。放課後に光った涙を思い出して心臓がちくちくしてきた。ぐっと腹に力を入れてスマホをタップし、そっと耳に当てる。すると今井の声が耳元で弾んだ。
『ねえねえ、あたしのメッセージ、山宮君っぽくなかった?』
昨日別れたときとは違う明るいテンションに驚き、思わず「え?」と自然に声が飛び出した。
「さっきの、俺の真似?」
『うん、そう。山宮君って名詞で終わるメッセージを打つじゃない? ナントカ必見とかナントカ終了とか』
「そうだっけ? あんま意識してねえわ」
『ええー、そこが山宮君っぽいところなのに』
今井の声がころころと笑っていて、気づいたら普通に喋っていた。昨日二人を分断していた風は、スマホの間に割って入れないらしい。脱力した山宮はそのままぼふっとベッドに腰かけた。
「えっと、どうかした?」
昨日自分に聞き足りないことがあったのだろうか。それなら、きちんと受け止めないと。思わず身構えたが、「しつもーん」という明るい声が耳に届いた。
『学校は終業式まで自宅学習期間になりました! 書道部も今日みたいに自主練が多いです! 山宮君が空いてる日はいつですか! あたし、山宮君に用事があります!』
急な質問に戸惑った。てっきり部活終わりに話したいから云々と呼び出されるのかと思ったのだが、学校がない日の用事らしい。学校では人目を気にして言えないような激情をぶつけたいのだろうか。胃が重たくなって言葉を探していると、妙な間が空いた。
『あ、ごめんね、忙しかったかな?』
今井の口調が少し沈み、はっと我に返る。自分と折原が出かけるのではないかと思ったのだろう。自分だったらそう考える。急いで訂正した。
「予定はねえわ。ただもらった春休みの宿題がやべえから、それが終わるかなって焦っただけ」
事実、折原と休みに会うと言った話は出ていない。折原の中で元々そういう選択肢がないのか、こちらの宿題事情に気を遣っているのか分からないが、休みの日にまたアプリを繋いで宿題やりたいねと言ったくらいだ。山宮の言葉に今井が再び明るい声に戻る。
『もしかして、ペナルティプリントをもらっちゃった?』
「俺がもらうのは確定事項」
『ほら、名詞で終わる喋り方してる』
「あ、ホントだわ」
こちらの反応がおかしかったのか、今井のあははと笑う声がした。脳裏で今井のポニーテールが元気に跳ねる。ほっと息をつき、そのまま後ろにベッドに倒れた。少し伸びた前髪が目にかかり、ざっくりと手で掻き上げる。
『それで、山宮君はいつが空いてるかな? お昼から夕方くらいまでの時間ね!』
「じゃあ明日の日曜でいい? 宿題がやべえから、あとに予定が入るとすげえ焦る」
『ペナルティプリントってそんなに量がすごいの?』
「アルバムがalbumってスペルだったときの俺の衝撃よ。なんでアルブムって書くんだって意味分かんなかったわ。ローマ字と英語が別物って気づいたのは中一の後期」
そんな俺だから、英単語を書くプリントの量がやべえ。そう続けると今井は笑った。
『茂先生、割とスパルタタイプだもんねえ』
「厳しくて温かい教師の手本じゃね」
『それは的を射た発言だね』
「それ、得た、じゃねえの?」
違うよ、射たが正解。知らなかったわ。自分が普通に喋れていることにほっとし、今井がいつも通り喋ってくれることにも安堵する。すると今井は「じゃあ明日に駅に集合ね」と言って電話を切った。すぐにスマホにメッセージが来て学校近くのモールの最寄り駅を指定される。制服で来ることという言葉まで添えてあり、山宮は首を傾げながらも翌日の約束の時間に駅へ行った。
「山宮君、おはよ!」
一昨日とは打って変わって温かくなった日差しにタオルハンカチでぱたぱたと顔をあおいでいたら、白いスカーフの揺れるセーラー服姿の今井がやってきた。こちらは上着やセーターは置いてきてしまったから、長袖の白いシャツだけだ。持ち物もズボンにポケットに財布とスマホだけだが、彼女は学校の鞄を肩にかけていた。ポニーテールなのもいつもと同じだ。
