寅さんと「少年寅次郎」

32作 口笛を吹く寅次郎

竹下景子さんの一本目。好きだなー。喜劇らしくて。
寅さんも楽しそう。杉田かおるちゃん、かわいい♥。
金八先生の後くらいかな。国鉄型電車も出てきますね。115かな。

寅さんは、「快」原則で生きています。ですから楽しそうな人。映像にも表れていますね。他の人はどこかしら「不快」に追われている。今回のマドンナ朋子さんも「不快」に追われて「快」に行き着く。寅さんが好まれる理由は至極生物的ですね。単細胞生物ですら快く生きようとしますし、ヒト細胞も同様。

映画でも描かれていますが、寅さんはグレた訳ではないんですね。啖呵売をやってみたいと思っていた。「好き」な事をしているから快い。才能を活かしている自由業者。博さんは似ていますが、単にグレただけで。なので自由業になれなかった。「兄さんはいいなぁ」と、羨むだけで。どこか不満がある。

なので、「贋作　男はつらいよ」は、「大道芸のような噺家」を目指した寅次郎少年、と言う設定になっています。山田監督のペンですから、おそらくそうなのでしょうね。それ故、今回のマドンナも定住者ですから、その自由に惹かれる。快いですものね。次回は非定住者のマドンナですから、逆を書いた。