fleurs parfumees

make it with you

「クラフティって、お菓子なの。」
かすみは、にこにこと
ふたばのそばで。

「さくらんぼさんのお菓子なんですね」と、ふたば。
丸いほっぺで、にこにこと。


「はい。さくらんぼさんでなくていいの。
フルーツをね、並べて。
その上に、そうね、ホットケーキみたいな
たねを乗せてオーブンで焼くの。」


「おいしそうですねっ、つくりましょ、つくりましょー」と
ふたばは、まるいほっぺをうすももいろに輝かせている。
ふたば自身が、ケーキみたいに愛らしい(笑)

「ふたばちゃんって、そのままいちごのケーキみたい」と
僕が言うと


「,,,ie,,,sonna,,,,」と、ふたばはcuteに恥じらった。


かすみは、そんなふたばをにこにこと見ながら

「私は？」と、ちょっと問いかけっぽく戯れる。


「かすみ？そうだね...」ちょっと返答に困った。
スイーツって言うよりはもう少しクールな印象もある。
だけれども、ふたばをいちごのケーキって言っちゃったから


「そうだね、洋梨のグラニータみたいだね」と
僕は答えた。


「こんど作りましょうか、グラニータ。」と
かすみは、にこにこと
ふたばの髪を撫でながら。


「ぐらにーたってなんですか？」と、ふたばは
まるい瞳で、かすみを見上げた。


「はい、それは...食べてのおたのしみー」と
かすみは、なんとなく少女みたいに明るく答えた。


「わぁ、たのしみですねー。作って作って？」と
ふたばは、跳びはねるように。


爽やかな春の風は、ちょっと初夏の香りを漂わせ
さぁっ、と。

桜の花が、その度に舞い降りる。

季節は、そうして変わっていくのだろう。