「はよ。で、どこ行くの」
今井の真意が分からない山宮がそう切り出すと、今井は「まあまあ焦らない焦らない」と言い、モールのフードコートへ行こうと通りの先を指さした。まずは昼食らしい。
カレー屋からラーメン屋、ファーストフードが並ぶ店を見回し、今井は「あたしはハンバーガーにする」と言い、山宮は「俺も」と同意した。
「麺系って、制服が汚れそうじゃね?」
「分かる。たまに食堂に行くと、なにを食べるか迷っちゃう」
フライドポテトとオニオンリング、ナゲットと贅沢バーガーという「一口で食べれないよな」という高さのハンバーガーを注文する。空いた席に向かい合って腰かけると、今井が感心したように「おっきいの注文したね」と言った。
「やっぱり男子ってたくさん食べるんだね。あたしだって半分運動部なのになあ」
今井はそう言ってチーズバーガーを一口食べた。
「ん、トマトがおいしい」
ごく自然とした口調でそう言ってオレンジジュースを飲む。山宮は「ナゲット一個食う?」と勧めながら、委員長はなにがしたいのだろうとそわそわした。
今日の今井の顔は少し目元が腫れていた。一昨日の自分との会話を思い出して泣いてしまったのかもしれない。冬服の紺地のセーラー服だから顔色が暗く見えるのかもしれないが、あまり調子がよさそうにも思えなかった。
「実は昨日結構泣いちゃったの」
彼女がそう切り出したのでどきっとする。今井はポテトを一本もぐもぐと食べながら困ったような笑い方をした。
「昨日ね、卒業した三年生の先輩が、見に来られる最後の部活だからって来てくれたの。地元を離れて一人暮らしを始める先輩。もう会えないのかなって思ったら、すごく悲しくなっちゃって」
俺が泣かせたわけじゃなかったのか。内心ほっとし、自分もパンに齧りつく。
「一人暮らしってどんな感じだろ。うちの姉貴は二人とも、大学は家から通ってたわ。まあ、姉貴が家から通ってなかったら一人っ子みてえな感覚で育ったかもしんねえけど」
「お姉さんと年の差があるってこと? お姉さんが大学一年生のときって山宮君はいくつだったの?」
「上の姉貴が大学一年のときだと……えっと、五歳か。ガキだな」
「えっ、そんなに離れてるの? 珍しいよね」
アイスティーをずずっとストローで啜りながら「だよな」と首肯した。
「折原の姉ちゃんはそんな離れてないんだろ? 次、大学生か。委員長が夏祭りのときにそんなことを言ってたもんな」
ふいに夏の花火とサイダーのにおいが鼻を掠めた。だが、するりと折原なんて名前を出してしまったことに我に返る。急にざわざわとしたフードコートの騒音が耳元で鳴った。子どもの親を呼ぶ声、友人らで楽しそうにする会話、食べ物を撮っているのかカシャッというスマホの音。全てが自分を非難しているような音を立てる。だが、向かいの今井は「そうなの!」と明るい口調になった。
「朔ちゃんのお姉ちゃん、第一志望の国立に受かったんだよ。すごいよね。初志貫徹って感じ。家から通うって言ってた」
今井が笑顔で「ホントゆうちゃんってすごい」とにこにこした。それなりに一年の間親しくしてきたから、今井の笑顔が嘘ではないと分かる。
「……それはすげえな。俺は高校なんてどこでもいいやって受けちまったから、真面目に第一志望とか考えてなかったわ」
「そうなんだ? あたしたちももう二年生になるんだもんね。本格的に進路に向き合わなきゃいけない年になっちゃったね」
今井は食べている間、さまざまなことを口にした。それはごく普通にクラスメイトとして会話していたときの空気で、どこの高校生でも話すような内容だ。最後のフライドポテトを食べると、今井はスマホを取り出した。
(後略)
『このあとの電話に出ること』
