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早すぎる再会
お節介聖騎士と死にたがり魔女
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咳き込む私を見かねて、旅の聖騎士様が「どうぞ、水を」と手ずから水筒の水を飲ませてくれた。
渇きに負けて飲ませてもらったものの、助けなんて求めてないのにと、彼の善意を煩わしく感じる。
「もしかして、あなたが私の呪いを解いたんですか?」
「は、はい。多分」
彼の気恥ずかしそうな素振りを見て
「……この呪いの解呪条件は愛する者のキスなんですが、まさか寝ている女にキスしたんですか?」
「す、すみません。『解析』したらキスが解呪条件だと分かって」
聖騎士様の言うとおり、呪いは『解析』という魔法によって解呪条件が分かってしまう。だからこそ限りなく達成不可能な条件として『真実の愛』を設定する術者が多い。
「あなたの言うとおり、眠っている女性に勝手にキスするのは悪いと思って、他の方法も色々と試したんですが、けっきょくダメで」
いちおう魔法やアイテムでの解呪を試みてくれたようだ。ただこれは単なる眠りの魔法ではなく呪いなので、術者が定めた方法でしか解けない。
けれど、ゆきずりの男が私を愛しているはずがない。それも「ちょっといいな」くらいならともかく真実の愛なんて。夫婦や家族でさえ、必ずしも抱ける感情では無い。
だとすると
「解呪条件の半分を満たすだけで強引に呪いを解くとは。あなたは聖騎士の中でもずいぶん高位なんですね」
もし彼が高位の光属性なら、半分の解呪条件でゴリ押しできた可能性がある。
1人で納得する私に、今度は聖騎士様が
「呪いに詳しいようですが、誰があなたに呪いをかけたんですか?」
「……あの呪いは私が自分でかけたんですよ」
「ど、どうして?」
こういうやり取りをしたくないから、わざわざ迷いの森を選んだのに。この聖騎士様は、どうしてこの森に足を踏み入れたのだろう。
「そちらこそ、どうしてこの森に? あなたは立ち入り禁止の看板を無視するほどの愚か者にも、自殺志願者にも見えませんが」
それから私は聖騎士様に、この森に訪れた経緯を聞いた。
立ち入り禁止の警告を無視する愚か者は他に居たようで、子どもたちが迷い込んだ。聖騎士様はその子たちの母親に頼まれて、迷いの森に救出に来たそうだ。
驚いたことに聖騎士様はすでに、その子たちを発見して、母親のもとへ送り届けたと言う。
その報告に私は
「つまり聖騎士様は迷いの森で、迷わずに移動できるんですか?」
「俺は昔から勘がいいので。ただ子どもたちを見つけたのは直感によるものですが、あなたのもとには友だちの小鳥が案内してくれました」
自分より恵まれた者に嫉妬するのは、同性に限った話ではない。爽やかな笑顔といい、小鳥が友だちなことといい、まるで無垢な少女が思い描いた理想の騎士像そのままの彼に、かえって反感を抱いた。
光そのもののような金髪と、日に透ける若葉のような色の瞳から目を逸らしていると
「それより自分に呪いをかけたって、どうして? あれは死に至る呪いのはずじゃ」
心配そうな顔をする聖騎士様に、私は荒んだ微笑みで
「どうしてって、そのままの意味ですよ。私はここで死ぬつもりだった。ようやく楽になれると思ったのに、あなたのせいで全て台無しです」
遠慮なく責めると、聖騎士様は「す、すみません」と気弱に謝った。
呪いが使える闇属性なんて、聖騎士からすれば捕縛対象だろうに、やたら腰の低い人だ。
きっといい人なのだろうと、頭では思いながら
「……謝られても許せない。あなたも聖騎士ならご存じでしょう。闇属性の女が、どうやって魔力を集めるか。私は二度と、あんな真似をしたくない。なのに、あなたが私の眠りを壊した!」
あれは私の一世一代の魔法だった。もう同じ魔法をかけるだけの魔力も気力も無い。それを思うと、決して許せることじゃなかった。
火のように激怒する私に、聖騎士様はアワアワと狼狽えて
