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第4話・〇〇しないと出られない部屋レベル2
膝枕しないと出られない部屋再び
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先日、私はエバーシュタインさんに風丸を洗脳している疑惑をかけられました。しかし最終的には『特別な力の影響が無くても、エバーシュタインさんと風丸の相性は最悪』と判明し、各主従の組み合わせはそのままになりました。
と言うことで、私は今日も風丸と2人でダンジョンです。そろそろ装備も整って来たので『隠形』で隠れるのはやめて、通常戦闘で経験値を稼いでいます。
でも流石に風丸1人でエリアボスと戦うのは厳しいです。なので今回も特殊部屋は、お題部屋を選択しました。
ただお題部屋の内容は、キャラの発情度や好感度に影響される模様です。色仕掛けのプロである風丸が私のような喪女に催すはずもないので
「今回のお題はなんですか?」
「また膝枕だってさ」
やっぱり風丸と2人で入ると、初期のお題が繰り返されるだけのようです。最近は風丸とのスキンシップにも慣れて来たので
「わぁ。じゃあ、また風丸に膝枕してもらえるんですね」
とても幸せな体験だったので、素直に喜んでしまいましたが
「前回は俺がしたんだし、今回はマスターちゃんがしてくれない?」
まさかの申し出に私は「えっ?」と驚いて
「人前で寝転ぶのは嫌だったんじゃ?」
「まぁ、そうなんだけど」
風丸はちょっと言いにくそうに顔を逸らしながら
「……俺が隙を見せたって、マスターちゃんは何もしないだろうし、別にいいかなって」
「信頼していただけるのは嬉しいですが! 物理的には何もしなくても、すごく可愛いと思っちゃうかもしれません! より風丸を大好きになってしまいますが、よろしいでしょうか!?」
推しに膝枕を求められたことが嬉しくて、ついハイテンションになってしまいました。ただでさえキモウザイ私が、これ以上、風丸を好きになってしまうなんて大変なことです。普通ならドン引きされそうですが、風丸はムッとしつつも
「ダメって言っても、アンタは勝手に俺への好感度を上げていくんじゃん。だったら好きにさせてもらったほうが得だろ」
確かに私の好感度は、風丸に何もされなくても常にうなぎ登りです。じゃあ、いいですよね。風丸がいいって言っているんだからいいですよねと、私はウキウキでベッドに腰かけると
「じゃあ、どうぞ! 粗末な膝ですが、どうぞどうぞ!」
例によってキモいテンションで勧めるも、風丸は特に嫌がらず、素直に横になってくれました。
「寝心地、悪くないですか?」
ちょっと緊張したように身を硬くする風丸に聞いてみると
「膝枕されんの、はじめてだから、なんか落ち着かない」
風丸はそう言いながら、ふいと目を逸らして「……ちょっと照れるかも」と続けました。忍ということで厳しく育てられたのか、要領がいいようで甘え下手な風丸が堪らなく可愛くて
「うぅ、可愛い! ずっとそこに居てくれていいんですよ!」
風丸愛が溢れて、思わず頭をナデナデしてしまいました。風丸は特に避けなかったものの、なぜかジッと私を見上げて
「アンタって本当に俺が好きなの?」
唐突な質問に、私は目を丸くして
「まさかちっとも伝わってないとは思いませんでした。主従になってから口を開くたびに愛を叫んでいるのに、意外と無自覚さんだったんですね」
これまでけっこう風丸愛をからかわれて来たので、とっくに知っていると思っていました。しかし、もしかするとあの魅惑の小悪魔ムーブは私の妄想だったのでしょうか?
