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Good Or Bad
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リサやミシェルが従順に過ぎたのは
育てられかたが間違っていたかと言うと
そんな事もない。
思いやりのあるふたりだから、おじいちゃんや
おばあちゃんの愛に応えなくてはと
そう思って、窮地に追い込まれていた心。
それは、当たり前で
おじいちゃん、おばあちゃんの願いが
見える訳もないから
考えすぎてしまう事になる。
コンピューターでもよくある事で
プログラムの上で、他のプログラムからの
計算結果を上手く拾えずに
数値が不定になってしまって
結果の計算が難しい事、などは
よくある失敗である。
計算結果を共有する設定にすればいいのだが
おじいちゃん、おばあちゃんに限らず
人の思っているイメージを、言葉にして
伝えるのはとても難しいから
コンピューターみたいに、計算結果を
共有できればいいのだけれども。
魔法使いめぐは、それを
夢の中、と言う設定にして
実行したりするのだけれど
果て、それがいい事かどうか?は
これから解る事になる。
この世界は、神様が
人の心の善意を尊重するように
神経回路を抑制した世界だけど
それでも、リサやミシェルのように
善意のせいで、窮地に陥る事も
あったりもする。
向こうの世界のように、悪意も適当に
持っていると
おじいちゃん、おばあちゃんの願いも
あるけど
まあ、自分が大事だからって(笑)
適当に聴いたりするのだけど。
この国でも、世界の戦争に巻き込まれた時期があって
その後に生まれた子供たちは、戦争を恐れたし
こどもを自由に育てようとした。
戦争中に生まれた子供たちは、反対に
親世代の無理な行動(たとえば戦争)を
嫌っていたし、それに心を痛めたから.....。
戦後生まれの子供たちを、軟弱だとか言った。
それはもちろん、戦前の大人に痛められた心が
救いを求めたせいで
ほんとうは、心の奥底で自由に憧れていた。
なのだけど、自由と言うものの経験がないので
分からなかった、どうしていいのか。
奔放に無軌道にする事は、知っていた。
戦前の親たちの強要から逃れるために、時々そうする事があったりして。
それと違って、自由は
何者にも囚われない心、であるのだけれども
社会の中で、容認されてすること。
例えば、母親や父親が優しく擁護する中で
子供が遊ぶような。
社会の中での自由は、そんなものだ。
リサやミシェルも「自由にしていい」と言われても
さて、今までなんでもおじいちゃんや、おばあちゃんの
喜ぶような事をしてきたのだから
(笑)
自分でなにかしていい、と言われても
何も思いつかない。
幸い、ミシェルには恋心が生まれて
ひとつの目的が生まれるけれど。
そこで、[おとなしい、いい子]の演技からは
離れないとならない。
なぜかって?
お姉ちゃんや、おばあちゃん、お母さんの
行動様式を見て育ってきても、女の子を好きになって
愛する、なんて事の方法は分からない(w)
当然だけど。
でも、どうしていいか分からないけど、誰かを恋する。
そういう過程で、Naomiがいたずらしたので
男の子としての基本プログラムが読み出されたりして困惑。
「僕は、なんであんなことをしたいと思うのだろう?」
それまで、文学の中でのふんわりとした恋愛を夢見てきたのに
好きな女の子を抱きしめたい、とか
どうしてそんなことをしたいと思うのか、さっぱり自分でもわからない。
抱きしめて、いったいどうすればいいのか
それもわからないけど、そうしたいと思う気持は
まったくミシェルにも理不尽である。
「めぐお姉さんは、恋人がいるのだろうか?
誰かと抱き合ったりするのだろうか?」
そんな夢想に心が震えるけれど、そのミシェルに連想されるのは
めぐお姉さんの家にホームステイしていた、ルーフィ、と言う青年だったりする。
今は、いなくなったんだけど。
もしかすると、彼が恋人なのかもしれないと思うと
ミシェルは、それに嫌悪を感じる。
ルーフィが嫌いと言うのではなく、めぐお姉さんが他の人に
心を奪われるのが嫌、そうした感情である。
人間は、社会環境のおかげで
霊長類ヒト科、ホモ・サピエンスになったのだけれども
環境が、だんだん変化してきて
人間として生きていく事が、段々動物として
辛くなってきていたりするから
リサが、旅に出なくてはならなかったように
ふだんの暮らしが、息づまったりする。
そんなことは野生では起こらない。
定住、と言う生活がやっぱり、変化を好む動物としては
疲れてしまうのであろう。
そのためにロックを、リサは見出したから
不思議な事だけど、そういう物があって
解放される、人間はそういうヘンな生き物だったりする。
それも、社会の中に生きるせい、である。
ミシェルが、妙におとなしい恋愛をするのも
動物としての恋愛から見ると、ストレスフルであったりする。
そもそも動物の生殖は、発情期にしか起こらないから
恋愛と言うより、遺伝子を継承する作業である。
人間は発情期がないから、常に抑圧的であって
それが恋愛と言うプロセスになったりもする。
動物なら、接触して終わり、であるから
想う事もない、悩まずに。
それは健康的であるかもしれないけれど、あくまで発情期があるので
それで済んでいる。
