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ウサギのたくらみ1

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『まーちゃん、、かわいい、まーちゃん』

幼い声がずっと俺、真幸を呼んでる。
かわいいとは自分のことでは?と言いたくなるほど、無垢な笑顔を向けて名前を呼ぶ2歳年上の兄、隆の姿は、まだ幼い頃のままだ。
夢だと分かっているのに、またあの胸の中に飛び込みたくて手を伸ばすのに届かない。

いつからなんて覚えていない。生まれた時からずっとそばにいた存在。手を伸ばせば必ず届く存在が居なくなるなんて考えたこともなかった。少しでも離れれば不安で、常に体のどこかに触れていたかった。

最初の不安は兄が、泣きながら無理矢理バスに乗せられる姿を見た時だった。いつもニコニコして小さな腕で俺を包み込むように抱きしめてくれたたっくん。その安心できる腕は大きな大人につかまれて、引き離される。無情にも目の前でバスの扉が閉じると、たっくんの姿も声も消えて俺の胸の中は不安で真っ黒になった。その光景を前にしても、幼い俺は母の腕の中でただ大声で泣き喚き、あっという間に見えなくなったバスが走っていった方向に手を伸ばすしか出来なかった。





ぎゅっと心臓を潰されるような痛みに目が覚める。夢の不安に突き動かされるように手を彷徨わせると、そばにあった温もりに触れる。その温もりにホッとして思わず引き寄せた。夢の中の柔らかいふわふわした幼な子とは違い引き締まった体。小柄だが成人した男性へと成長した兄を抱きしめる。
胸の中で穏やかに寝息を立てる最愛の存在に、悪夢が遠ざかる気配を感じた。

もうあの頃とは違うのだと、絶対に手放す事はできないと確かめたくて悪夢をかき消すように、抱きしめる腕に力をこめて

強く抱きしめたためか、腕の中の兄が「んっ、、」と腰にくるような甘い声を出すが、その眠りは深いようで目を覚ます気配はない。背後から彼の首筋へと顔を埋めると、汗の匂いと兄の匂いが混ざった甘い香りがして下半身に熱が集まるのを感じた。昨夜散々出したはずなのに、浅ましい自分の下半身に笑いが込み上げるが首筋の匂いを嗅ぐのをやめる事はできない。

枕元に手を伸ばすと、昨日の残りをつかみ引き寄せる。慣れた作業で片手で素早く自分の陰茎にゴムを着けると、昨夜散々愛した兄の後孔へと指を這わせた。時間が経ち流石にパリパリに乾いたそこは強引に広げるのは無理そうで、使いかけの容器からローションを指に絡めてそっと押し入れる。ゆっくり、兄を起こさないようにローションを中へと馴染ませていくと、しっとりと濡れていき慣れたように緩んだそこは次第にクパクパと指を受け入れてくれる。寝ていても、俺を欲しがっているような動きに思わずほくそ笑む。ゴムをつけた俺の陰茎にもローションを塗り付けそっと腰を進めれば、ほとんど抵抗無くぬるっと入り込んでいく。
うつ伏せで寝ている兄を上から押しつぶすように混入すると、腕の中に閉じ込めて見下ろす様は、まるで兄の全てを手に入れたような錯覚が湧き出てくる。無防備なうなじを舐め回して、ゾクゾクするような背徳感に酔いしれた。
しばらくそんな兄を堪能してから、しっかり奥まで腰を押し込むと、そのまま横抱きに抱きしめる。

腕も足も、もうこれ以上くっつけないというぐらい体を密着させて、俺はやっと安堵のため息をこぼした。兄と引き離される夢を見たせいか、今は僅かな隙間も作りたくない。兄の薄い腹に手を当てると、ボコっと盛り上がった感触がありここに自分が入っていると実感できて安心する。昨夜のような熱情はないが、じわじわと下半身を包み込む熱が気持ちよくてもう一生このままでいいのではないかと考える。
まぁそんなこと兄が許してはくれないだろうが。

