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最強の剣
遺灰を運ぶ風
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しかし今は2人の秘密よりも、目の前の海賊事件だ。
私はリュシオンさんが海賊たちを殺さないか心配した。
リュシオンさんはテキパキと海賊たちを縄で縛ると
「船長に引き渡して来ます」
意識不明の2人を引きずるように連れて行った。
残されたアルメリアさんは、私を見てパーッと笑うと
「さっきはお互い大活躍でしたわね! わたくし、久しぶりにスカッとしましたわ!」
両手でハイタッチを求めて来た。
私は咄嗟に怠惰の指輪を嵌めた手を引っ込めて、片手でタッチに応じた。
アルメリアさんはまだ話したそうだけど、私は外の様子が気になった。
「リュシオンが戻るまで外に出るのはおよしになって。いくらあなたが達人でも、わざわざ死体を見に行くことはありませんわ」
アルメリアさんは憂い顔で止めたけど、死者が出たなら弔ってあげたい。
私は「やっぱり外が気になるから」と彼女を残して部屋を出た。
船内の通路をバタバタと人が行き交っている。
もう海賊は居ないので、戦闘の後片付けや被害の確認をしているのだろう。
そんな人たちを横目に、私は紫のコンパクトを耳に当てた。
「死傷者が出たか気になっているんだろう? 幸い乗客たちは下手に抵抗しなかったお陰で軽傷で済んだ。乗組員は2人死んだが、リュシオンの加勢のおかげで被害は最小限に抑えられた。死んだのはほとんど海賊さ」
海賊に襲われたにしてはフィーロの言うとおり、最小限の被害で済んだのだろう。
ただ海賊側にかなりの死者が出たようだ。
その遺体がどうなるのか気にする私に
「乗組員の遺体は空き室に運ばれたが、海賊たちの死体は海に投げ捨てられる。それより問題は生き残った海賊たちだ。君とアルメリアが無力化した海賊2人を、乗組員たちは殺しちまえと騒いでいる」
フィーロの知らせに、私は慌てて甲板に走った。
そこでは確かに縄で縛られた海賊2名に対して、怒れる乗組員さんたちが
「ソイツらも殺して海に捨てちまえ!」
「海賊なんかに生きる資格はねぇ!」
と騒いでいる。
悪いのは明らかに海賊だ。彼らは暴力で人から金品を奪い、女性や子どもを売り飛ばす。
けれど、あそこに居る2人を無力化したのは私とアルメリアさんだ。彼らが殺されたら私のせいだ。
私は「あ、あの。すみません」と恐る恐る声をかけると
「皆さんが怒るのは当然ですが、その人たちはどうか陸に連れて行って、その土地の法で裁いてください」
死刑ではない裁きを受けられる可能性に賭けて止めに入ると
「なんだってアンタが、こんな海賊たちを庇う!? まさかアンタがコイツラを手引きしたんじゃないだろうな!?」
ただでさえ見上げるような大柄の乗組員さんたちに、敵意だけでなく予想外の疑惑まで向けられた私は
「手引きとかじゃなくて……その人を倒したのは私なので……例え悪い人でも、自分のせいで人が殺されるのは嫌で……」
しどろもどろで説明すると
「はぁ!? お嬢ちゃんがこの海賊を倒したって!?」
「男みたいな恰好をしているが、アンタは女だろう!? 殺さずに無力化なんて達人みたいな真似、女にできるはずねぇだろうが!」
乗組員さんたちの怒声に、荒事に耐性の無い私は涙目で怯んだ。
そんな私の後ろから
「あら、本当にその小柄な女の子が、焦げてないほうの海賊を不思議な技で倒したんですのよ」
声に振り返ると、アルメリアさんが私に向かってニッコリ笑った。
どうやら私を心配して、わざわざ来てくれたみたいだ。
「どうでしょう? もし彼女がその海賊を倒したと証明できたら、その命は彼女のもの。わたくしが倒した海賊と合わせて、命だけは許してやると言うのは?」