「す、すみません。泣かないでください。あなたに泣かれると胸が痛い」
彼を責めてもどうにもならないと考え直した私は
「……もういいから、街に戻ってください。私には助けなど必要ないので」
大木に背を預けて再び目を閉じる。幸い体はギリギリまで弱っている。魔法に頼らなくとも、このまま静かに目を閉じていれば、すぐに死ぬだろう。
私が死ねばカイルの忘却の魔法も解けてしまうことまでは、今は考えられなかった。
「このまま、この森で死ぬつもりなんですか?」
閉じた瞼の向こうで、聖騎士様が問う。私は軽くイラつきながらも
「もう何も話すことはありません。私を助けたいなら、ただ消えてください」
「そ、そんなことを言わないで、生きてください。独りで生きるのが大変なら、あなたが楽に暮らせるように、俺がなんでも手伝いますから」
聖騎士は教会に仕える者だが、単なるボランティア集団では無いはずだ。個人の生き死にではなく、大多数の平和のために戦う。
それなのに思い切り個人の生死にアタフタしている彼を妙に思いながら
「本当に放っておいてください。世の中には死によって救われる人間も居るんです」
目を開けるのも億劫で、瞼を閉じたままボソボソと返す。人の顔なんか見たくもなかったし、このまま去ってくれることを望んだ。
しかし彼に手を取られて流石に目を開ける。見ると、聖騎士様は涙目でブンブンと首を振っていた。
聖騎士と言ったらエリート中のエリートだろうに、ずいぶん子どもっぽい仕草をする。
その姿が誰かに重なりかけたが、極限まで衰えた気力は記憶を掘り返すこともできず
「迷惑だって……言っているのに……」
極度の衰弱に息を乱しながら言うと、聖騎士様は「だ、大丈夫ですか?」と驚いて
「もしかして魔力が足りないんですか? 俺の血で良かったら飲みますか?」
さっそくナイフで自分の手を切ろうとする彼に
「……やめてください。人の生き血なんて飲んだら、いよいよ化け物みたいだ……」
「でも他に、どうやって魔力をあげたら……」
「だから放っておいてって……。私はこれ以上、生きたくなんか……」
なんとかお節介男を追い払おうとしたが、その前に意識を失った。
渇きに負けて飲ませてもらったものの、助けなんて求めてないのにと、彼の善意を煩わしく感じる。
「もしかして、あなたが私の呪いを解いたんですか?」
「は、はい。多分」
彼の気恥ずかしそうな素振りを見て
「……この呪いの解呪条件は愛する者のキスなんですが、まさか寝ている女にキスしたんですか?」
「す、すみません。『解析』したらキスが解呪条件だと分かって」
聖騎士様の言うとおり、呪いは『解析』という魔法によって解呪条件が分かってしまう。だからこそ限りなく達成不可能な条件として『真実の愛』を設定する術者が多い。
「あなたの言うとおり、眠っている女性に勝手にキスするのは悪いと思って、他の方法も色々と試したんですが、けっきょくダメで」
いちおう魔法やアイテムでの解呪を試みてくれたようだ。ただこれは単なる眠りの魔法ではなく呪いなので、術者が定めた方法でしか解けない。
けれど、ゆきずりの男が私を愛しているはずがない。それも「ちょっといいな」くらいならともかく真実の愛なんて。夫婦や家族でさえ、必ずしも抱ける感情では無い。
だとすると
「解呪条件の半分を満たすだけで強引に呪いを解くとは。あなたは聖騎士の中でもずいぶん高位なんですね」
もし彼が高位の光属性なら、半分の解呪条件でゴリ押しできた可能性がある。
1人で納得する私に、今度は聖騎士様が
「呪いに詳しいようですが、誰があなたに呪いをかけたんですか?」
「……あの呪いは私が自分でかけたんですよ」
「ど、どうして?」
こういうやり取りをしたくないから、わざわざ迷いの森を選んだのに。この聖騎士様は、どうしてこの森に足を踏み入れたのだろう。
「そちらこそ、どうしてこの森に? あなたは立ち入り禁止の看板を無視するほどの愚か者にも、自殺志願者にも見えませんが」
それから私は聖騎士様に、この森に訪れた経緯を聞いた。