ここまでしても、まだ胸の中ですやすやと寝ている兄の寝顔は成人を迎えたとは思えないほど幼い。でも昨夜の彼の痴態を思い出すと、そのギャップに興奮した下半身がグッと膨れるのを感じた。

「んんっ、うぅ、、」

兄の良いところを刺激してしまったのか、寝ている彼の体が跳ねる。これだけの刺激で暴発しそうになる自分自身に苦笑しつつ、落ち着けるために兄の頭を撫でた。コシがなくサラサラした手触りの俺とは違い、硬めの髪の毛を短く刈り込んだ後頭部は、手で触るとなんともいえない気持ちよさがある。
小柄な兄を腕の中に閉じ込めて、手触りのいい頭を撫でていると、今度は悪夢など消え去った幸せな夢の中へと俺は誘われた。



やっと幼稚園を一緒に通えるようになった喜びも束の間、たった1年間でまた愛しい兄とは離れ離れになってしまった。今度幼稚園バスに連れていかれるのは俺の方。兄はランドセルを背負い小学校へと行ってしまったのだ。また先に行ってしまった兄に寂しい気持ちが溢れてくる。
でもこの時俺は悲しい気持ちはもちろんあったが、卒園式で俺と離れたくないと泣く兄を思い出すたびに大きな喜びを感じていた。

卒園したくないと大声で泣き、学校に行きたくないとワガママを言うのは全て俺のため。あんなに俺を求めてくれるのはやっぱり兄しかいない。
兄からの強い愛情は、俺を強くしてくれた。

そして今後もこの2歳差に苦しめられることも理解した。




ある日おしゃべりな女の子達が、昨日見たテレビの話で盛り上がっていた。ドラマの話だったか、母親のマネだろう。イケメンや胸キュンなどまだ理解していないような言葉を使って騒いでいる。もちろん当時の俺だって何を言っているか理解出来ず、ただうるさいなぁと思いながら至近距離で交わされる会話を聞き流していた。

そんな時聴こえてきた言葉『スキップ制度』

なんでも主人公の男が留学でこの制度を使った。とか。予想外に早く帰って来たことに驚くヒロインとの再会は感動などと話していたが、俺は学年を飛ばして卒業という言葉に激しく胸が高鳴った。

どうしても超えられないたっくんとの2歳差の年齢差。でも俺がスキップ制度でたっくんに追いついたら、同じ学年になれるかもしれない。一緒に入学して一緒に卒業できる。もう置いていかれることはない。
今思えば単純としか言えない思考回路だが、当時の俺は真剣に実現しようと誓ったのだ。

とにかく勉強しようと思ったが、残念なことに何を勉強したらいいか分からない。そこでまずしたことは、兄の宿題を見ることだった。大好きな兄の背中にくっついて、宿題をする兄を見守る。
兄はいつもひらがなやカタカナ、足し算引き算の練習をしているようだった。兄が小学校から帰ってくるまで、母が兄のために貼り出したあいうえお表を見て必死に覚える。もちろん書く練習もした。そのうち漢字の練習も始まったので、土日の朝兄がまだ寝ているうちに兄の漢字ドリルを見ながら必死に書き取りをする。
計算は母とバスを待っている間、幼稚園では先生にお願いして教えてもらった。飴やオモチャなどを使って足し算引き算はすぐに理解した。
兄に内緒にしたかったわけではないが、兄と一緒にいられる時に他のことをすることが絶対嫌だったからだ。

そんな努力が実ったからか、いつものように兄の宿題を背中に張り付いて見ていると、兄が間違えていることに気付いた。思わず間違いを教えたら兄は可愛い目を丸くして驚いた後、トロけるような笑顔で抱きしめられた。
「まーちゃんは天使で天才だぁー」
と、天使に言われ俺はますます勉強へのモチベーションを高めていった。

結論から言えば、日本にスキップ制度は無かった。もちろんすごくがっかりしたし、酷く落ち込んだ。
でもたっくんから褒められて、抱きしめられたくて頑張るのはやめなかった。

