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第6話・お題部屋でまさかのBLモードです

風丸におっぱいを堪能されます(性描写有り)

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 アルゼリオさんにあれだけ無茶をさせて、自分は嫌とは言えません。ただおっぱいを触られるのは仕方ありませんが、せめて見られたくありませんでした。私はただでさえぽっちゃりなのに、風丸の前の主は外見最強のエバーシュタインさんです。きっと落差で余計に醜いだろうと、目隠しをして欲しいと頼むと

「分かった」

 アルゼリオさんへのドSっぷりが嘘のように、風丸は素直に応じてくれました。

 風丸は道具部屋から持って来た黒のアイマスクを装着すると

「これでいいかい?」
「は、はい」
「流石に目隠しした状態でアンタを脱がせられるほど器用じゃないから、自分で上を脱いでくれる?」

 異性の前で裸になるなんて恥ずかしいです。でもアルゼリオさんへの責めに、すでに相当時間がかかっているので、私まで手間取らせるわけにはいかないと

「ぬ、脱ぎました」
「じゃあ、触るから」

 ベッドの上で上半身裸になって、目隠しをした風丸と向かい合います。椅子に括りつけられた上に、口枷までされていたアルゼリオさんほどじゃありませんが、なんだか異様な光景です。肩に触れた風丸の手が、探るように下がって来て

「あっ……」
「痛くはないだろ?」

 風丸の言うとおり、それはやんわりした触れ方で痛くはありませんでしたが

「い、痛くはないけど、恥ずかしいです……」

 好きな人に胸を触られる恥ずかしさに、ついもじもじすると

「……あんまり恥じらわれると、変な気分になるからやめてくれ」

 風丸は気まずそうに注意すると、淡々と行為を進めました。両手でふにふに乳房を揉まれた後、いつの間にか立ち上がっていた乳首を

「あっ、そこ……」
「人に弄られるのははじめて?」
「ひ、人って言うか、自分でもそこは……あっ、うぅ、はじめてなのに……」

 TLヒロインならともかく、私のキャラで敏感設定は恥ずかしいです。それでも弄られているうちにたまらなくなってしまい、つい身もだえすると

「本当にずいぶん感度がいいな。アルゼリオと違って薬を塗ったわけでもないのに」
「うぅ、だって風丸だから。好きな人にこんなところを触られたら、やっぱり変になっちゃいます」

 肉体的な問題ではなく精神的な理由だと、弱った声で弁解すると

「か、風丸?」

 風丸が何も言わないので不安になって聞き返すと

「……なんかもう無理だわ」
「えっ? す、すみません。この顔で変になっちゃうとか、萎えますよね」

 自分ではそんなつもり無かったんですが、まるで誘うような台詞です。普段は馬鹿で能天気な私の女の部分が気持ち悪かったのだろうと、泣きそうな気持ちで謝ると

「そうじゃなくて」

 風丸はやや怒ったように訂正すると

「できるだけアンタの要望に添おうと思ったけど、もう無理だ。アンタの姿を見ながらしたい」
「ええっ!? ちょっ、目隠しぃぃ!?」

 風丸が目隠しを取るのを見て、私は慌てて腕で胸を隠しました。すぐにベッドから逃げようとしましたが、あっという間に風丸に捕まり

「わーっ!? 待って風丸! 本当に恥ずかしいんです!」
「ダメ。アンタが悪いよ、色々」

 風丸は背後からのしかかるように私を抱きしめると、そのまま手を前に回して

「あっ、やぁっ。にゃぅぅ」

 さっきよりも荒々しい手つきで乳房を揉まれながら先端を弄られて、思わず変な声をあげると

「嫌なのか嬉しいのか分かんねーような声をあげて。アンタはいつも態度が誘ってんだよ」
「ああっ、だって恥ずかしいけど、風丸に触られるとドキドキしちゃう自分が居ますっ」
 
 素直な性分なので混乱すると余計に、思ったことをそのまま言ってしまいます。そんな私に風丸は

「~っ、ああもう! 食っちまうぞ、本当に!」

 急にキレると、私を仰向けに引っ繰り返して

「にゃああっ!? おっぱい食べちゃダメです!」

 乳房ごと食べるように乳首に吸い付かれてビックリしましたが

「少しもダメそうじゃないよ。もっとやってって聞こえる」
「だって自分でも分からないんです。風丸に触られるの、本気で恥ずかしいのに」

 辛うじて「気持ち良くなっちゃう」は飲み込みましたが、察しのいい風丸には言ったも同然だったようで、余計に動きが大胆になりました。

 どうしよう、どうしよう。エッチされるの、気持ちいいです。

 なけなしの理性が吹っ飛んで『もうどうにでもしてくださいモード』でしたが、私がすっかりエッチな気分になったことで堪能したと見なされたのか

「あっ、か、風丸。ドアが出たみたいです」

 途中でゴトッと音がして、お題のクリアに気付きました。風丸は一旦ピタッと動きを止めましたが

「か、風丸~!? なんで続行するんですか!?」

 再び胸に顔を埋められて叫ぶも、風丸はムニュムニュとおっぱいを揉みながら

「男は急に止まれないの」
「そ、そんな交通安全の標語みたいな? ああでも風丸。これ以上はなんか、いけない気がします……」

 話の間にも舌で乳首をグリグリされて、ビクビクしながら止める私に

「やめさせたいんだったら協力してよ」
「きょ、協力って?」

 それから今度は私が風丸に目隠しされました。風丸は片手で私の体を抱きしめて乳首を舐めながら、もう一方の手で自分のものを慰めているみたいです。真っ暗な視界の中で、風丸と自分の乱れた呼吸と重なった熱と、乳首を嬲る彼の舌と、グチュグチュと何かが鳴る音だけを感じます。すごくエッチで、どうにかなってしまいそうでした。

 でも私の気が変になる前に、風丸が「っ」と息を詰める音が聞こえて

「お、終わったんですか?」
「……ん。まー、お陰様で」

 風丸はバツが悪そうに言うと、ごそごそと後始末をして、自分の衣服を整えたようでした。それから私の目隠しを取ると

「ゴメンな。浅ましい真似して。気持ち悪かったろ?」

 つい股間を見てしまいましたが、そこはもういつもどおりでした。でも、さっきまでは私で勃っていたのかなとか、余計なことを考えつつ

「いえ、そんな……知らない人ならともかく好きな人なので。例の能力のせいだとは分かっているんですが、風丸が夢中になってくれるの、嬉しい気もしました……」

 他の人ならきっと顔だけは美形のアルゼリオさんでもゾッとすること。なぜか風丸とだと、ただドキドキして口には出せなかったけど、もっとされたい気もしました。

 流石にそこまでは言いませんでしたが

「……アンタ、自分が今どんな格好をしているか、分かって言ってんの?」
「恰好?」

 首を傾げると同時に、おっぱいがプルンと揺れて

「って、うひゃっ!?」

 自分が裸だったことを思い出して、慌てて腕で前を隠しました。風丸はローブを拾ってバサッと私にかけると

「俺はアンタが思うより余裕無いんだから、アルゼリオの旦那みたいな目に遭いたくなかったら、あんま刺激すんな」
「ひゃ、ひゃい。すみません……」

 刺激したつもりは無いんですが、そこは素直に謝りました。風丸は気が立っているのか、私が服を着たあと、浴室でまだ眠っていたアルゼリオさんを

「いつまで寝てんだ」

 と乱暴に蹴り起こしました。眠らせたのは風丸なのに、可哀想なアルゼリオさんです。
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