34 / 40
迷いの森の攻防
一度では済まなかった(性描写有り)
しおりを挟む
これ以上、行為を続けられたらどうなるか分からなくて怖い。しかしカイルはやめてくれず、やがてよだれを垂らす熱い肉棒を入り口に押し当てると
「あっ、か、カイル……」
優しげな顔に似合わず凶悪なサイズのものが、ズブズブと侵入して来る。いつもなら苦痛と絶望を与えるそれが、今はただ気持ち良い。それがかえって不安で、つい彼の名を呼ぶと
「名前で呼んでくれて嬉しいです」
カイルはふにゃっと幸せそうに笑って
「俺の子どもを産んでください」
一気に奥まで突き入れた。その一撃で私はまたイってしまったが、カイルは息を詰めて締め付けに耐えると
「魔女さんの中、きゅうきゅう俺のを締め付けてすごい。搾り取られそう……」
カイルの言うとおり、私の中は硬くて太いものにピッタリ吸い付いて、搾り取ろうとするようにうねっていた。その動きが私にも快感を与えて堪らなくなる。
ゆるゆると腰を動かされると、そのたび新しい快感に襲われて
「あっ、ああっ。カイルっ、カイルっ」
彼の背中に縋りながら喘ぐと
「はい、俺も気持ちいいです。好きです、魔女さん」
カイルは正常位で繋がりながら、唇だけではなく頬や額に何度も口づけて
「ずっと前から、こうしたかった気がする……」
ギュッと抱きしめられた瞬間、驚きのせいか別の理由か私はまた達してしまい、今度はカイルも精を放った。
妊娠を恐れて咄嗟に腰を引くのではなく、逆に孕ませようとグッと押し付ける動きに、子宮がキュンと疼いてしまう。
セックスは数え切れないほどして来たが、快楽を感じたのは今日がはじめてだ。それなのに何度もイかされたせいで、ぐったりしていたが
「えっ? カイル?」
カイルは私の体を抱き起こすと、自分の膝に座らせるようにして
「ちょっ、~っ!?」
まだ硬いままのそれで、今度は下から貫かれる。イったばかりでよわよわになったそこは、また容易く絶頂させられた。
「待って! 本当に待って! まだイッているから……!」
激しすぎる快感から逃れようとするも、カイルはしっかりと私を抱え直して、下から突き上げ続けながら
「俺はまだ足りません。もっと魔女さんが欲しい」
「あっ、ああっ、やぁあっ」
カイルの『おかわり』は一度では済まなかった。彼の職業と最中の言動からして、性交の経験があったとは思えない。
けれどカイルは戦闘においても「こうしたらどうかな?」と、どんどん技や魔法を改良する子だった。要するに閃きと向上心が旺盛なのだ。
それがセックスでも遺憾 なく発揮されてしまい
「突く角度が違うと反応も変わるんだ」
など新たな体位を見出して、色んな角度から突いて来た。さらに優しい性格ゆえに、人の顔色や声音の変化に敏感なので
「魔女さんはここを、こうされるのが好きなんですか?」
性的に弱いところをどんどん暴かれて、初回から地獄を見せられた。
人は肉体的・精神的に耐えがたい苦痛を受けると気絶する。そういうブラックアウトなら何度か経験したが、人は度を越した快感でも気絶できるのだと、今日はじめて知った。
ほとんどの男は女が気絶すれば、流石に行為をやめる。少なくとも目が覚めた時に、まだその場に居ることは無かった。
しかしカイルの場合は
「魔女さん、大丈夫ですか?」
私の気絶にビックリしたらしく、光魔法で回復してくださった。気絶も人体が必要と判断してしていることだから、慌てて起こさないで、しばらくソッとして欲しい。
「だ、大丈夫じゃない……なんでこんなことに」
まだ裸で彼の腕に抱かれていることに怯えながら返す。するとカイルは少し悲しそうな顔で
「……その様子だと俺が恋しいとか、子どもが欲しいと言ってくれたのは嘘だったんですか? だとしたらなんで、そんな危ないことを?」
まず子どもの頃の彼は優しかったので、強引に抱かれるなんて想像もしなかった。加えて
「あなたは同情で私の世話を焼いているんだと思っていたので。結婚を迫れば逃げるかなと」
実は一目惚れしていたなら、事前に教えて欲しかった。厳密に言うと一目惚れではなく、思い出せないだけで消えたわけではない記憶が、無意識に影響しているのだろうが。
私の返答に、カイルはちょっと怖い目になって
「残念ですが、俺の気持ちはさっき言ったとおりですし、魔女さんは嘘のつもりでも言動には責任が生じますから。「嘘でした」で逃げられると思わないでください」
「逃げられないとしたら私はいったい……?」
