298 / 502
family
しおりを挟む
めぐは、いつものように
畑の方から家に入ろうとした。
トマト畑から、おばあちゃんが出てきて
「おかえり、めぐ」なんて言って。
にこにこしてくれると、めぐもにこにこ。
そんな毎日は、なーんとなくしあわせ。
そう思って、めぐは
なにげなく
10年ほど後の、この時間軸で
同じ事をした。
やっぱり、おばあちゃんは
畑で、草取りをしてたり。
大きな麦藁帽子をかぶって。
「めぐ、おかえり。あら?」と
タイムスリップしてきためぐを迎えてくれた。
いつか、ルーフィたちが訪れた時のように
クワスとヨーグルトを、農機具小屋で
冷たいものを頂ながら。
おばあちゃんは「そうね。未来は確かに気になるわ。
あまり知りすぎると、つまらないのも
よくわかる。
ルーフィさんのご主人様は
、それで、眠りに入ってしまったの?」と
おばあちゃんは、めぐの想像に
答えた。
それは、想像よ、と
めぐは言う。
「それにしても、18歳のあなたは素敵ね。
とってもかわいいわ。
フランスのお人形さんみたいよ
」と
おばあちゃんは言うので
めぐは、恥ずかしくなって、頬が染まった。
「いま、ここに住んでるあたしは、どんな?
大人っぽくなってる?」と
めぐは、気になってる事を
おばあちゃんに尋ねた。
おばあちゃんは、楽しそうに笑って
「はい、とても素敵なレディよ。
おばあちゃんの一番の楽しみだもの。
めぐが、しあわせになる事が。」と
魔法使いにしては、ふつうのひとみたいな
おばあちゃんの願いに、めぐはちょっと聞いてみたくなった。
「おばあちゃんは、魔法使いで
永遠に生きられるでしょう?
どうして、そんなにふつうなの?」
おばあちゃんは、少し考えて、
トマト畑の草を集めながら
「そう、でも
おじいちゃんと出会ってしまったから。
人間として、しあわせに生きるのが
やっぱり、大切だし。
家族の中に生きていくって
やっぱりしあわせだもの。
」と、笑いながら。
めぐは、半分納得しながら
それだと、魔法使い同士で
出会ってしまったら
どうなるのかなぁ、なんて
思ったりもした。
もちろん、ルーフィ、それとめぐ自身と
Megの事だけど。
10年後も、おばあちゃんの話だと
まだ、めぐ自身は
答を見出だしていないらしい(笑)。
そっかぁ、と
溜息をついて。
めぐは、自分のお部屋の方へ行こうとした。
おばあちゃんは「あ、今
家族に会うと変よ?
あなたは、18歳のままだもの。」
と、おばあちゃんが言うから
めぐはそれに気づく。
「そっかぁ」あまり、何も変わらないので、
錯覚してしまった。
でも、お母さんやお父さんが見たら
それを、ドイツ語のドッペルケンガーとか、
二重身、なんて
言われるのかな、なんて
思ったりもした。
家族のために、おばあちゃんは
魔法使いとしての生き方より
人間としてのしあわせを選んだ。
と、いうよりも
選ばれたから、そう
生きたんだろな、と
めぐは、女の子っぽく想像した。
おじいちゃんに想われて。
おじいちゃんをしあわせにしてあげたい。
それが、しあわせだと思ったら
「やっぱり、そうなってしまうのかな」
なんて、回想しながらめぐは歩いて。
温泉の小屋の前、日陰のとこで
涼んだ。
にゃごが、のこのこ、と
歩いてきて。
どこか、にゃごに似た子猫が3ひき。
「かわいい.....ああ、孫か!」めぐは
その、白と、とら猫、それとぶちの
にゃんこたちを
遠くから眺めた。
にゃごも、愛おしむように
子猫たちを見守っている。
畑の方から家に入ろうとした。
トマト畑から、おばあちゃんが出てきて
「おかえり、めぐ」なんて言って。
にこにこしてくれると、めぐもにこにこ。
そんな毎日は、なーんとなくしあわせ。
そう思って、めぐは
なにげなく
10年ほど後の、この時間軸で
同じ事をした。
やっぱり、おばあちゃんは
畑で、草取りをしてたり。
大きな麦藁帽子をかぶって。
「めぐ、おかえり。あら?」と
タイムスリップしてきためぐを迎えてくれた。
いつか、ルーフィたちが訪れた時のように
クワスとヨーグルトを、農機具小屋で
冷たいものを頂ながら。
おばあちゃんは「そうね。未来は確かに気になるわ。
あまり知りすぎると、つまらないのも
よくわかる。
ルーフィさんのご主人様は
、それで、眠りに入ってしまったの?」と
おばあちゃんは、めぐの想像に
答えた。
それは、想像よ、と
めぐは言う。
「それにしても、18歳のあなたは素敵ね。
とってもかわいいわ。
フランスのお人形さんみたいよ
」と
おばあちゃんは言うので
めぐは、恥ずかしくなって、頬が染まった。
「いま、ここに住んでるあたしは、どんな?
