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西陽の当たる四畳半
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女は悔しかった。ただ漠然として悔しかった。まだ三十代だという女盛りなのに最愛の夫と死別したのだ。
夫は都内の一流大学を出て、一流企業に勤めるエリートサラリーマン、それと結婚できたのだから勝ち組のはずだった。
幸せって、他人と自分の境遇を比較することなのか、と疑問を持ち始めた矢先、夫の死は突如やって来た。
「随分惜しい人を亡くしましたね」、親類縁者は兎も角、夫の大学以来の女友達が弔問にやって来ると、秋声の中に微かに歓びがあるのが妙に腹立たしい。
四畳半の昼下がり、女が一人蕭然としてスマホを見ていると、ピピっと着信音がした。「夕方過ぎに弔問に伺います」、大学時代のボーイフレンドKからだった。
女は、本能的に湯浴みに立った。入念に乳房と女陰を洗う。何故、午後の昼下がりに女の大事な部分を洗うのか、自ら理不尽で説明もつかない所がある。
女は、ノーブラで薄い黒のワンピースでKを待った。「会社帰りでね、取り敢えず来させてもらった」、Kの姿を何年ぶりかで見た時、女の中で何かが目覚めた。乳首が喪服の上からでもそれと分かる程、痛い位に屹立してしまった。
「実は、君の旦那が亡くなったと聴いて女房とは別れたんだ。子供もできなかったしね」、Kは乳首が屹立した女盛りの乳房に触手を伸ばした。
女は、学生時代に肌を重ねた記憶が子宮を呼び覚まし、Kの触手をあっさりと受け入れた。天国にいるであろう夫の魂にかすかな罪悪心を抱きながら。
夫は都内の一流大学を出て、一流企業に勤めるエリートサラリーマン、それと結婚できたのだから勝ち組のはずだった。
幸せって、他人と自分の境遇を比較することなのか、と疑問を持ち始めた矢先、夫の死は突如やって来た。
「随分惜しい人を亡くしましたね」、親類縁者は兎も角、夫の大学以来の女友達が弔問にやって来ると、秋声の中に微かに歓びがあるのが妙に腹立たしい。
四畳半の昼下がり、女が一人蕭然としてスマホを見ていると、ピピっと着信音がした。「夕方過ぎに弔問に伺います」、大学時代のボーイフレンドKからだった。
女は、本能的に湯浴みに立った。入念に乳房と女陰を洗う。何故、午後の昼下がりに女の大事な部分を洗うのか、自ら理不尽で説明もつかない所がある。
女は、ノーブラで薄い黒のワンピースでKを待った。「会社帰りでね、取り敢えず来させてもらった」、Kの姿を何年ぶりかで見た時、女の中で何かが目覚めた。乳首が喪服の上からでもそれと分かる程、痛い位に屹立してしまった。
「実は、君の旦那が亡くなったと聴いて女房とは別れたんだ。子供もできなかったしね」、Kは乳首が屹立した女盛りの乳房に触手を伸ばした。
女は、学生時代に肌を重ねた記憶が子宮を呼び覚まし、Kの触手をあっさりと受け入れた。天国にいるであろう夫の魂にかすかな罪悪心を抱きながら。
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