ふたりのMeg

深町珠

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ride engineer

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「工学部かぁ」と
れーみぃは驚いて。



理系だよね、と
Naomiもびっくり。


めぐは、そんなに驚きもしない。

めぐ自身、プログラムを書いたりするし
理系も、文系も、ちょっとした

違いだと感じてたりする。


理系って、割と大雑把な
傾向を掴むような、そういうジャンルが多かった。


文系はその反対で、細かいところを文章で表して
ニュアンスを想像する、そんなイメージだった。



例えば、心理学は文系っぽいし

ひとの心を診断する、と言う意味で
似ている
精神分析学は、理系。



でも、最近は
細かいニュアンスを定義して、心の
内面を想像しなくても
マニュアルに沿えば、はっきりと
類別できるような
そういうジャンルもあるから

理系、文系って分けなくても
どっちもできる
そういう人も多い。


理系の視点で書かれた文学も過去から多く存在するし。

リサは、どっちかと言うとスポーツ系みたいだけど(笑)。





「お父さん、エンジニアだもんね。」と
めぐは言う。



エンジニアの血、ってのもあるのだろう。


脳細胞、神経細胞の結び付きやすさとかは連想に
影響するから
そういう器質学的な違いは
遺伝から、才能を作る。


そういう研究もあったりするけれど。






「お父さんの希望もあるんだね」と
れーみぃは、にっこり。


国鉄カフェ、そろそろ午後になって
太陽も傾いてきて。

働く人々は減ってきた。


それなので、めぐたち4人も


割と、楽しんで談笑してても
気になる事もない。




「お父さんの希望、って別にないけど。
でも、やっぱり国鉄に入らないで
自動車エンジニアになっちゃったのは
ちょっと、気になってるみたいね。」とリサは言う。




「リサみたいな葛藤があったのね。でも、リサは
他にしたい事とか夢、とかなかったの?」と

Naomiは言う。





リサは、少し考えて。「特にないかなぁ。あんまり仕事で、とか。

普通に恋して、お嫁さんになって。
そういうのはあるけど。
仕事じゃないもんね。




だから、なんでもいいの。って
リサは楽しそう。

「そういえば、そうね。]と
めぐは相槌。

自分も、あんまり考えてなかった(笑)。


女の子ってそうなんだろうか(笑)。





魔法使いになれたんだって、願った訳でもない。

なんとなく、使えただけで
面倒なら捨てちゃえ(笑)くらいに。


思ってた。


友達が困ってたりする時、便利だとは
思うけど。
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