天晴珍語〜筋トレ

dragon49

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筋トレ

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  筋トレという鍛錬がございます。筋力トレーニング、主としてスポーツ選手が試合に勝つために自分の競技に必要な筋力をつけるものでございます。

 この筋トレというもの、筋肉自体がタンパク質から出来ていますので、その栄養素が平行して摂取できなければ、空焚きのようになっていけません。

 事実、江戸時代までの武士は、肉食は薬食いと称してあまり一般的ではありませんでした。ですので、新撰組の近藤勇のようにグリップが太く少し重めの木剣を振り込んで撃力を鍛えておりました。

 明治になり「開花丼」なるものが登場しましたが、まだまだ鳥獣の肉は高価で一般の人の口にはなかなか入りませんでした。

 それが、成田に国際空港が出来、牛肉が自由化されたあたりから流れが変わります。○野屋などの外食産業が、一般の人に安くて美味い牛丼を提供するようになったのです。

 さらに決定的なことにアメリカからプロティンなる栄養ドリンクが入って来て、それまで腕立て伏せや懸垂などの自重トレーニングをしていた人達が、○ールドジムやら○イザップでウエートトレをやり始めました。

 ー都内の会社員Aさん、大学では短歌サークルに入っていた文学部の草食系です。筋トレ好きのマッチョ、同僚Bさんに誘われて○ールドジムに入りました。

B「おい、最初は嫌がっていたけど、ジムで筋トレ好きの女の子と付き合い始めたらしいじゃないか。その分なら続くだろうし、筋トレにも気合いが入るんじゃないか」

A「実は、そのことなんだけどジムはもうやめようとおもってるんだ」

B「そりゃまたなんで?彼女までできて願ったりかなったりじゃないか」

A「彼女は結婚を匂わせりして、束縛が強いんだ。メールやラインも一日に何回も来るしさ」

B「この晩婚化の時代に最高の彼女じゃないか」

A「僕は、重いのは苦手だから」



 
 
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