震えながら問い返すと、カイルはニコッとして
「昨日、魔女さんが言ったとおりですよ? 毎晩俺のものを欲しがって、ずっと一緒に居て、俺の子どもを産んでください。男の子と女の子を2人ずつ」
ここで孕めと言わんばかりに下腹部を撫でて来る彼に、私はいよいよ恐怖して
「多い! と言うか私は闇属性で、中出しされても魔力に変換しちゃうから、多分子どもは産めないかと」
「いいですよ。もし産めなければそれでも。子どもが欲しいから結婚したいわけじゃなくて、魔女さんとの子どもなら欲しいと思っただけですから」
カイルは穏やかに言い切ると、怖いくらい真剣な顔で
「だから子どもが産めないなんて理由で、俺を拒めると思わないでください」
私をギュッと抱きしめながら
「もう今この時から、あなたは俺の妻ですから。絶対にずっと放しません」
その日は流石に、それ以上抱かれることは無かった。その代わり私を抱きしめる腕が、朝まで離れることも無かった。
「あっ、か、カイル……」
優しげな顔に似合わず凶悪なサイズのものが、ズブズブと侵入して来る。いつもなら苦痛と絶望を与えるそれが、今はただ気持ち良い。それがかえって不安で、つい彼の名を呼ぶと
「名前で呼んでくれて嬉しいです」
カイルはふにゃっと幸せそうに笑って
「俺の子どもを産んでください」
一気に奥まで突き入れた。その一撃で私はまたイってしまったが、カイルは息を詰めて締め付けに耐えると
「魔女さんの中、きゅうきゅう俺のを締め付けてすごい。搾り取られそう……」
カイルの言うとおり、私の中は硬くて太いものにピッタリ吸い付いて、搾り取ろうとするようにうねっていた。その動きが私にも快感を与えて堪らなくなる。
ゆるゆると腰を動かされると、そのたび新しい快感に襲われて
「あっ、ああっ。カイルっ、カイルっ」
彼の背中に縋りながら喘ぐと
「はい、俺も気持ちいいです。好きです、魔女さん」
カイルは正常位で繋がりながら、唇だけではなく頬や額に何度も口づけて
「ずっと前から、こうしたかった気がする……」
ギュッと抱きしめられた瞬間、驚きのせいか別の理由か私はまた達してしまい、今度はカイルも精を放った。
妊娠を恐れて咄嗟に腰を引くのではなく、逆に孕ませようとグッと押し付ける動きに、子宮がキュンと疼いてしまう。
セックスは数え切れないほどして来たが、快楽を感じたのは今日がはじめてだ。それなのに何度もイかされたせいで、ぐったりしていたが
「えっ? カイル?」
カイルは私の体を抱き起こすと、自分の膝に座らせるようにして
「ちょっ、~っ!?」
まだ硬いままのそれで、今度は下から貫かれる。イったばかりでよわよわになったそこは、また容易く絶頂させられた。
「待って! 本当に待って! まだイッているから……!」
激しすぎる快感から逃れようとするも、カイルはしっかりと私を抱え直して、下から突き上げ続けながら
「俺はまだ足りません。もっと魔女さんが欲しい」
「あっ、ああっ、やぁあっ」
カイルの『おかわり』は一度では済まなかった。彼の職業と最中の言動からして、性交の経験があったとは思えない。
けれどカイルは戦闘においても「こうしたらどうかな?」と、どんどん技や魔法を改良する子だった。要するに閃きと向上心が旺盛なのだ。
それがセックスでも遺憾 なく発揮されてしまい
「突く角度が違うと反応も変わるんだ」
など新たな体位を見出して、色んな角度から突いて来た。さらに優しい性格ゆえに、人の顔色や声音の変化に敏感なので
「魔女さんはここを、こうされるのが好きなんですか?」
性的に弱いところをどんどん暴かれて、初回から地獄を見せられた。
人は肉体的・精神的に耐えがたい苦痛を受けると気絶する。そういうブラックアウトなら何度か経験したが、人は度を越した快感でも気絶できるのだと、今日はじめて知った。
ほとんどの男は女が気絶すれば、流石に行為をやめる。少なくとも目が覚めた時に、まだその場に居ることは無かった。
しかしカイルの場合は
「魔女さん、大丈夫ですか?」
私の気絶にビックリしたらしく、光魔法で回復してくださった。気絶も人体が必要と判断してしていることだから、慌てて起こさないで、しばらくソッとして欲しい。
「だ、大丈夫じゃない……なんでこんなことに」
まだ裸で彼の腕に抱かれていることに怯えながら返す。するとカイルは少し悲しそうな顔で
「……その様子だと俺が恋しいとか、子どもが欲しいと言ってくれたのは嘘だったんですか? だとしたらなんで、そんな危ないことを?」
