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第6話・お題部屋でまさかのBLモードです
夜這いされました(性描写有り)
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日中が大変だったからこそ、夜になると自然に睡魔に襲われます。
なんとかお題部屋から脱出して、お城に戻った後。今日は早めにベッドに入り、そのまま夢も見ずに泥のように眠っていましたが
「……マスターちゃん」
声をかけられても、すぐには瞼を開けられず、しばらくショボショボしていました。しかしふと見ると私の枕元に
「えっ、風丸? どうしたんですか、こんな夜中に?」
寝る前だからか武装を解いて、ラフな格好の風丸が居ました。よほどお気に入りなのか、首にはいつものストールを巻いたままです。武装してない分、いつもよりちょっと無防備に見える彼は
「眠れねーから会いに来た」
「眠れないって、怖い夢でも見たんですか?」
「怖い夢って……子どもじゃあるまいし、そんな理由で会いに来ねーよ」
風丸は呆れ顔ですが
「でも他の理由による不眠でしたら、私にはどうもしてあげられませんし……子守歌でも歌いますか?」
冗談半分で言ってみると、風丸はふっと笑って
「何それ、マスターちゃんが歌ってくれんの?」
「はい。あんまり上手くありませんが、私で良ければ風丸が眠るまで、ねんねんころりしますよ」
「いいね。じゃあ、歌ってもらおうかな」
風丸は私の手を取ると、コテッと首を傾げて
「ついでに添い寝もしてくれる?」
「そ、添い寝? それって一緒に寝ようってことですか?」
「嫌かい?」
推しのリクエストにはなんでも喜んで応えたいところですが
「嫌じゃないんですが、昼間あんなことをしたのに一緒のベッドに入るのは、流石に恥ずかしいような……」
自意識過剰かもしれませんが、つい抵抗すると
「夜中に部屋に来られてもとんちんかんな反応をするから、全く気にしてねーのかと思ったら、いちおう意識はしてんだな?」
「いちおうどころか猛烈に意識していますよ! 出会った時からドキドキしっぱなしです!」
「まさか無自覚ですか、風丸!」と熱烈に愛を叫ぶと、風丸はニヤッと笑って
「へぇ? じゃあ、夜這いされても嫌じゃない?」
「ヨバイ? ヨバイって……えっ? か、風丸?」
風丸は私をベッドに押し倒すと、真剣な顔でこちらを見下ろして
「マスターちゃんも一応は気にしているみたいだけど、俺のほうがずっと響いてんだよ、昼間のこと。アンタの裸とか胸の感触を思い出して眠れなくなるくらい」
「えっ!? か、風丸が眠れない理由って」
「ムラムラして眠れねーから襲いに来た。嫌なら嫌だってちゃんと抵抗して。じゃないとまた触るぞ、アンタの胸」
宣言とともにパジャマのボタンを外されましたが、なぜか嫌とは言えませんでした。風丸はあっという間に、パジャマの前をはだけると
「服を脱がされても無抵抗ってのは、嫌じゃないってこと?」
人差し指で片方の乳首を突きながら問う彼に
「わ、分からないです……あっ、でも」
私は刺激にビクッと身を震わせながらも
「恥ずかしいけど、嫌って思えません……風丸が好きだから」
未知の展開に恐怖する気持ちはあるのに、真剣な目で見つめられると、体から力が抜ける。世界でいちばん好きな人に、求められる喜びが勝ってしまう。そんな気持ちを、うっかり吐露すると
「アンタって本当に、煽るようなことばっか言うよな」
風丸は苦しそうに顔を歪めて
「嫌って言っても、もうやめねーから」
そう言うと、すぐに私の胸に触れました。硬い手の平でおっぱいを揉まれたり、熱い舌で乳首を舐められたりすると
「あっ……か、風丸。胸、気持ちいいです……」
「ん……俺もアンタの胸、触んの気持ちいい」
風丸は陶然と呟くと、私の胸をジッと見下ろして
「温かくて柔らかくて……アンタの体、本当にヤバいな」
熱い吐息混じりの少し掠れた声で
「仕事以外でしたいと思ったことねーのに。もっと触りたくて、声を聞きたくて、頭変になる……」
私のほうがそんな声を聞かされると、頭が変になりそうです。と言うか、もうなってしまっていて、風丸に手と舌で胸を愛撫されることを、ただ喜んでしまっていましたが
「……って、わぁっ!? ちょっ、風丸! そこはダメです!」
ズボンの中に侵入しようとする手を流石に拒むと
「マジか。ここで待ったをかけるのか、マスターちゃん」
風丸は不満そうですが
「いや、だってそっちも触っちゃったら、そのまま最後までってなりません?」
自意識過剰かもと思いつつ制止すると、風丸はねだるような上目遣いで
「……最後までしちゃダメなの?」