けれど私の言葉に、風丸は「無自覚とかじゃなくて……」と、もどかしそうに否定すると
「好きなら普通は相手を欲しがるもんだろ。アンタは好き好き言うわりに、少しも俺を欲しがらないから」
「風丸を欲しがるって、どういう意味ですか? ……お、お婿さんにってことですか?」
私は真面目に結婚しか思い当たらなかったのですが、私の照れが伝染したように、風丸も少し赤くなって
「お婿さんって……流石にそんな需要があるとは思ってねーよ。普通に俺の体が欲しくないのかって話」
好きだからと体を求められることが、風丸には普通なんでしょうか? 私だって18禁愛好者ですし、身も心もドロドロに溶け合うような恋愛に憧れがあります。だけど、それは気持ちが伴っていないと意味が無いことだから
と言うことで、私は今日も風丸と2人でダンジョンです。そろそろ装備も整って来たので『隠形』で隠れるのはやめて、通常戦闘で経験値を稼いでいます。
でも流石に風丸1人でエリアボスと戦うのは厳しいです。なので今回も特殊部屋は、お題部屋を選択しました。
ただお題部屋の内容は、キャラの発情度や好感度に影響される模様です。色仕掛けのプロである風丸が私のような喪女に催すはずもないので
「今回のお題はなんですか?」
「また膝枕だってさ」
やっぱり風丸と2人で入ると、初期のお題が繰り返されるだけのようです。最近は風丸とのスキンシップにも慣れて来たので
「わぁ。じゃあ、また風丸に膝枕してもらえるんですね」
とても幸せな体験だったので、素直に喜んでしまいましたが
「前回は俺がしたんだし、今回はマスターちゃんがしてくれない?」
まさかの申し出に私は「えっ?」と驚いて
「人前で寝転ぶのは嫌だったんじゃ?」
「まぁ、そうなんだけど」
風丸はちょっと言いにくそうに顔を逸らしながら
「……俺が隙を見せたって、マスターちゃんは何もしないだろうし、別にいいかなって」
「信頼していただけるのは嬉しいですが! 物理的には何もしなくても、すごく可愛いと思っちゃうかもしれません! より風丸を大好きになってしまいますが、よろしいでしょうか!?」
推しに膝枕を求められたことが嬉しくて、ついハイテンションになってしまいました。ただでさえキモウザイ私が、これ以上、風丸を好きになってしまうなんて大変なことです。普通ならドン引きされそうですが、風丸はムッとしつつも
「ダメって言っても、アンタは勝手に俺への好感度を上げていくんじゃん。だったら好きにさせてもらったほうが得だろ」
確かに私の好感度は、風丸に何もされなくても常にうなぎ登りです。じゃあ、いいですよね。風丸がいいって言っているんだからいいですよねと、私はウキウキでベッドに腰かけると
「じゃあ、どうぞ! 粗末な膝ですが、どうぞどうぞ!」
例によってキモいテンションで勧めるも、風丸は特に嫌がらず、素直に横になってくれました。
「寝心地、悪くないですか?」
ちょっと緊張したように身を硬くする風丸に聞いてみると
「膝枕されんの、はじめてだから、なんか落ち着かない」
風丸はそう言いながら、ふいと目を逸らして「……ちょっと照れるかも」と続けました。忍ということで厳しく育てられたのか、要領がいいようで甘え下手な風丸が堪らなく可愛くて
「うぅ、可愛い! ずっとそこに居てくれていいんですよ!」
風丸愛が溢れて、思わず頭をナデナデしてしまいました。風丸は特に避けなかったものの、なぜかジッと私を見上げて
「アンタって本当に俺が好きなの?」
唐突な質問に、私は目を丸くして
「まさかちっとも伝わってないとは思いませんでした。主従になってから口を開くたびに愛を叫んでいるのに、意外と無自覚さんだったんですね」
これまでけっこう風丸愛をからかわれて来たので、とっくに知っていると思っていました。しかし、もしかするとあの魅惑の小悪魔ムーブは私の妄想だったのでしょうか?
けれど私の言葉に、風丸は「無自覚とかじゃなくて……」と、もどかしそうに否定すると
「好きなら普通は相手を欲しがるもんだろ。アンタは好き好き言うわりに、少しも俺を欲しがらないから」
「風丸を欲しがるって、どういう意味ですか? ……お、お婿さんにってことですか?」
私は真面目に結婚しか思い当たらなかったのですが、私の照れが伝染したように、風丸も少し赤くなって
「お婿さんって……流石にそんな需要があるとは思ってねーよ。普通に俺の体が欲しくないのかって話」
好きだからと体を求められることが、風丸には普通なんでしょうか? 私だって18禁愛好者ですし、身も心もドロドロに溶け合うような恋愛に憧れがあります。だけど、それは気持ちが伴っていないと意味が無いことだから
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