短いメッセージに面食らう。以前やり取りしていた頃に今井が送ってくるメッセージは話し言葉のごく普通の文章だった。これまで通りだったら「電話に出てね」といった文章になるはずだ。すぐにスマホが振動し、黄色の花が着電を伝えている。急にスマホを握る手に汗が滲む。放課後に光った涙を思い出して心臓がちくちくしてきた。ぐっと腹に力を入れてスマホをタップし、そっと耳に当てる。すると今井の声が耳元で弾んだ。
『ねえねえ、あたしのメッセージ、山宮君っぽくなかった?』
昨日別れたときとは違う明るいテンションに驚き、思わず「え?」と自然に声が飛び出した。
「さっきの、俺の真似?」
『うん、そう。山宮君って名詞で終わるメッセージを打つじゃない? ナントカ必見とかナントカ終了とか』
「そうだっけ? あんま意識してねえわ」
『ええー、そこが山宮君っぽいところなのに』
今井の声がころころと笑っていて、気づいたら普通に喋っていた。昨日二人を分断していた風は、スマホの間に割って入れないらしい。脱力した山宮はそのままぼふっとベッドに腰かけた。
「えっと、どうかした?」
昨日自分に聞き足りないことがあったのだろうか。それなら、きちんと受け止めないと。思わず身構えたが、「しつもーん」という明るい声が耳に届いた。
『学校は終業式まで自宅学習期間になりました! 書道部も今日みたいに自主練が多いです! 山宮君が空いてる日はいつですか! あたし、山宮君に用事があります!』
急な質問に戸惑った。てっきり部活終わりに話したいから云々と呼び出されるのかと思ったのだが、学校がない日の用事らしい。学校では人目を気にして言えないような激情をぶつけたいのだろうか。胃が重たくなって言葉を探していると、妙な間が空いた。
『あ、ごめんね、忙しかったかな?』
今井の口調が少し沈み、はっと我に返る。自分と折原が出かけるのではないかと思ったのだろう。自分だったらそう考える。急いで訂正した。
「予定はねえわ。ただもらった春休みの宿題がやべえから、それが終わるかなって焦っただけ」
事実、折原と休みに会うと言った話は出ていない。折原の中で元々そういう選択肢がないのか、こちらの宿題事情に気を遣っているのか分からないが、休みの日にまたアプリを繋いで宿題やりたいねと言ったくらいだ。山宮の言葉に今井が再び明るい声に戻る。
『もしかして、ペナルティプリントをもらっちゃった?』
「俺がもらうのは確定事項」
『ほら、名詞で終わる喋り方してる』
「あ、ホントだわ」
こちらの反応がおかしかったのか、今井のあははと笑う声がした。脳裏で今井のポニーテールが元気に跳ねる。ほっと息をつき、そのまま後ろにベッドに倒れた。少し伸びた前髪が目にかかり、ざっくりと手で掻き上げる。
『それで、山宮君はいつが空いてるかな? お昼から夕方くらいまでの時間ね!』
「じゃあ明日の日曜でいい? 宿題がやべえから、あとに予定が入るとすげえ焦る」
『ペナルティプリントってそんなに量がすごいの?』
「アルバムがalbumってスペルだったときの俺の衝撃よ。なんでアルブムって書くんだって意味分かんなかったわ。ローマ字と英語が別物って気づいたのは中一の後期」
そんな俺だから、英単語を書くプリントの量がやべえ。そう続けると今井は笑った。
『茂先生、割とスパルタタイプだもんねえ』
「厳しくて温かい教師の手本じゃね」
『それは的を射た発言だね』
「それ、得た、じゃねえの?」
違うよ、射たが正解。知らなかったわ。自分が普通に喋れていることにほっとし、今井がいつも通り喋ってくれることにも安堵する。すると今井は「じゃあ明日に駅に集合ね」と言って電話を切った。すぐにスマホにメッセージが来て学校近くのモールの最寄り駅を指定される。制服で来ることという言葉まで添えてあり、山宮は首を傾げながらも翌日の約束の時間に駅へ行った。
「山宮君、おはよ!」
一昨日とは打って変わって温かくなった日差しにタオルハンカチでぱたぱたと顔をあおいでいたら、白いスカーフの揺れるセーラー服姿の今井がやってきた。こちらは上着やセーターは置いてきてしまったから、長袖の白いシャツだけだ。持ち物もズボンにポケットに財布とスマホだけだが、彼女は学校の鞄を肩にかけていた。ポニーテールなのもいつもと同じだ。