アルメリアさんの提案に、乗組員さんたちは興味を持ったようで
「おう、いいぜ。それが本当なら、アンタは海賊鎮圧に協力してくれた恩人だ。恩人の頼みは聞いてやる」
できるだけ悪魔の指環の力は見せたくないけど、人の命がかかった状況じゃ仕方ない。
「あの、じゃあ、痛みとかは無いと思うので、倒されてもいい人は出て来てもらえますか?」
私の言葉に、乗組員さんたちは
「オドオドしているくせに、倒す自信はあるなんてチグハグなお嬢ちゃんだな」
と変な顔をしながらも
「じゃあ、俺がやろう。達人の技を見せてくれよ」
その人は明らかに、私を侮っていた。
恨みとかは全然ないけど、倒さないと話が進まないので、怠惰の指輪で気力を奪う。
ただ触れられただけで、たちまち糸の切れた人形のように甲板に倒れた仲間を見て
「す、すげぇ。本当だったのか」
「いったいどんな技だ……」
怠惰の指輪による妙技を見た乗組員さんたちは、ごくりと息を飲んだ。
これで生き残りの海賊さんたちの命は保証された。
残る気がかりは、これから海に捨てられる海賊さんたちの遺体。
本当はゴミみたいに海に投げ込むのが相応しいのだろう。
だけど命を失った海賊さんたちは、私たちと同じ人間にしか見えなかった。
無造作に海に捨てるのは、やはり可哀想で
「あの、無理なお願いを聞いてくださったお礼に、良かったら私が海賊さんたちの死体を片付けます」
「あ? 別にいいよ、そんなことは。女にやらせる仕事じゃねぇし、かえって時間がかかっちまうだろ」
早く船の状態を回復したいのだろう。乗組員さんたちは逆に迷惑そうだったけど
「あの、10分だけ1人にしてくれたら、すぐに片付くと思うので……」
「はぁ? 何を言ってんだ? お嬢ちゃんの細腕で、これだけの死体を10分で片づけられるもんか」
しかし船長さんが他の乗組員さんたちを制して
「いや、いいじゃねぇか。もしかしたら、まだ不思議な技があるのかもしれねぇ。別に損するわけでもねぇし、俺たちはコイツらを倉庫に押し込めて来よう」
そう言うと、部下と生き残りの海賊さんたちを連れて甲板から立ち去った。
その代わりアルメリアさんとリュシオンさんが寄って来て
「10分でこの死体の山を片付けるって本当ですの!? 次はどんな不思議な技を見せてくださるの!?」
「アメル様、不謹慎ですよ」
リュシオンさんはアルメリアさんを注意すると、心配そうに私を見て
「なぜ自分から死体を片付けるなどと。ここに来てから、あなたはずっと顔色が良くない。本当は死体など見たくもないのでは?」
リュシオンさんの指摘どおり。平和な国で育った私にとって、殺し合いの現場は酷く恐ろしかった。
視覚的に惨たらしいだけでなく、むせ返るような血の臭い。
なんとか平静を装っているけど、本当は吐きそうだった。
それでも私は
「だ、大丈夫。これでも、ずっと1人で旅をしているので。荒事には慣れているんです」
平気なフリを通り越して大嘘を吐くと
「その代わり10分だけ1人にしてください。人に見られているとできないので」
「秘伝の技なんですの? 気になりますわ」
残念そうなアルメリアさんをよそに、リュシオンさんは
「分かった。だが、無理はしないでくれ。いくら気の毒でも、この海賊たちの末路は自業自得。あなたが自分の手を汚してまで、片づけてやる必要は無い」
1人になった私に、今度はフィーロが
「海賊を見逃してくれた礼に自分が死体を片付けると言うのは、うまい言い訳だったな。彼らは海賊に仲間を殺された。「ちゃんと弔いたい」では君の意見は通らなかった」
私はフィーロの言葉に頷くと、誰も戻って来ないうちに葬送の笛を吹いた。
蛍の光のような美しい色の炎が海賊さんたちの亡骸を焼き、残った遺灰を優しい風がさらう。
夕日に染まった甲板に私は1人佇みながら
「あの人たちにも大事な人が居たのかな?」
「大事な人についてはマチマチだ。だが、還りたい場所なら、彼らだけでなく全ての人に必ずある。あの風はそこに彼らの遺灰を運んで行く」