まさかそれが兄のプライドを傷つけてしまい、あんなに泣かせてしまうことになるだなんて思いもしなかったが。

中学に上がる前から兄の態度が変わっていったことには気づいていた。前ほど可愛いと言ってくれなくなったし、催促しないと抱きしめてくれないことがもどかしかった。
それでも兄に褒めて欲しくて、笑って欲しくて難しくなっていく兄の勉強に必死に追いつこうとした結果、



「たっくん、そこ間違って、、」
「まーちゃん、勉強に集中できないからもうくっつかないで!」




初めて聞く兄の冷たい声に、俺は思わず手が震えた。まさか、まさかあの兄が俺を拒絶するなんて。

いつの間にか兄の背を抜かしていた時も、兄の友人達に交じって遊ぶうちに自然と兄より優先して誘われるようになった時も、兄が密かに見つめていた女の子から告白されたと告げた時も、兄は一瞬傷ついた顔をしながらそれでもいつもの笑顔で俺を褒めてくれた。

「すごいねまーちゃん」
「さすがだねまーちゃん」
「よかったねまーちゃん」

俺はそんな兄の賛辞に酔いしれていた。それに兄の唯一は俺でなくてはいけない。友人も目を奪われる者もいらない。ずっと俺だけ。
兄も『可愛いまーちゃん』さえいれば満足だろう。他に誰もいない2人だけの世界。
そんな傲慢な俺が築き上げた世界は、兄の涙であっさりと崩れ去った。


兄に拒絶されるなんて。驚くことに、俺は無意識に絶対それだけは無いと高を括っていたため、その衝撃は計り知れず気がついた時には兄はすでにお風呂も済ませて、寝室へと移動していた。寝室の扉が閉まる音がするまで放心していた俺は、慌てて追いかけるように寝室へと踏み入ったが、布団に包まる兄にどうしていいか分からない。


情けないぐらい震えた手で、そっと布団越しの兄に触れるとかすかに反応が返ってくる。

「、、もう勉強終わったから、、、くっついてもいい?」

本当に、本当に兄に拒絶されるなんて思ってもいなかったので、何を言って良いか分からず出てきたのは相変わらず身勝手な言葉だった。
やっぱり。と言うべきか、当然兄からの返答はない。その事実に情けない惨めな気持ちでいっぱいになる。どんなに周りから褒められても、女の子達にたくさん『かっこいい』と囲まれても、そこにたっくんがいなくちゃ意味がなかったんだ。たっくんが俺を見てくれない。これだけで俺なんて何の価値もなかったんだ。

今まで感じたことのない絶望感に打ちひしがれながら、俺はそっとたっくんから離れた。自分に背を向ける姿を見るのも辛くて、逃げたかったからだ。

その時、

「あっ!」

と背後から聞こえた声に反射で振り返る。
そこには涙でぐしゃぐしゃなった顔をしたたっくんが、こっちに手を伸ばしていた。

「ご、ごめ、、まー、ちゃん、、ごめん、、ごめんね」

嗚咽で、途切れ途切れになりながら兄が必死に俺の名前を呼んでいる。何の価値もないと絶望した俺に手を伸ばしてくれている。それだけで俺は馬鹿みたいに喜んで、兄に抱きついた。布団越しじゃない兄の体温に、空っぽだったものが埋められていく。これを埋められるのは兄しかいない。兄じゃないとダメだ。
いつの間にか兄に求められるのが当たり前だと思っていた。兄が俺を求めていると思っていた。
でも違う。今回少し拒絶されただけで俺の価値は無くなった。兄に求め続けられなければ、俺なんて存在に意味はない。馬鹿な俺はやっとそのことに気づいて、もう間違えないと覚悟を決めて兄を強く抱きしめた。


