或る二人の戯れ

千木

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5話

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「……」

 セイは一人、街を歩く。人の声が飛び交い、明るい雰囲気のストリートはいつもと変わらない。内職の終えた品物を質屋に届けながら、そのついでに買い物でもしようかと。晴れやかな空の下、普段通りの日常が穏やかに通り過ぎていく。しかしセイの表情は少しばかり固く、その脳内ではあれこれと疑問や思考が回っていた。
 あれから一ヶ月が経とうとしていた。あの一件について幾度となくレンと意見を交わしたが、疑問を解決するには至らなかった。カズハやハヲからのアクションは何も無い。そもそも家を把握しているとは思えないし、通信手段も無いのだ。足を運ぼうかとも思ったが、"石"の核を把握出来ない以上、無策で森へ入るのは愚かに思え、カズハの言っていた「その時」を待っているだけのむず痒い日々が続いている。そもそもカズハとの口約束が果たされる確証はないのだが、自分たちの疑問を、靄がかった思考を晴らすのは彼らのみなことは明白で、日常を過ごしながら出来る限り情報を整理することしか出来ないでいた。
 余計な面倒ごとに手を出すことをあれだけ心配し、不安に思っていたセイだったが……結局この現状に少なからず心が躍っていることを自覚していた。わからないことが、常識を超えたことが多すぎる、そんな現状。自分の知り及ばない事案に、人間に、好奇心が疼いて仕方がない。自分とレンの共有する秘密。それは神の身許で及んだ背徳行為のような、あの、ぞくぞくする感情。にやけそうになる表情筋に力を入れると、どうしても胡散臭い薄ら笑みになってしまう。まるでピエロの仮面のような、今までそうやってやり過ごしてきた顔。それで困ることはないのだが、結局自分の本質が変わっていないことに溜息を吐き、しかし同時に安堵した。
 しかも今回においては、《レンの目が治るかもしれない》のだ。レンがどれだけその点に重きを置いているかはセイにはわからない。見えなくたって良い、けれどセイの顔は見てみたいと。その程度なのだと言うが、実際はどうなのだろうかと時々考える。彼の好奇心の一環なのか、それとも本当は、この世界を自分の目で見てみたいと、心から願っているのか……。どちらにせよ彼の願いが一つ叶うのなら、恋人としてはなんとかしてやりたかった。
 しかし。セイの思考は巡る。
 しかし、ハヲは医学的知識を持ち合わせていないと言っていた。レンの目を見るまで一切の興味を示さなかったのに、覗き込むなり表情を変えた。彼の目にはどう見えたのか?どの医者に見せても異常は無く、原因不明なあの瞳を、本当に治す術を持ち合わせているのか……?
 ふ、と意識を現実に戻す。この街に来てからずっと世話になっている質屋。その裏口に回る。初老の主人は暇そうにカウンターで鼻歌を歌っていたが、セイの姿を見るとへら、と笑みを浮かべて手を振った。

「お疲れさま。いつもありがとうね」
「いいえ、こちらこそお世話になっております」

 紙袋を二つ差し出すと、主人は封を開け中を覗き、満足そうに大きく頷いた。

「うん、丁寧な出来だ。これ、お給料ね」
「あの、大変ありがたいのですが……。毎回多くはありませんか?でしたら、あといくつかはやらせていただきたいのですが」
「納期通りに、これだけしっかりやってくれたら十分だよ。ここいらの連中は悪い奴じゃあないんだが、どうもルーズでね。次もお願いする意味で、貰ってくれ」
「……はい。では、お言葉に甘えて」

 笑みを浮かべて、セイは厚意を受け取る。それから新しく一式が入った紙袋をいくらか手に取ると、店を出ようと踵を返した。

「うん?」

 視界の端に、白く光るものを見つけて立ち止まる。それは手のひらに乗る大きさのオブジェだった。中に水晶のような何かが入っていて、それをドーム型のガラスが覆っている。その何かは鉱石ともガラスとも言い切れない不思議なもので、しかしとにかく目を惹く光を放つ、美しいものだった。セイの視線に気がついた主人がああ、と声を上げる。

「綺麗だろう?何処の職人が作ってるんだか、中の素材もよくわからないんだが、高値がつくんだよ。時々、茶髪の兄ちゃんが持ってきてくれるんだ」
「ご主人も、中見の宝石はわからないのですか?」
「ああ。詮索しない約束で卸してもらってるからね。俺が引き取る倍は値がつく。それでお互いが良いならってね」
「そうなのですか」
「ああ、でもね。何処かの偉い研究者曰く、こいつは氷らしいんだ」
「……氷……」
「こいつはついさっき受け取ったんだが、それにしたって氷はないよな。ずっとこの蒸し暑い店にあるっていうのに、一切溶けないんだから」
「……」

 セイの脳裏に、ある人物が浮かぶ。まさかと思いつつも、それを言葉にすることはなく。それから一言二言交わしてから、セイは質屋を出た。
 まだレンを迎えに行くには早いだろう。シスターたちの話し相手になるよりは買い物がしたいと、セイはストリートに向かう。今日は海沿いの、いつもより遠いところに足を運ぼうか。そう考えていると、

「セイくん」

 聞き覚えのある声が自分の名を呼んだ。その方向に顔を向けると、店の外壁に背を預けたままの青年がにこやかに手を振っていて、セイは目を丸くした。

「カズハ……!」
「やっほー。元気だった?」

 そんなに経ってないけどね、とカズハは笑いながらセイに近づく。前の軍服のような姿ではなく、この街に馴染む白のセットアップを着ている。不老不死とはいえ、生活に必要なものは街で買うのだろう。それはそうだと一人で納得しかけたが、今の彼は特に何も持っていないことに気がついた。それこそ、鞄さえ。

「今暇かい?時間があるならちょっと付き合って欲しいんだけど」
「構いませんが……。何か御用でも?」
「いいや?用事が済んだからさ、どっかでお茶でもしたいなって」
「そうですか。私も話したいことがありますので、ぜひ」
「ありがと。じゃ、行こっか」

 そう言って迷いなく歩を進めるカズハの背中についていく。服が違うとこれほどに印象は変わるのだろうか、と考えながら紙袋を持ち直した。
 程なくして視界にコバルトブルーが広がり出すと、テラスのあるカフェを指さされ、一緒に入店する。真新しい木材の香りと、コーヒーの香りが違和感なく入り混じった空間は、高い天井と大きい窓によって開放感が演出されていた。人があまり居らず、ゆったりとヒーリングミュージックが流れているのもそう感じる要因だろう。海沿いに最近良さげな店が出来たとは聞いていたが、此処のことだったのだろうか。店員に促されるままに着席するなり、カズハはブラックボードに書かれたものを「あれ」と指差しながら注文する。特にこれと言って好き嫌いの無いセイも便乗した。店員が立ち去ると、カズハの方から口を開いた。

「ハヲくん、あれからずっと部屋に篭りっきりで。君たちを待たせておくのも忍びなかったんだけど、呼ぶ呼ばないのタイミングが僕じゃわからなくてさ」

 ごめんね、とカズハは肩を竦める。セイは首を横に振った。約束を無下にしないかと疑ったことを、内心謝りながら。

「ハヲさんは……レンの瞳の、何を見たのでしょうか」
「僕にはさっぱりさ。『確証はない』の一点張りで、教えてくれないんだもの」

 カズハは不服そうに口を尖らせ、「しかしいつものことだ」と付け足す。そうもしないうちに店員がアイスコーヒーを二つ運んできた。ハイビスカスの花が氷の上に飾られていて、見栄えは良い。オレンジの花の方を自分に寄せると、カズハはストローを咥え、一口飲んでから続けた。

「僕がすることは無いみたいだから、相変わらず暇でね。おつかいに来たら君が質屋に入るのを見かけたから、待ってたってわけ」
「おつかい……。もしかして、質屋にあった不思議な氷のオブジェを持ってきたのはカズハですか?」
「おっ、見たんだ。そうだよ。ハヲくんお手製のインテリア。一回試しに持ってきたら、なんか上手いこと値がついてさ。必要ないとは言っても普通にお腹は減るし、身なり整えたり色々金が要るんで、たまに持って来てるんだよね」
「やはり……」

 溶けない不思議な氷と、茶髪の青年。不老不死の魔法使いという、非現実的な存在であれど、意外と彼らは自分たちの生活の近くに存在しているように思えた。今のカズハのように身なりを整え、何食わぬ顔で街の中に溶け込んでしまえば、普通の人間と見分けがつかない。今までだって知らないうちに何度かすれ違っているのかもしれない。自分たちと大きくかけ離れているわけではないのだろうか。
 そう感じつつ、ピンクの花が浮いたコーヒーに口をつけた。ほろ苦さが渇いた喉を伝っていく。自分が思っていたより水分を欲していたらしいことを認識する。

「欲しかったら今度作るように言おうか?猫とかも彫れるみたいだし」
「機会があれば。彼、器用なのですね。少し意外です」
「だよね。人付き合いはすっごく不器用なのに」

 ケラケラと笑うカズハに苦笑を返す。流石に言葉で同意することは躊躇われたが、セイのハヲへの印象は不器用そのものだった。だから正直、これだけあっけらかんに話してくれるカズハの方が、セイにとっては好印象ではある。レンはハヲのことを「気品のある人」と言っていたが、セイは今のところそうは思えなかった。ストローを指で弄りながらカズハは続ける。

「人との距離感をとるのがそりゃあもう下手くそでね。魔法使いと言っても、良いことばかりじゃなかったみたいだし、そういうのも関係してるかな」
「長い過去の中で、そうなるに至る出来事があったと言うことでしょうか。助けていただいておいて失礼なのですが、かなり暗い印象を受けました」
「ま、元々人間不信のケがあるしね。あんまり他人と関係を持ちたくないんだろ。他にも理由はあるけど……」
「?」
「いや、何でもない。それでもまぁ、期待持たせた以上はそれなりに動くだろ。あれでいてお人好しなところあるし」
「はい……」

 『他の理由』について言い掛けたことが気になったが、言及は避けた。言い留まったということは、こみ入った話なのだろう。必要になれば聞けば良いと、セイはストローに口をつける。水面が下がり、花弁がグラスの内側に貼りついた。

「旦那は仕事かい?」
「そうです。……というか、皆さんそう言いますが、そこまで私は嫁の立場に見えますか?」
「うん?ありゃ、やっぱ気にしてるの?」
「それなりに不服ではありますよ」

 コーヒーの嵩が減って、カラン、と氷が踊る。カズハは軽く謝りながら、手をひらひらと振った。

「ぱっと見かな。ほら、君綺麗な顔してるだろ?」
「レンだって綺麗な顔をしているじゃないですか」
「おや、惚気られた?綺麗のジャンルが違うように思うけど……」
「事実です。身長も体格も、さほど変わらないと思うのに……」
「なんか雰囲気じゃない?」
「雰囲気って、」
「だって、君が抱かれてる側だろ?」
「ッ……!?」

 思わぬ言葉に動揺して手がグラスにぶつかる。危うく倒すところだったそれを、咄嗟に掴む。結露が数滴跳ねただけで、大惨事は免れた。安堵したのも束の間、セイは辺りを見渡す。幸いなことに近くに人は居ない。

「外でなんてことを言い出すんです……!」
「えっ、違うの?意外だなぁ」
「違いませんけれど、そうではなくて、」
「ほらやっぱり。そういうのって出るよ。多分」
「……~~~」

 小声で言い返しても、カズハは特に気にせずけろっとしている。本当にそうであれば酷く気恥ずかしくて、セイはコーヒーを一気に飲み干した。

「まぁ良いんじゃん?幸せそうだな~、ラブラブだな~っていうのはよく伝わってくるよ」
「もういいです。やめてください」
「あはは、恥ずかしがってるの可愛い~。そういう反応されると苛めたくなるんだよねェ」
「……貴方も相当いい性格ですね」
「ありがと。昔はよく言われてたなぁ」

 褒めてない、と睨んだが、効いている気配は無い。外でどれだけのことを話して良いか窺いつつ話していたセイも、仕返しとばかりに切り返す。溜息を一つ吐いてから。

「この間は否定されましたが、本当に貴方とハヲさんは恋仲ではないのですか」
「違うねェ。あれと付き合う趣味は無いよ」
「一緒にずっと居て……ですか?強制的に衣食住を共にしているとは思えませんし」
「食い下がるね。まぁ確かに、目的が同じな旧知の仲ってだけで、一緒に居る意味は無いかもなぁ」
「……」
「でも君が求めてる恥ずかしい案件は無いよ。お互いにそういう点で興味が無いのさ」
「……本当に?」
「うん。残念だったねェ。それとも、恋バナでもう少し盛り上がりたかった?」
「違います」

 悪戯っぽく細められたカズハの視線に、ぴしゃりと言い切る。でないと恐らく、話を蒸し返される。レンの話をするのが別に嫌なわけでははないが、こうも生々しい話を外でするのは流石に躊躇われるのだ。カズハはまた愉快そうに笑って、ハイビスカスの花を指で摘むと、テーブルの中央にある白い皿に退かした。

「愉しいなぁ、君。人とこんなくだらない話をするのは久しぶりだよ」
「それは何よりですが、話題は弁えてください」
「君たちが幸せラブラブ夫婦だって話じゃないか。精神と身体、両方が満足する関係はそうあるもんじゃないよ?」
「だから……!」
「初心なんだから~。誰も聞いてないって」

 前のめりになった身体を、溜息と共に戻す。どうも調子が狂う。自分のペースが乱される。けれどこれが、こんな雑談であったなら悪い気はしなかった。その反面、敵に回すと厄介だろうと、カズハの顔を見る。にやにやと笑みを浮かべる表情に、罰が悪そうに目を逸らした。

「では、貴方がたはそれぞれ独り身なのですね」
「うん。今はね」
「……あぁ、そうか。昔は……ですか」

 話しているうちに、自分と変わらない気がして、何の気無しに発してしまった言葉。しかしカズハの返しにハッとして、セイは言葉を詰まらせた。この人は、自分と同じくらいの年齢に見えて、そうではない。わかっていた筈だったが配慮が足りなかったと自省したところで、しかしカズハはやはりけろりとして首を傾げていた。

「何か気にしてる?別に地雷じゃないよ。こういう生き物になった以上、置いて逝かれることは仕方ないことなのさ。ハヲくんはそれが寂しくて、人を近づけないっていうのもあるかな」
「そう、なのですか」
「かく言う僕も、もう十分じゃないかなって思ってる。あとは死ぬ方法を探すだけなんだけどねェ」
「……」

 送ってもらった際に、セイが発した問いにカズハが返した答え。それがセイの中でずっと引っかかっていた。何となしに生きていたセイでも《死ぬために生きる》など一度も考えたことがなかった。不老不死ゆえ、きっと耐え難い別れが幾つもあったのだろうか。けれどその思考が、不老不死でないセイには理解が出来なかった。そっと、声は小さくして、セイは問う。

「死ねないならば、生きれば良いのではないのですか。わざわざ死を目標にする必要があるのですか……?」

 カズハは声を変えずに答える。少しだけ真面目な顔で、視線はグラスに落としたままで。

「飽きちゃったからね」
「……!」
「好きだった人はもういない。新しく好きになったってどうせ置いて逝かれてしまう。だから対人関係もおざなりにしてきた。その孤独にも慣れてしまった。つまらないよ、君が思ってる以上にさ」
「……」
「あんまり生きてると、生きてること自体に何も感じなくなってくる。それは結構悲しいことでね。だから君たちみたいなさ、お互いを大事にして、一生懸命幸せになろうとする人のこと見るのは面白いんだよ。人間は基本的に汚いもんだからね」

 すっかり氷が溶けたコーヒーを飲み干すと、カズハはセイに向き直って、にこやかに笑った。

「その関係が出来るだけ長く在るよう、その一つの足がかりになれるなら、生きている間に善行を積むのも悪くないだろ?だからもうちょっと、僕たちに時間をおくれ」
「……わかりました。すみません、変なことを聞いて」
「そんな気にしなくて良いったら。その程度で傷つくような繊細さは持ち合わせてないよ」

 徐に立ち上がるカズハにつられて、セイも席を立つ。会計をして店から出ると、日が傾いているのに気がついた。だいぶ話し込んでいたようだ。懐に財布をしまって、カズハはぐっと身体を伸ばしてセイの方に振り返る。

「今日から毎日、この時間くらいに、ちらっと此処を見るようにしてくれる?準備が出来たら、僕は此処で待ってるよ」
「わかりました」
「よろしく~」

 それだけ言って、カズハは海の方に歩き出した。日の当たり方の所為なのはわかっているが、彼の背には影が落ちて、仄暗く感じる。

「……カズハ、」
「うん?」

 呼び止めると足を止めて振り返ってくれる。その表情は先ほどと変わらない。けれどずっと気になっている。ハヲと同様、彼の瞳にも光が宿っていないことを。しかしセイは彼に向かって穏やかに笑いかけた。

「楽しかったです。友人との談話は、本当に久しかったので」
「……」
「また、お話してください。出来れば、外で話しづらくない内容で」

 カズハは目を丸くして、それからやはり、にこやかに笑った。

「僕も楽しかったよ。またね」

 それだけ言って、今度こそ彼は振り返らず角の向こうに消えていった。その暗い背を見送って、セイも踵を返す。
 頭でまとめていたことは、まともに話せなかった。けれど今日はそれで良かったのかもしれない。レンを迎えに行かなくては、と、ゆっくりと歩き出した。

「……」

 しかし、ひとつだけ。

「聞いてみましょう、レンに」

 私は、"そんな雰囲気"が出ているだろうかと。
 紙袋の持ち手に力が入りながら、セイは教会へと向かった。
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