フィーロの言葉を聞きながら、私はしばらく風の吹く先を見つめていた。
私はリュシオンさんが海賊たちを殺さないか心配した。
リュシオンさんはテキパキと海賊たちを縄で縛ると
「船長に引き渡して来ます」
意識不明の2人を引きずるように連れて行った。
残されたアルメリアさんは、私を見てパーッと笑うと
「さっきはお互い大活躍でしたわね! わたくし、久しぶりにスカッとしましたわ!」
両手でハイタッチを求めて来た。
私は咄嗟に怠惰の指輪を嵌めた手を引っ込めて、片手でタッチに応じた。
アルメリアさんはまだ話したそうだけど、私は外の様子が気になった。
「リュシオンが戻るまで外に出るのはおよしになって。いくらあなたが達人でも、わざわざ死体を見に行くことはありませんわ」
アルメリアさんは憂い顔で止めたけど、死者が出たなら弔ってあげたい。
私は「やっぱり外が気になるから」と彼女を残して部屋を出た。
船内の通路をバタバタと人が行き交っている。
もう海賊は居ないので、戦闘の後片付けや被害の確認をしているのだろう。
そんな人たちを横目に、私は紫のコンパクトを耳に当てた。
「死傷者が出たか気になっているんだろう? 幸い乗客たちは下手に抵抗しなかったお陰で軽傷で済んだ。乗組員は2人死んだが、リュシオンの加勢のおかげで被害は最小限に抑えられた。死んだのはほとんど海賊さ」
海賊に襲われたにしてはフィーロの言うとおり、最小限の被害で済んだのだろう。
ただ海賊側にかなりの死者が出たようだ。
その遺体がどうなるのか気にする私に
「乗組員の遺体は空き室に運ばれたが、海賊たちの死体は海に投げ捨てられる。それより問題は生き残った海賊たちだ。君とアルメリアが無力化した海賊2人を、乗組員たちは殺しちまえと騒いでいる」
フィーロの知らせに、私は慌てて甲板に走った。
そこでは確かに縄で縛られた海賊2名に対して、怒れる乗組員さんたちが
「ソイツらも殺して海に捨てちまえ!」
「海賊なんかに生きる資格はねぇ!」
と騒いでいる。
悪いのは明らかに海賊だ。彼らは暴力で人から金品を奪い、女性や子どもを売り飛ばす。
けれど、あそこに居る2人を無力化したのは私とアルメリアさんだ。彼らが殺されたら私のせいだ。
私は「あ、あの。すみません」と恐る恐る声をかけると
「皆さんが怒るのは当然ですが、その人たちはどうか陸に連れて行って、その土地の法で裁いてください」
死刑ではない裁きを受けられる可能性に賭けて止めに入ると
「なんだってアンタが、こんな海賊たちを庇う!? まさかアンタがコイツラを手引きしたんじゃないだろうな!?」
ただでさえ見上げるような大柄の乗組員さんたちに、敵意だけでなく予想外の疑惑まで向けられた私は
「手引きとかじゃなくて……その人を倒したのは私なので……例え悪い人でも、自分のせいで人が殺されるのは嫌で……」
しどろもどろで説明すると
「はぁ!? お嬢ちゃんがこの海賊を倒したって!?」
「男みたいな恰好をしているが、アンタは女だろう!? 殺さずに無力化なんて達人みたいな真似、女にできるはずねぇだろうが!」
乗組員さんたちの怒声に、荒事に耐性の無い私は涙目で怯んだ。
そんな私の後ろから
「あら、本当にその小柄な女の子が、焦げてないほうの海賊を不思議な技で倒したんですのよ」
声に振り返ると、アルメリアさんが私に向かってニッコリ笑った。
どうやら私を心配して、わざわざ来てくれたみたいだ。
「どうでしょう? もし彼女がその海賊を倒したと証明できたら、その命は彼女のもの。わたくしが倒した海賊と合わせて、命だけは許してやると言うのは?」
アルメリアさんの提案に、乗組員さんたちは興味を持ったようで
「おう、いいぜ。それが本当なら、アンタは海賊鎮圧に協力してくれた恩人だ。恩人の頼みは聞いてやる」