兄の涙でぐっしょりと濡れた胸元の冷たさに、泣き止まない兄が心配になりそっと顔を上げさせればまたポロリと兄の瞳から涙が溢れた。
泣きすぎて腫れた目元の赤みに、今まで感じたことがない衝撃が襲う。ドクドクと心臓が痛いぐらい鳴っている。兄の瞳からポロポロ溢れる涙があんまりにもキレイで、こぼれ落ちるのが勿体無くてペロっと舐めた。すると驚いたのか兄が目をまん丸に見開くものだから、また溜まっていた涙がポロポロ落ちる。慌ててそれを俺は舐めとる。垂れた涙を追いかけて、頬、顎、最後に唇を舐めるともう我慢出来なかった。そのまま兄の口の中に舌を入れると、兄も抵抗せずに受け入れてくれてその事実に興奮が止まらない。

興奮してそのまま兄をベッドへと押し倒し、唇から顎、首、耳の穴まで舐める。舐めるたびにいろいろな味がしてそれが更に俺を夢中にさせた。

たっくんはどこも美味しい。

必死に舐めていると、最初はくすぐったくて抵抗していた兄がいつの間にか動かなくなっていた。
俺の腕の中で静かに寝息を立てる兄を見て、やっと興奮とさっきまであった恐怖のような不安が治った。
たっくんが腕の中にいる。それだけが俺の喜び。

赤く腫れた目元へとゆっくり舌を這わせると、俺の体は痙攣させて何かを吐き出した。
じわじわと股間に不快感が広がる。

俺は勃起していたことにも気付かず、この日兄の泣き顔で初めて精通した。





「胸のモヤモヤや、チクチクはまーちゃんに舐められて無くなっちゃったよ」

次の日の朝、少し照れたような可愛らしい笑顔で告げられた言葉に、俺は兄に許されたと確信した。
そして今日も、絶賛兄のモヤモヤを取り除くべく執拗に兄を舐め回している。

どうやらうなじが弱いようで、ここを舐めると特に可愛い声で鳴いてくれた。体くねらせるのも可愛くて、最初はここばかり責めてしまった。でも抵抗する姿を見るのは楽しいものの、責めすぎて距離を取られたのが悲しかったので今は仕方なく兄の宿題が終わった後のご褒美として、頸を舐めるのは1日一回だけで我慢している。

もちろん頸以外は制限なんて無い。

お風呂では、まず体を洗う前にしっかり堪能しなくてはいけない。兄が今日出した汗も垢も流してしまっては勿体無いからだ。兄は恥ずかしそうにしているが、今日は胸がチクチクしたりしていないか聞きながら舐めていると少し嬉しそうな顔をしてくれる。その後しっかり体を洗うが、タオルなんて野暮な物は使わず素手で兄の肌を丁寧に全て洗い上げている。ここでも恥ずかしがりそうなはずだが、大抵その間兄は俺の髪を洗うのに夢中で「髪柔らか~い」と嬉しそうにしていて俺がどこを触っているのかあまり気にしてはいないようだ。

散々舐め回されて疲れるのか、兄はベッドに入るとすぐ眠ってしまう。俺の股間も限界なのでありがたい。

最初のきっかけは、授業で性の仕組みについて学んだことを思い出した時だった。女性の胎内で精子が受精すると赤ちゃんができるらしい。もちろん兄は男なので赤ちゃんができる場所はない。

だけど、好きな人の胎内に俺の精子が入るっていいな。と俺は感じた。

赤ちゃんが欲しいわけではない(兄の子なら可愛いだろうが、それでも兄を取られる存在はいらない)

俺の精子が兄に入って、体の中からも兄を舐めれないかと思ったから、俺はそっと吐き出した精子を指にとり兄の口へと入れてみた。すると兄の舌がペロッと指先を舐めたのだ!

それだけで再度爆発しそうになる股間に手を当てて、今度は手のひらに吐き出す。それを掬っては兄の口に入れるたびに、兄の可愛い唇が指に吸い付いたり、艶かしい舌がチラッと口から出てまで俺の指を追いかけてくる。
そんなものを見せられて我慢なんてできるわけもなく、俺はたまらず鈴口を直接兄の口に押し当て吐精した。
コポッと吐き出されたものが、兄の口の端からこぼれ出たので俺は慌てて掬ってまた口へと戻してあげた。