「し、したいんですか?」
「わざわざ夜這いに来て、胸だけで満足ってことはねーだろ」
ちょっと怒ったようにツッコむと
なんとかお題部屋から脱出して、お城に戻った後。今日は早めにベッドに入り、そのまま夢も見ずに泥のように眠っていましたが
「……マスターちゃん」
声をかけられても、すぐには瞼を開けられず、しばらくショボショボしていました。しかしふと見ると私の枕元に
「えっ、風丸? どうしたんですか、こんな夜中に?」
寝る前だからか武装を解いて、ラフな格好の風丸が居ました。よほどお気に入りなのか、首にはいつものストールを巻いたままです。武装してない分、いつもよりちょっと無防備に見える彼は
「眠れねーから会いに来た」
「眠れないって、怖い夢でも見たんですか?」
「怖い夢って……子どもじゃあるまいし、そんな理由で会いに来ねーよ」
風丸は呆れ顔ですが
「でも他の理由による不眠でしたら、私にはどうもしてあげられませんし……子守歌でも歌いますか?」
冗談半分で言ってみると、風丸はふっと笑って
「何それ、マスターちゃんが歌ってくれんの?」
「はい。あんまり上手くありませんが、私で良ければ風丸が眠るまで、ねんねんころりしますよ」
「いいね。じゃあ、歌ってもらおうかな」
風丸は私の手を取ると、コテッと首を傾げて
「ついでに添い寝もしてくれる?」
「そ、添い寝? それって一緒に寝ようってことですか?」
「嫌かい?」
推しのリクエストにはなんでも喜んで応えたいところですが
「嫌じゃないんですが、昼間あんなことをしたのに一緒のベッドに入るのは、流石に恥ずかしいような……」
自意識過剰かもしれませんが、つい抵抗すると
「夜中に部屋に来られてもとんちんかんな反応をするから、全く気にしてねーのかと思ったら、いちおう意識はしてんだな?」
「いちおうどころか猛烈に意識していますよ! 出会った時からドキドキしっぱなしです!」
「まさか無自覚ですか、風丸!」と熱烈に愛を叫ぶと、風丸はニヤッと笑って
「へぇ? じゃあ、夜這いされても嫌じゃない?」
「ヨバイ? ヨバイって……えっ? か、風丸?」
風丸は私をベッドに押し倒すと、真剣な顔でこちらを見下ろして
「マスターちゃんも一応は気にしているみたいだけど、俺のほうがずっと響いてんだよ、昼間のこと。アンタの裸とか胸の感触を思い出して眠れなくなるくらい」
「えっ!? か、風丸が眠れない理由って」
「ムラムラして眠れねーから襲いに来た。嫌なら嫌だってちゃんと抵抗して。じゃないとまた触るぞ、アンタの胸」
宣言とともにパジャマのボタンを外されましたが、なぜか嫌とは言えませんでした。風丸はあっという間に、パジャマの前をはだけると
「服を脱がされても無抵抗ってのは、嫌じゃないってこと?」
人差し指で片方の乳首を突きながら問う彼に
「わ、分からないです……あっ、でも」
私は刺激にビクッと身を震わせながらも
「恥ずかしいけど、嫌って思えません……風丸が好きだから」
未知の展開に恐怖する気持ちはあるのに、真剣な目で見つめられると、体から力が抜ける。世界でいちばん好きな人に、求められる喜びが勝ってしまう。そんな気持ちを、うっかり吐露すると
「アンタって本当に、煽るようなことばっか言うよな」
風丸は苦しそうに顔を歪めて
「嫌って言っても、もうやめねーから」
そう言うと、すぐに私の胸に触れました。硬い手の平でおっぱいを揉まれたり、熱い舌で乳首を舐められたりすると
「あっ……か、風丸。胸、気持ちいいです……」
「ん……俺もアンタの胸、触んの気持ちいい」
風丸は陶然と呟くと、私の胸をジッと見下ろして
「温かくて柔らかくて……アンタの体、本当にヤバいな」
熱い吐息混じりの少し掠れた声で
「仕事以外でしたいと思ったことねーのに。もっと触りたくて、声を聞きたくて、頭変になる……」
私のほうがそんな声を聞かされると、頭が変になりそうです。と言うか、もうなってしまっていて、風丸に手と舌で胸を愛撫されることを、ただ喜んでしまっていましたが
「……って、わぁっ!? ちょっ、風丸! そこはダメです!」
ズボンの中に侵入しようとする手を流石に拒むと
「マジか。ここで待ったをかけるのか、マスターちゃん」
風丸は不満そうですが
「いや、だってそっちも触っちゃったら、そのまま最後までってなりません?」
自意識過剰かもと思いつつ制止すると、風丸はねだるような上目遣いで
「……最後までしちゃダメなの?」
「し、したいんですか?」
「わざわざ夜這いに来て、胸だけで満足ってことはねーだろ」
ちょっと怒ったようにツッコむと
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