「はよ。で、どこ行くの」
今井の真意が分からない山宮がそう切り出すと、今井は「まあまあ焦らない焦らない」と言い、モールのフードコートへ行こうと通りの先を指さした。まずは昼食らしい。
カレー屋からラーメン屋、ファーストフードが並ぶ店を見回し、今井は「あたしはハンバーガーにする」と言い、山宮は「俺も」と同意した。
「麺系って、制服が汚れそうじゃね?」
「分かる。たまに食堂に行くと、なにを食べるか迷っちゃう」
フライドポテトとオニオンリング、ナゲットと贅沢バーガーという「一口で食べれないよな」という高さのハンバーガーを注文する。空いた席に向かい合って腰かけると、今井が感心したように「おっきいの注文したね」と言った。
「やっぱり男子ってたくさん食べるんだね。あたしだって半分運動部なのになあ」
今井はそう言ってチーズバーガーを一口食べた。
「ん、トマトがおいしい」
ごく自然とした口調でそう言ってオレンジジュースを飲む。山宮は「ナゲット一個食う?」と勧めながら、委員長はなにがしたいのだろうとそわそわした。
今日の今井の顔は少し目元が腫れていた。一昨日の自分との会話を思い出して泣いてしまったのかもしれない。冬服の紺地のセーラー服だから顔色が暗く見えるのかもしれないが、あまり調子がよさそうにも思えなかった。
「実は昨日結構泣いちゃったの」
彼女がそう切り出したのでどきっとする。今井はポテトを一本もぐもぐと食べながら困ったような笑い方をした。
「昨日ね、卒業した三年生の先輩が、見に来られる最後の部活だからって来てくれたの。地元を離れて一人暮らしを始める先輩。もう会えないのかなって思ったら、すごく悲しくなっちゃって」
俺が泣かせたわけじゃなかったのか。内心ほっとし、自分もパンに齧りつく。
「一人暮らしってどんな感じだろ。うちの姉貴は二人とも、大学は家から通ってたわ。まあ、姉貴が家から通ってなかったら一人っ子みてえな感覚で育ったかもしんねえけど」
「お姉さんと年の差があるってこと? お姉さんが大学一年生のときって山宮君はいくつだったの?」
「上の姉貴が大学一年のときだと……えっと、五歳か。ガキだな」
「えっ、そんなに離れてるの? 珍しいよね」
アイスティーをずずっとストローで啜りながら「だよな」と首肯した。
「折原の姉ちゃんはそんな離れてないんだろ? 次、大学生か。委員長が夏祭りのときにそんなことを言ってたもんな」
ふいに夏の花火とサイダーのにおいが鼻を掠めた。だが、するりと折原なんて名前を出してしまったことに我に返る。急にざわざわとしたフードコートの騒音が耳元で鳴った。子どもの親を呼ぶ声、友人らで楽しそうにする会話、食べ物を撮っているのかカシャッというスマホの音。全てが自分を非難しているような音を立てる。だが、向かいの今井は「そうなの!」と明るい口調になった。
「朔ちゃんのお姉ちゃん、第一志望の国立に受かったんだよ。すごいよね。初志貫徹って感じ。家から通うって言ってた」
今井が笑顔で「ホントゆうちゃんってすごい」とにこにこした。それなりに一年の間親しくしてきたから、今井の笑顔が嘘ではないと分かる。
「……それはすげえな。俺は高校なんてどこでもいいやって受けちまったから、真面目に第一志望とか考えてなかったわ」
「そうなんだ? あたしたちももう二年生になるんだもんね。本格的に進路に向き合わなきゃいけない年になっちゃったね」
今井は食べている間、さまざまなことを口にした。それはごく普通にクラスメイトとして会話していたときの空気で、どこの高校生でも話すような内容だ。最後のフライドポテトを食べると、今井はスマホを取り出した。
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