そんなことがあってから俺はせっせと、兄が寝たあと俺の精子を舐めさせる行為に耽っている。兄の細胞に俺の精子が混じっていると思うとたまらなく嬉しい。



「ぅん、ん、、、」
その日はやけに兄の寝つきが悪かった。お風呂場での愛撫が足りなかったのだろうか。
いつもなら布団に入るなり、コテンと寝てしまうのに今日は寝れないのか、抱きつく俺の腕の中でいつまでもモゾモゾと体の位置を変えている。
正直俺の股間は、お風呂場での兄の痴態で限界だった。早く出したい。早く兄の口に突っ込んで射精したいのに、兄はいつまでも寝てくれず、それどころか俺の股間に気付いたのか居心地悪そうに体を離そうと俺の腕から逃れるような動きをする。
もちろん離れるなんて許せるはずがない。
俺は寝ぼけたふりをして、ますます強く兄を抱きしめ股間を擦り付けた。

「、、ぅふっっ、、、んん、、」
「えっ、、まーちゃ、、、?」

兄の首筋から香る甘い匂いと、抵抗する兄の手が俺の股間に当たるという思わぬ刺激で俺は呆気なく果ててしまった。

そのまま兄の手に、股間を擦り付けるように腰を動かし全て出し切る。ズボン越しとは言え熱い飛沫を兄は手で感じてくれただろうか。
慌てて手を引っ込める兄の動きが可愛いが、流石にパンツの中が気持ち悪くて仕方なく俺は体を起こした。

「ごめん、たっくん。着替えてくるね」

いつもは汚さないパンツの処理が面倒で、ため息を吐きながら新しい下着を探す。このまま洗濯機につっこんでもいいかな。なんてぼんやり考えてたら、急に後ろから引っ張られた。

「ま、まーちゃん、、どこか悪いの?」
「え!?」
「お、お漏らしするほど我慢してたのか?」
「は!?」

揶揄っているのではなく、真剣なのはその表情から分かるが兄のあまりの無知と、俺の名誉のためにこれは聞き逃せないと慌てて振り返った。

「たっくん、これが何か分からないの?」

思わず兄の手を取り、俺の股間に触らせた。おしっこじゃないことを証明するために、パジャマが濡れてないと言おうと思ったからだ。

「あれ、、濡れてない。でもさっき熱いものが出てたような、、、?」

不思議そうに兄がパジャマの表面を擦ると、それだけで俺はまた昂ってしまった。

「なんか、硬く、、、?まーちゃん?どうしたの?」

股間を摩りながら、上目遣いに様子のおかしい俺を見上げる兄の姿を見ただけでもうダメだった。

「た、たっくん、、やば、、んんっ、、」

またもやパンツの中で暴発してしまい、ビクビクっと痙攣する感触に兄がびっくりして手を離した。

「まーちゃん!?どうしたの?え?大丈夫?!」

興奮で鼻息荒く、兄の肩に手を置いて息を整えている間、おろおろと俺の顔に手を当てて心配してくれる姿に、本当に兄は分かっていないのだと逆に驚いた。

流石に2回分は気持ち悪い。たっぷり出した精液が足をつたる感触に慌ててパンツごとパジャマのズボンを下ろすと、また兄の驚く声が聞こえる。

「見て、たっくん。おしっこじゃないでしょ。精液だよ。学校で習わなかった?」

パンツから指ですくって兄の前に出すと、顔を近づけて珍しそうに見てきた。そのまま口の中に突っ込みたくてムラムラするが、流石に起きている兄にはマズイと理性を総動員させる。

「たっくんも、おちんちん硬くなると出るでしょ」

本当は兄がまだ精通していないことは分かっていた。でも、もしかしたら俺の知らないうちに、、、ともやもやした気持ちが隠せず聞いてしまうと、

「おちんちん、、、硬く、、?」

と兄が不思議そうに自分のズボンの中を覗き込み始め、俺は衝撃を受けた。
そして思い出してしまった。そういえば、俺が毎日お風呂場で身体中舐めても洗っても全く兄が反応していなかったことに!

「ちょっと、たっくん見せて!」


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