できるだけ悪魔の指環の力は見せたくないけど、人の命がかかった状況じゃ仕方ない。
「あの、じゃあ、痛みとかは無いと思うので、倒されてもいい人は出て来てもらえますか?」
私の言葉に、乗組員さんたちは
「オドオドしているくせに、倒す自信はあるなんてチグハグなお嬢ちゃんだな」
と変な顔をしながらも
「じゃあ、俺がやろう。達人の技を見せてくれよ」
その人は明らかに、私を侮っていた。
恨みとかは全然ないけど、倒さないと話が進まないので、怠惰の指輪で気力を奪う。
ただ触れられただけで、たちまち糸の切れた人形のように甲板に倒れた仲間を見て
「す、すげぇ。本当だったのか」
「いったいどんな技だ……」
怠惰の指輪による妙技を見た乗組員さんたちは、ごくりと息を飲んだ。
これで生き残りの海賊さんたちの命は保証された。
残る気がかりは、これから海に捨てられる海賊さんたちの遺体。
本当はゴミみたいに海に投げ込むのが相応しいのだろう。
だけど命を失った海賊さんたちは、私たちと同じ人間にしか見えなかった。
無造作に海に捨てるのは、やはり可哀想で
「あの、無理なお願いを聞いてくださったお礼に、良かったら私が海賊さんたちの死体を片付けます」
「あ? 別にいいよ、そんなことは。女にやらせる仕事じゃねぇし、かえって時間がかかっちまうだろ」
早く船の状態を回復したいのだろう。乗組員さんたちは逆に迷惑そうだったけど
「あの、10分だけ1人にしてくれたら、すぐに片付くと思うので……」
「はぁ? 何を言ってんだ? お嬢ちゃんの細腕で、これだけの死体を10分で片づけられるもんか」
しかし船長さんが他の乗組員さんたちを制して
「いや、いいじゃねぇか。もしかしたら、まだ不思議な技があるのかもしれねぇ。別に損するわけでもねぇし、俺たちはコイツらを倉庫に押し込めて来よう」
そう言うと、部下と生き残りの海賊さんたちを連れて甲板から立ち去った。
その代わりアルメリアさんとリュシオンさんが寄って来て
「10分でこの死体の山を片付けるって本当ですの!? 次はどんな不思議な技を見せてくださるの!?」
「アメル様、不謹慎ですよ」
リュシオンさんはアルメリアさんを注意すると、心配そうに私を見て
「なぜ自分から死体を片付けるなどと。ここに来てから、あなたはずっと顔色が良くない。本当は死体など見たくもないのでは?」
リュシオンさんの指摘どおり。平和な国で育った私にとって、殺し合いの現場は酷く恐ろしかった。
視覚的に惨たらしいだけでなく、むせ返るような血の臭い。
なんとか平静を装っているけど、本当は吐きそうだった。
それでも私は
「だ、大丈夫。これでも、ずっと1人で旅をしているので。荒事には慣れているんです」
平気なフリを通り越して大嘘を吐くと
「その代わり10分だけ1人にしてください。人に見られているとできないので」
「秘伝の技なんですの? 気になりますわ」
残念そうなアルメリアさんをよそに、リュシオンさんは
「分かった。だが、無理はしないでくれ。いくら気の毒でも、この海賊たちの末路は自業自得。あなたが自分の手を汚してまで、片づけてやる必要は無い」
1人になった私に、今度はフィーロが
「海賊を見逃してくれた礼に自分が死体を片付けると言うのは、うまい言い訳だったな。彼らは海賊に仲間を殺された。「ちゃんと弔いたい」では君の意見は通らなかった」
私はフィーロの言葉に頷くと、誰も戻って来ないうちに葬送の笛を吹いた。
蛍の光のような美しい色の炎が海賊さんたちの亡骸を焼き、残った遺灰を優しい風がさらう。
夕日に染まった甲板に私は1人佇みながら
「あの人たちにも大事な人が居たのかな?」
「大事な人についてはマチマチだ。だが、還りたい場所なら、彼らだけでなく全ての人に必ずある。あの風はそこに彼らの遺灰を運んで行く」
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