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俺はチェーンソーでマシンガンだ

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とにかく撃ちまくる。迫り来る無数のゾンビやスケルトンの頭をな。それが俺の仕事だ。

よし、これで掃除は完了、後には地面に転がったアンデッドの山だけが残っている。もう動かない。
安らかに眠ってくれ。俺は火炎放射器機能に切り替えるとアンデッド達を火葬にしていった。

「よし、依頼完了、さっさと街に戻ろうぜ」

「今回も無事に依頼を終わらせたねっ」

それから街に戻ると斡旋所に行って依頼完了の報告をし、俺達は報酬を受け取った。

「俺はチェーンソーマシンガンー、俺はチェーンソーマシンガンー」

俺はアイリスに背負われながら歌った。何となくそういう気分だったからだ。

宿屋で部屋を取るとアイリスがバスタブに湯を張り、服を脱ぐと俺を連れて浴室へと入る。
湯気で曇った鏡、俺は熱い湯を浴びた。

身体についていた泥や汚れが落ちていく。アイリスが手桶に汲んだ湯を掛け、俺を隅々まで洗う。

ソーチェーン、ガイドバー、ハンドル、バレル、ストック、アイリスは俺の身体をいつも丁寧に洗ってくれる。
俺は大事にされてる。俺、すごくハッピーな気分だ。

「なあ、アイリス、これで都のアカデミーに入れる資金、出来たかな?」

「うん、バッチリ溜まったよっ」

湯船でバチャバチャと湯を飛ばしながら微笑むアイリス。アイリスが嬉しいと俺も嬉しい。

それから一時間ほど湯を楽しんでから風呂から上がると、俺たちは暖かなベッドで休んだ。




馬車の中で揺られ続ける。アイリスと一緒に。

そうだな、まずは俺の話をしようか。俺はチェーンソーマシンガンだ。チェーンソーでマシンガンだからな。

遠距離、近距離の両方で活躍できるバランスの取れた武器だ。少々奇抜かもしれないけど。

そう思ってないとやってらんないよ。実際の話。個人的には剣とか杖でもいいと思うんだよな。
もう人間じゃないけど。でも転生する前は、俺は人間だったんだ。

それにしても何だってチェーンソーマシンガンなんだ。全くの謎だ。

で、俺たちは今、都に向かっている。このまま街道を真っ直ぐ進めば都に到着だ。

都に行く理由は一つ、アイリスがアカデミーに入学するためだ。アイリスはそこで何かを学びたいらしい。
何を学ぶかは俺にも秘密だって。

都に着いてから俺達は宿屋を取ると、その足でアカデミーに向かった。
それで受付係に金を払ってから必要な書類にサインして、入学手続きを済ませた。





ギュイーン、ギュイーン、ズガガガッ、俺はチェーンソーマシンガン。
どんな奴でも真っ二つ、どんな相手も蜂の巣だ、俺はチェーンソーマシンガン。

アカデミーの初日はまずまずだった。アイリスは最初は緊張していたけど、それもすぐに慣れた。

元々陽気なタイプだからな。

それから俺達はアパートを探し回った。都を拠点に暮らすなら、宿屋じゃなくて借家の方が都合が良い。
金の節約にもなる。
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