大人っぽくなってる?」と
めぐは、気になってる事を
おばあちゃんに尋ねた。
おばあちゃんは、楽しそうに笑って
「はい、とても素敵なレディよ。
おばあちゃんの一番の楽しみだもの。
めぐが、しあわせになる事が。」と
魔法使いにしては、ふつうのひとみたいな
おばあちゃんの願いに、めぐはちょっと聞いてみたくなった。
「おばあちゃんは、魔法使いで
永遠に生きられるでしょう?
どうして、そんなにふつうなの?」
おばあちゃんは、少し考えて、
トマト畑の草を集めながら
「そう、でも
おじいちゃんと出会ってしまったから。
人間として、しあわせに生きるのが
やっぱり、大切だし。
家族の中に生きていくって
やっぱりしあわせだもの。
」と、笑いながら。
めぐは、半分納得しながら
それだと、魔法使い同士で
出会ってしまったら
どうなるのかなぁ、なんて
思ったりもした。
もちろん、ルーフィ、それとめぐ自身と
Megの事だけど。
10年後も、おばあちゃんの話だと
まだ、めぐ自身は
答を見出だしていないらしい(笑)。
そっかぁ、と
溜息をついて。
めぐは、自分のお部屋の方へ行こうとした。
おばあちゃんは「あ、今
家族に会うと変よ?
あなたは、18歳のままだもの。」
と、おばあちゃんが言うから
めぐはそれに気づく。
「そっかぁ」あまり、何も変わらないので、
錯覚してしまった。
でも、お母さんやお父さんが見たら
それを、ドイツ語のドッペルケンガーとか、
二重身、なんて
言われるのかな、なんて
思ったりもした。
家族のために、おばあちゃんは
魔法使いとしての生き方より
人間としてのしあわせを選んだ。
と、いうよりも
選ばれたから、そう
生きたんだろな、と
めぐは、女の子っぽく想像した。
おじいちゃんに想われて。
おじいちゃんをしあわせにしてあげたい。
それが、しあわせだと思ったら
「やっぱり、そうなってしまうのかな」
なんて、回想しながらめぐは歩いて。
温泉の小屋の前、日陰のとこで
涼んだ。
にゃごが、のこのこ、と
歩いてきて。
どこか、にゃごに似た子猫が3ひき。
「かわいい.....ああ、孫か!」めぐは
その、白と、とら猫、それとぶちの
にゃんこたちを
遠くから眺めた。
にゃごも、愛おしむように
子猫たちを見守っている。
0
お気に入りに追加
17
あなたにおすすめの小説
╣淫・呪・秘・転╠亡国の暗黒魔法師編
流転小石
ファンタジー
淫 欲の化身が身近で俺を監視している。
呪 い。持っているんだよねぇ俺。
秘 密? 沢山あるけど知りたいか?
転 生するみたいだね、最後には。
これは亡国の復興と平穏な暮らしを望むが女運の悪いダークエルフが転生するまでの物語で、運命の悪戯に翻弄される主人公が沢山の秘密と共に波瀾万丈の人生を綴るお話しです。気軽に、サラッと多少ドキドキしながらサクサクと進み、炭酸水の様にお読み頂ければ幸いです。
運命に流されるまま”悪意の化身である、いにしえのドラゴン”と決戦の為に魔族の勇者率いる"仲間"に参戦する俺はダークエルフだ。決戦前の休息時間にフッと過去を振り返る。なぜ俺はここにいるのかと。記憶を過去にさかのぼり、誕生秘話から現在に至るまでの女遍歴の物語を、知らないうちに自分の母親から呪いの呪文を二つも体内に宿す主人公が語ります。一休みした後、全員で扉を開けると新たな秘密と共に転生する主人公たち。
他サイトにも投稿していますが、編集し直す予定です。
誤字脱字があれば連絡ください。m( _ _ )m
【完結】魔王を倒してスキルを失ったら「用済み」と国を追放された勇者、数年後に里帰りしてみると既に祖国が滅んでいた
きなこもちこ
ファンタジー
🌟某小説投稿サイトにて月間3位(異ファン)獲得しました!
「勇者カナタよ、お前はもう用済みだ。この国から追放する」
魔王討伐後一年振りに目を覚ますと、突然王にそう告げられた。
魔王を倒したことで、俺は「勇者」のスキルを失っていた。
信頼していたパーティメンバーには蔑まれ、二度と国の土を踏まないように察知魔法までかけられた。
悔しさをバネに隣国で再起すること十数年……俺は結婚して妻子を持ち、大臣にまで昇り詰めた。
かつてのパーティメンバー達に「スキルが無くても幸せになった姿」を見せるため、里帰りした俺は……祖国の惨状を目にすることになる。
※ハピエン・善人しか書いたことのない作者が、「追放」をテーマにして実験的に書いてみた作品です。普段の作風とは異なります。
※小説家になろう、カクヨムさんで同一名義にて掲載予定です
【完結】公爵家の末っ子娘は嘲笑う
たくみ
ファンタジー
圧倒的な力を持つ公爵家に生まれたアリスには優秀を通り越して天才といわれる6人の兄と姉、ちやほやされる同い年の腹違いの姉がいた。
アリスは彼らと比べられ、蔑まれていた。しかし、彼女は公爵家にふさわしい美貌、頭脳、魔力を持っていた。
ではなぜ周囲は彼女を蔑むのか?
それは彼女がそう振る舞っていたからに他ならない。そう…彼女は見る目のない人たちを陰で嘲笑うのが趣味だった。
自国の皇太子に婚約破棄され、隣国の王子に嫁ぐことになったアリス。王妃の息子たちは彼女を拒否した為、側室の息子に嫁ぐことになった。
このあつかいに笑みがこぼれるアリス。彼女の行動、趣味は国が変わろうと何も変わらない。
それにしても……なぜ人は見せかけの行動でこうも勘違いできるのだろう。
※小説家になろうさんで投稿始めました
動物に好かれまくる体質の少年、ダンジョンを探索する 配信中にレッドドラゴンを手懐けたら大バズりしました!
海夏世もみじ
ファンタジー
旧題:動物に好かれまくる体質の少年、ダンジョン配信中にレッドドラゴン手懐けたら大バズりしました
動物に好かれまくる体質を持つ主人公、藍堂咲太《あいどう・さくた》は、友人にダンジョンカメラというものをもらった。
そのカメラで暇つぶしにダンジョン配信をしようということでダンジョンに向かったのだが、イレギュラーのレッドドラゴンが現れてしまう。
しかし主人公に攻撃は一切せず、喉を鳴らして好意的な様子。その様子が全て配信されており、拡散され、大バズりしてしまった!
戦闘力ミジンコ主人公が魔物や幻獣を手懐けながらダンジョンを進む配信のスタート!
このたび聖女様の契約母となりましたが、堅物毒舌宰相閣下の溺愛はお断りいたします! と思っていたはずなのに
澤谷弥(さわたに わたる)
ファンタジー
マーベル子爵とサブル侯爵の手から逃げていたイリヤは、なぜか悪女とか毒婦とか呼ばれるようになっていた。そのため、なかなか仕事も決まらない。運よく見つけた求人は家庭教師であるが、仕事先は王城である。
嬉々として王城を訪れると、本当の仕事は聖女の母親役とのこと。一か月前に聖女召喚の儀で召喚された聖女は、生後半年の赤ん坊であり、宰相クライブの養女となっていた。
イリヤは聖女マリアンヌの母親になるためクライブと(契約)結婚をしたが、結婚したその日の夜、彼はイリヤの身体を求めてきて――。
娘の聖女マリアンヌを立派な淑女に育てあげる使命に燃えている契約母イリヤと、そんな彼女が気になっている毒舌宰相クライブのちょっとずれている(契約)結婚、そして聖女マリアンヌの成長の物語。
え?私、最強なんですか?~チートあるけど自由気ままに過ごしたい~
猫野 狗狼
ファンタジー
神様の手違いで転生してしまう主人公ナナキ、ちょっとボケた神様はステータスすらとんでもないことにしちゃって…!?ナナキの所に神様やら聖獣やら精霊王やら集まってくるけど、周りの人達のおかげで今日も今日とて元気に暮らせます。そして、自分からやらかすナナキだけどほとんど無自覚にやっています。そんな女の子が主人公の話です。
表紙は、左上がハデス、真ん中がナナキ、右上がゼウス、ナナキの隣がアポロ、右下がヘファイストスです。
ド素人な私が描いた絵なので下手だと思いますが、こんな感じのキャラクターなんだとイメージして頂けたら幸いです。他の人達も描きたかったのですが、入りきりませんでした。すいません。
稚拙ですが、楽しんでもらえたら嬉しいです。
お気に入り700人突破!ありがとうございます。
拾ったものは大切にしましょう~子狼に気に入られた男の転移物語~
ぽん
ファンタジー
⭐︎コミカライズ化決定⭐︎
2024年8月6日より配信開始
コミカライズならではを是非お楽しみ下さい。
⭐︎書籍化決定⭐︎
第1巻:2023年12月〜
第2巻:2024年5月〜
番外編を新たに投稿しております。
そちらの方でも書籍化の情報をお伝えしています。
書籍化に伴い[106話]まで引き下げ、レンタル版と差し替えさせて頂きます。ご了承下さい。
改稿を入れて読みやすくなっております。
可愛い表紙と挿絵はTAPI岡先生が担当して下さいました。
書籍版『拾ったものは大切にしましょう〜子狼に気に入られた男の転移物語〜』を是非ご覧下さい♪
==================
1人ぼっちだった相沢庵は住んでいた村の為に猟師として生きていた。
いつもと同じ山、いつもと同じ仕事。それなのにこの日は違った。
山で出会った真っ白な狼を助けて命を落とした男が、神に愛され転移先の世界で狼と自由に生きるお話。
初めての投稿です。書きたい事がまとまりません。よく見る異世界ものを書きたいと始めました。異世界に行くまでが長いです。
気長なお付き合いを願います。
よろしくお願いします。
※念の為R15をつけました
※本作品は2020年12月3日に完結しておりますが、2021年4月14日より誤字脱字の直し作業をしております。
作品としての変更はございませんが、修正がございます。
ご了承ください。
※修正作業をしておりましたが2021年5月13日に終了致しました。
依然として誤字脱字が存在する場合がございますが、ご愛嬌とお許しいただければ幸いです。
勘違いから始まる吸血姫と聖騎士の珍道中
一色孝太郎
ファンタジー
VRMMOでネカマをするのが趣味の大学生が新作をプレイしようとしていたが気付けば見知らぬ場所に。それを新作のキャラメイクと勘違いした彼は目の前のハゲたおっさんから転生設定のタブレットを強奪して好き勝手に設定してしまう。「ぼくのかんがえたさいきょうのきゅうけつき」を作成した彼は、詳しい説明も聞かず勝手に転生をしてしまう。こうして勘違いしたまま女吸血鬼フィーネ・アルジェンタータとして転生を果たし、無双するべく活動を開始するが、あまりに滅茶苦茶な設定をしたせいで誰からも吸血鬼だと信じてもらえない。こうして予定調和の失われた世界は否応なしに彼女を数奇な運命へと導いていく。
No とは言えない日本人気質、それなりに善良、そしてゲームの世界と侮って安易な選択を取った彼女(?)が流れ着いた先に見るものとは……?
※小説家になろう様、カクヨム様にも同時投稿しております
※2021/05/09 タイトルを修正しました
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる