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精霊様の付き人、透明人間カリムさん登場
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《姫様。何で私達、天井に張り付いているんですか?》
「そんなの私にも、分からないわよ」
天井に張り付いている私とセーラの会話にも気にも留めなくなった精霊様は、外に出れる嬉しさにまだ喜びを浸っていた。
このままの状態でいると少しだけ腕が冷たすぎてしびれるのよ。それでも、腕を動かすことができたらと、思いっきり力入れてみた。ダメだ動かない。
私は背中を動かそうとしても方が少し上がるぐらいしかできなかった。
隣りにいるセーラも腕を動かそうとしても動かない。セーラなりに頑張って動かしているわよ。って感じで、力入れて腕を動かそうとしている姿が必死になっていた。
「セーラ。私達では無理みたいね。精霊様の様子をみましょう」
《私達の身体は、精霊様次第なんですね》
「そうなるわね」
さっきよりも落ちついているなら、もうそろそろ、精霊様に話しても大丈夫だろうか。
様子を窺うマリンカに、聞いたことのない声がした。
『おめでとうございますシャルドネ様』
暗闇からピカッと一瞬だけ赤色の光が私には見えた。
ん? なんか知らない人の話声が聞こえたけど? 私は近くにいるセーラに聞いた。
「セーラ此処にいるのは精霊様とセーラと私だけよね。他に誰かいるかしら?」
《いいえ。誰もいませんけど》
「そう」
なんだか声が聞こえたような気がしたんだけど。気のせいかしら。
マリンカは首を傾げた。
『おお。そなたも聞いていたか。カリムよ』
精霊は背後に振り向いて言った。
精霊様。アナタハダレトハナシテイルノデスカ?
私はフクロウの眼で相手の姿を確認できるけど、セーラも暗い所でも私が分かるのかしら?
今更でも聞いてみよう。
「え~セーラ。私はあなたの側にいるけど、洞窟に入ってる時は私の顔が見えるの?」
《姫様は、地上にいるときは気にしなかったんですが、暗いところでは姫様は、フクロウの眼の色が光っていて怖いんです!!フクロウの眼の色はガーディル王家の方の特徴なのは知っていましたよ》
「!!この眼の色が怖いの?」
《はい。言えにくいことだったんですが、此処で言えて良かったです》
何という事実を私は聞いてしまったんだろう。私の眼の色が怖いとは。知らなかった。
それじゃ、今まで、夜の時間になると私の部屋にお手伝いの人が少ないと思ったのはこの眼の色のせいなの?
今更、セーラに言われて気づくなんて。なんだか複雑な気分だわ。
「それは、今まで知らなかった事実を教えてくれてありがとう」
《姫様。なんか難しい顔していますけどお腹の調子が悪いのですか?》
「違う。」
私はセーラの話に気にしているせいか、なんだかセーラの顔を見て話ができなかった。
《姫様?》
セーラは私の顔を覗き込もうとしても、私は自然と顔をそむいた。
『本当にようございました。私は嬉しゅうございます。シャルドネ様万歳』
な……何なのこの声は、精霊様の何なの?
「セーラ。精霊様だけじゃなくもう一人いるわ。その人がどこにいるか探してみましょう」
《はい》
私とセーラは姿が無いところから声の主を探していた。
『そこの子犬とおチビさん。私を探しても分かりませんよ。何ならこのような挨拶なら分かりましょう。シャルドネ様。この方と、子犬を下ろして差し上げた方が良いですよ。顔色が悪くなってますよ』
『それもそうね』
精霊=シャルドネ様の力で、やっとおろしてくれた。
「そんなの私にも、分からないわよ」
天井に張り付いている私とセーラの会話にも気にも留めなくなった精霊様は、外に出れる嬉しさにまだ喜びを浸っていた。
このままの状態でいると少しだけ腕が冷たすぎてしびれるのよ。それでも、腕を動かすことができたらと、思いっきり力入れてみた。ダメだ動かない。
私は背中を動かそうとしても方が少し上がるぐらいしかできなかった。
隣りにいるセーラも腕を動かそうとしても動かない。セーラなりに頑張って動かしているわよ。って感じで、力入れて腕を動かそうとしている姿が必死になっていた。
「セーラ。私達では無理みたいね。精霊様の様子をみましょう」
《私達の身体は、精霊様次第なんですね》
「そうなるわね」
さっきよりも落ちついているなら、もうそろそろ、精霊様に話しても大丈夫だろうか。
様子を窺うマリンカに、聞いたことのない声がした。
『おめでとうございますシャルドネ様』
暗闇からピカッと一瞬だけ赤色の光が私には見えた。
ん? なんか知らない人の話声が聞こえたけど? 私は近くにいるセーラに聞いた。
「セーラ此処にいるのは精霊様とセーラと私だけよね。他に誰かいるかしら?」
《いいえ。誰もいませんけど》
「そう」
なんだか声が聞こえたような気がしたんだけど。気のせいかしら。
マリンカは首を傾げた。
『おお。そなたも聞いていたか。カリムよ』
精霊は背後に振り向いて言った。
精霊様。アナタハダレトハナシテイルノデスカ?
私はフクロウの眼で相手の姿を確認できるけど、セーラも暗い所でも私が分かるのかしら?
今更でも聞いてみよう。
「え~セーラ。私はあなたの側にいるけど、洞窟に入ってる時は私の顔が見えるの?」
《姫様は、地上にいるときは気にしなかったんですが、暗いところでは姫様は、フクロウの眼の色が光っていて怖いんです!!フクロウの眼の色はガーディル王家の方の特徴なのは知っていましたよ》
「!!この眼の色が怖いの?」
《はい。言えにくいことだったんですが、此処で言えて良かったです》
何という事実を私は聞いてしまったんだろう。私の眼の色が怖いとは。知らなかった。
それじゃ、今まで、夜の時間になると私の部屋にお手伝いの人が少ないと思ったのはこの眼の色のせいなの?
今更、セーラに言われて気づくなんて。なんだか複雑な気分だわ。
「それは、今まで知らなかった事実を教えてくれてありがとう」
《姫様。なんか難しい顔していますけどお腹の調子が悪いのですか?》
「違う。」
私はセーラの話に気にしているせいか、なんだかセーラの顔を見て話ができなかった。
《姫様?》
セーラは私の顔を覗き込もうとしても、私は自然と顔をそむいた。
『本当にようございました。私は嬉しゅうございます。シャルドネ様万歳』
な……何なのこの声は、精霊様の何なの?
「セーラ。精霊様だけじゃなくもう一人いるわ。その人がどこにいるか探してみましょう」
《はい》
私とセーラは姿が無いところから声の主を探していた。
『そこの子犬とおチビさん。私を探しても分かりませんよ。何ならこのような挨拶なら分かりましょう。シャルドネ様。この方と、子犬を下ろして差し上げた方が良いですよ。顔色が悪くなってますよ』
『それもそうね』
精霊=シャルドネ様の力で、やっとおろしてくれた。
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