立ち入り禁止の警告を無視する愚か者は他に居たようで、子どもたちが迷い込んだ。聖騎士様はその子たちの母親に頼まれて、迷いの森に救出に来たそうだ。
驚いたことに聖騎士様はすでに、その子たちを発見して、母親のもとへ送り届けたと言う。
その報告に私は
「つまり聖騎士様は迷いの森で、迷わずに移動できるんですか?」
「俺は昔から勘がいいので。ただ子どもたちを見つけたのは直感によるものですが、あなたのもとには友だちの小鳥が案内してくれました」
自分より恵まれた者に嫉妬するのは、同性に限った話ではない。爽やかな笑顔といい、小鳥が友だちなことといい、まるで無垢な少女が思い描いた理想の騎士像そのままの彼に、かえって反感を抱いた。
光そのもののような金髪と、日に透ける若葉のような色の瞳から目を逸らしていると
「それより自分に呪いをかけたって、どうして? あれは死に至る呪いのはずじゃ」
心配そうな顔をする聖騎士様に、私は荒んだ微笑みで
「どうしてって、そのままの意味ですよ。私はここで死ぬつもりだった。ようやく楽になれると思ったのに、あなたのせいで全て台無しです」
遠慮なく責めると、聖騎士様は「す、すみません」と気弱に謝った。
呪いが使える闇属性なんて、聖騎士からすれば捕縛対象だろうに、やたら腰の低い人だ。
きっといい人なのだろうと、頭では思いながら
「……謝られても許せない。あなたも聖騎士ならご存じでしょう。闇属性の女が、どうやって魔力を集めるか。私は二度と、あんな真似をしたくない。なのに、あなたが私の眠りを壊した!」
あれは私の一世一代の魔法だった。もう同じ魔法をかけるだけの魔力も気力も無い。それを思うと、決して許せることじゃなかった。
火のように激怒する私に、聖騎士様はアワアワと狼狽えて
「す、すみません。泣かないでください。あなたに泣かれると胸が痛い」
彼を責めてもどうにもならないと考え直した私は
「……もういいから、街に戻ってください。私には助けなど必要ないので」
大木に背を預けて再び目を閉じる。幸い体はギリギリまで弱っている。魔法に頼らなくとも、このまま静かに目を閉じていれば、すぐに死ぬだろう。
私が死ねばカイルの忘却の魔法も解けてしまうことまでは、今は考えられなかった。
「このまま、この森で死ぬつもりなんですか?」
閉じた瞼の向こうで、聖騎士様が問う。私は軽くイラつきながらも
「もう何も話すことはありません。私を助けたいなら、ただ消えてください」
「そ、そんなことを言わないで、生きてください。独りで生きるのが大変なら、あなたが楽に暮らせるように、俺がなんでも手伝いますから」
聖騎士は教会に仕える者だが、単なるボランティア集団では無いはずだ。個人の生き死にではなく、大多数の平和のために戦う。
それなのに思い切り個人の生死にアタフタしている彼を妙に思いながら
「本当に放っておいてください。世の中には死によって救われる人間も居るんです」
目を開けるのも億劫で、瞼を閉じたままボソボソと返す。人の顔なんか見たくもなかったし、このまま去ってくれることを望んだ。
しかし彼に手を取られて流石に目を開ける。見ると、聖騎士様は涙目でブンブンと首を振っていた。
聖騎士と言ったらエリート中のエリートだろうに、ずいぶん子どもっぽい仕草をする。
その姿が誰かに重なりかけたが、極限まで衰えた気力は記憶を掘り返すこともできず
「迷惑だって……言っているのに……」
極度の衰弱に息を乱しながら言うと、聖騎士様は「だ、大丈夫ですか?」と驚いて
「もしかして魔力が足りないんですか? 俺の血で良かったら飲みますか?」
さっそくナイフで自分の手を切ろうとする彼に
「……やめてください。人の生き血なんて飲んだら、いよいよ化け物みたいだ……」
「でも他に、どうやって魔力をあげたら……」
「だから放っておいてって……。私はこれ以上、生きたくなんか……」
なんとかお節介男を追い払おうとしたが、その前に意識を失った。
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