人間は基本的に、抑圧されつづけていかないとならない
ヘンな行動様式を持っている。
育てられかたが間違っていたかと言うと
そんな事もない。
思いやりのあるふたりだから、おじいちゃんや
おばあちゃんの愛に応えなくてはと
そう思って、窮地に追い込まれていた心。
それは、当たり前で
おじいちゃん、おばあちゃんの願いが
見える訳もないから
考えすぎてしまう事になる。
コンピューターでもよくある事で
プログラムの上で、他のプログラムからの
計算結果を上手く拾えずに
数値が不定になってしまって
結果の計算が難しい事、などは
よくある失敗である。
計算結果を共有する設定にすればいいのだが
おじいちゃん、おばあちゃんに限らず
人の思っているイメージを、言葉にして
伝えるのはとても難しいから
コンピューターみたいに、計算結果を
共有できればいいのだけれども。
魔法使いめぐは、それを
夢の中、と言う設定にして
実行したりするのだけれど
果て、それがいい事かどうか?は
これから解る事になる。
この世界は、神様が
人の心の善意を尊重するように
神経回路を抑制した世界だけど
それでも、リサやミシェルのように
善意のせいで、窮地に陥る事も
あったりもする。
向こうの世界のように、悪意も適当に
持っていると
おじいちゃん、おばあちゃんの願いも
あるけど
まあ、自分が大事だからって(笑)
適当に聴いたりするのだけど。
この国でも、世界の戦争に巻き込まれた時期があって
その後に生まれた子供たちは、戦争を恐れたし
こどもを自由に育てようとした。
戦争中に生まれた子供たちは、反対に
親世代の無理な行動(たとえば戦争)を
嫌っていたし、それに心を痛めたから.....。
戦後生まれの子供たちを、軟弱だとか言った。
それはもちろん、戦前の大人に痛められた心が
救いを求めたせいで
ほんとうは、心の奥底で自由に憧れていた。
なのだけど、自由と言うものの経験がないので
分からなかった、どうしていいのか。
奔放に無軌道にする事は、知っていた。
戦前の親たちの強要から逃れるために、時々そうする事があったりして。
それと違って、自由は
何者にも囚われない心、であるのだけれども
社会の中で、容認されてすること。
例えば、母親や父親が優しく擁護する中で
子供が遊ぶような。
社会の中での自由は、そんなものだ。
リサやミシェルも「自由にしていい」と言われても
さて、今までなんでもおじいちゃんや、おばあちゃんの
喜ぶような事をしてきたのだから
(笑)
自分でなにかしていい、と言われても
何も思いつかない。
幸い、ミシェルには恋心が生まれて
ひとつの目的が生まれるけれど。
そこで、[おとなしい、いい子]の演技からは
離れないとならない。
なぜかって?
お姉ちゃんや、おばあちゃん、お母さんの
行動様式を見て育ってきても、女の子を好きになって
愛する、なんて事の方法は分からない(w)
当然だけど。
でも、どうしていいか分からないけど、誰かを恋する。
そういう過程で、Naomiがいたずらしたので
男の子としての基本プログラムが読み出されたりして困惑。
「僕は、なんであんなことをしたいと思うのだろう?」
それまで、文学の中でのふんわりとした恋愛を夢見てきたのに
好きな女の子を抱きしめたい、とか
どうしてそんなことをしたいと思うのか、さっぱり自分でもわからない。
抱きしめて、いったいどうすればいいのか
それもわからないけど、そうしたいと思う気持は
まったくミシェルにも理不尽である。
「めぐお姉さんは、恋人がいるのだろうか?
誰かと抱き合ったりするのだろうか?」
そんな夢想に心が震えるけれど、そのミシェルに連想されるのは
めぐお姉さんの家にホームステイしていた、ルーフィ、と言う青年だったりする。
今は、いなくなったんだけど。
もしかすると、彼が恋人なのかもしれないと思うと
ミシェルは、それに嫌悪を感じる。
ルーフィが嫌いと言うのではなく、めぐお姉さんが他の人に
心を奪われるのが嫌、そうした感情である。
人間は、社会環境のおかげで
霊長類ヒト科、ホモ・サピエンスになったのだけれども
環境が、だんだん変化してきて
人間として生きていく事が、段々動物として
辛くなってきていたりするから
リサが、旅に出なくてはならなかったように
ふだんの暮らしが、息づまったりする。
そんなことは野生では起こらない。
定住、と言う生活がやっぱり、変化を好む動物としては
疲れてしまうのであろう。
そのためにロックを、リサは見出したから
不思議な事だけど、そういう物があって
解放される、人間はそういうヘンな生き物だったりする。
それも、社会の中に生きるせい、である。
ミシェルが、妙におとなしい恋愛をするのも
動物としての恋愛から見ると、ストレスフルであったりする。
そもそも動物の生殖は、発情期にしか起こらないから
恋愛と言うより、遺伝子を継承する作業である。
人間は発情期がないから、常に抑圧的であって
それが恋愛と言うプロセスになったりもする。
動物なら、接触して終わり、であるから
想う事もない、悩まずに。
それは健康的であるかもしれないけれど、あくまで発情期があるので
それで済んでいる。
人間は基本的に、抑圧されつづけていかないとならない
ヘンな行動様式を持っている。
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