まず子どもの頃の彼は優しかったので、強引に抱かれるなんて想像もしなかった。加えて
「あなたは同情で私の世話を焼いているんだと思っていたので。結婚を迫れば逃げるかなと」
実は一目惚れしていたなら、事前に教えて欲しかった。厳密に言うと一目惚れではなく、思い出せないだけで消えたわけではない記憶が、無意識に影響しているのだろうが。
私の返答に、カイルはちょっと怖い目になって
「残念ですが、俺の気持ちはさっき言ったとおりですし、魔女さんは嘘のつもりでも言動には責任が生じますから。「嘘でした」で逃げられると思わないでください」
「逃げられないとしたら私はいったい……?」
震えながら問い返すと、カイルはニコッとして
「昨日、魔女さんが言ったとおりですよ? 毎晩俺のものを欲しがって、ずっと一緒に居て、俺の子どもを産んでください。男の子と女の子を2人ずつ」
ここで孕めと言わんばかりに下腹部を撫でて来る彼に、私はいよいよ恐怖して
「多い! と言うか私は闇属性で、中出しされても魔力に変換しちゃうから、多分子どもは産めないかと」
「いいですよ。もし産めなければそれでも。子どもが欲しいから結婚したいわけじゃなくて、魔女さんとの子どもなら欲しいと思っただけですから」
カイルは穏やかに言い切ると、怖いくらい真剣な顔で
「だから子どもが産めないなんて理由で、俺を拒めると思わないでください」
私をギュッと抱きしめながら
「もう今この時から、あなたは俺の妻ですから。絶対にずっと放しません」
その日は流石に、それ以上抱かれることは無かった。その代わり私を抱きしめる腕が、朝まで離れることも無かった。
1
お気に入りに追加
92
あなたにおすすめの小説
【R-18】喪女ですが、魔王の息子×2の花嫁になるため異世界に召喚されました
indi子/金色魚々子
恋愛
――優しげな王子と強引な王子、世継ぎを残すために、今宵も二人の王子に淫らに愛されます。
逢坂美咲(おうさか みさき)は、恋愛経験が一切ないもてない女=喪女。
一人で過ごす事が決定しているクリスマスの夜、バイト先の本屋で万引き犯を追いかけている時に階段で足を滑らせて落ちていってしまう。
しかし、気が付いた時……美咲がいたのは、なんと異世界の魔王城!?
そこで、魔王の息子である二人の王子の『花嫁』として召喚されたと告げられて……?
元の世界に帰るためには、その二人の王子、ミハイルとアレクセイどちらかの子どもを産むことが交換条件に!
もてない女ミサキの、甘くとろける淫らな魔王城ライフ、無事?開幕!
【R18】助けてもらった虎獣人にマーキングされちゃう話
象の居る
恋愛
異世界転移したとたん、魔獣に狙われたユキを助けてくれたムキムキ虎獣人のアラン。襲われた恐怖でアランに縋り、家においてもらったあともズルズル関係している。このまま一緒にいたいけどアランはどう思ってる? セフレなのか悩みつつも関係が壊れるのが怖くて聞けない。飽きられたときのために一人暮らしの住宅事情を調べてたらアランの様子がおかしくなって……。
ベッドの上ではちょっと意地悪なのに肝心なとこはヘタレな虎獣人と、普段はハッキリ言うのに怖がりな人間がお互いの気持ちを確かめ合って結ばれる話です。
ムーンライトノベルズさんにも掲載しています。
【R18】××××で魔力供給をする世界に聖女として転移して、イケメン魔法使いに甘やかされ抱かれる話
もなか
恋愛
目を覚ますと、金髪碧眼のイケメン──アースに抱かれていた。
詳しく話を聞くに、どうやら、私は魔法がある異世界に聖女として転移をしてきたようだ。
え? この世界、魔法を使うためには、魔力供給をしなきゃいけないんですか?
え? 魔力供給って、××××しなきゃいけないんですか?
え? 私、アースさん専用の聖女なんですか?
魔力供給(性行為)をしなきゃいけない聖女が、イケメン魔法使いに甘やかされ、快楽の日々に溺れる物語──。
※n番煎じの魔力供給もの。18禁シーンばかりの変態度高めな物語です。
※ムーンライトノベルズにも載せております。ムーンライトノベルズさんの方は、題名が少し変わっております。
※ヒーローが変態です。ヒロインはちょろいです。
R18作品です。18歳未満の方(高校生も含む)の閲覧は、御遠慮ください。
冷酷無比な国王陛下に愛されすぎっ! 絶倫すぎっ! ピンチかもしれませんっ!
仙崎ひとみ
恋愛
子爵家のひとり娘ソレイユは、三年前悪漢に襲われて以降、男性から劣情の目で見られないようにと、女らしいことを一切排除する生活を送ってきた。
18歳になったある日。デビュタントパーティに出るよう命じられる。
噂では、冷酷無悲な独裁王と称されるエルネスト国王が、結婚相手を探しているとか。
「はあ? 結婚相手? 冗談じゃない、お断り」
しかし両親に頼み込まれ、ソレイユはしぶしぶ出席する。
途中抜け出して城庭で休んでいると、酔った男に絡まれてしまった。
危機一髪のところを助けてくれたのが、何かと噂の国王エルネスト。
エルネストはソレイユを気に入り、なんとかベッドに引きずりこもうと企む。
そんなとき、三年前ソレイユを助けてくれた救世主に似た男性が現れる。
エルネストの弟、ジェレミーだ。
ジェレミーは思いやりがあり、とても優しくて、紳士の鏡みたいに高潔な男性。
心はジェレミーに引っ張られていくが、身体はエルネストが虎視眈々と狙っていて――――
王女、騎士と結婚させられイかされまくる
ぺこ
恋愛
髪の色と出自から差別されてきた騎士さまにベタ惚れされて愛されまくる王女のお話。
性描写激しめですが、甘々の溺愛です。
※原文(♡乱舞淫語まみれバージョン)はpixivの方で見られます。
【R18】聖女の推しは少年騎士!
ドゴイエちまき
恋愛
聖女アンジェリカの推しは四つ歳下の騎士リオン。
人知れずこっそりリオンを推してきた彼女は、とある計画を思いつく。
推しと二人で仲良く気ままなのんびり旅!と思っていたけど……。
「俺は弟じゃなかったんですか?」
「私以外にそんな顔見せないで」
推しを愛でるアンジェリカと真面目でしっかり者な少年リオンの軽いラブコメです。(注おねショタおね)
全12話。
R18=★
異世界転移したら、推しのガチムチ騎士団長様の性癖が止まりません
冬見 六花
恋愛
旧題:ロングヘア=美人の世界にショートカットの私が転移したら推しのガチムチ騎士団長様の性癖が開花した件
異世界転移したアユミが行き着いた世界は、ロングヘアが美人とされている世界だった。
ショートカットのために醜女&珍獣扱いされたアユミを助けてくれたのはガチムチの騎士団長のウィルフレッド。
「…え、ちょっと待って。騎士団長めちゃくちゃドタイプなんですけど!」
でもこの世界ではとんでもないほどのブスの私を好きになってくれるわけない…。
それならイケメン騎士団長様の推し活に専念しますか!
―――――【筋肉フェチの推し活充女アユミ × アユミが現れて突如として自分の性癖が目覚めてしまったガチムチ騎士団長様】
そんな2人の山なし谷なしイチャイチャエッチラブコメ。
●ムーンライトノベルズで掲載していたものをより糖度高めに改稿してます。
●11/6本編完結しました。番外編はゆっくり投稿します。
●11/12番外編もすべて完結しました!
●ノーチェブックス様より書籍化します!
スパダリ猟犬騎士は貧乏令嬢にデレ甘です!【R18/完全版】
鶴田きち
恋愛
★初恋のスパダリ年上騎士様に貧乏令嬢が溺愛される、ロマンチック・歳の差ラブストーリー♡
★貧乏令嬢のシャーロットは、幼い頃からオリヴァーという騎士に恋をしている。猟犬騎士と呼ばれる彼は公爵で、イケメンで、さらに次期騎士団長として名高い。
ある日シャーロットは、ひょんなことから彼に逆プロポーズしてしまう。オリヴァーはそれを受け入れ、二人は電撃婚約することになる。婚約者となった彼は、シャーロットに甘々で――?!
★R18シーンは第二章の後半からです。その描写がある回はアスタリスク(*)がつきます
★ムーンライトノベルズ様では第二章まで公開中。(旧タイトル『初恋の猟犬騎士様にずっと片想いしていた貧乏令嬢が、逆プロポーズして電撃婚約し、溺愛される話。』)
★エブリスタ様では【エブリスタ版】を公開しています。
★「面白そう」と思われた女神様は、毎日更新していきますので、ぜひ毎日読んで下さい!
その際は、画面下の【お気に入り☆】ボタンをポチッとしておくと便利です。
いつも読んで下さる貴女が大好きです♡応援ありがとうございます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる