ふたりのMeg

深町珠

文字の大きさ
上 下
286 / 502

elder sister Lissa

しおりを挟む
まだ、午前10時くらいだから
夏休みなら、まだまだおねむの時間(笑)。


こんな時間に学校が終わるなんて....


「登校日って、なんであるの?」とめぐが思うくらいだから。




「遊びにいこう、って事じゃない?みんなで。
よく学び、よく遊べ。
いいことね。」とリサは言う。

自由な校風の、この学校らしい。





ミシェルの学校も、そうなのかな?

と、めぐは、ふと思う。



ミシェル、登校日じゃないの?」と、めぐは尋ねてみると


「うん、あっちは中学だし。
宿題いっぱいあるからじゃない?」と
リサは、楽しそうに笑う。



あちこちで、バスの中は
楽しそうな笑顔。


ゆっくりと、赤いスクールバスは
並木道を下りてゆく。



宿題かぁ。

めぐのクラスは、宿題らしいものは
ほとんどなかった。


3年だから、就職活動も
あるし。

進学する子は、勉強が忙しいし。



「リサぁ、お勉強いいの?」


と、めぐは、すこしおどけて。


女の子同士の時は、ちょっとおどけて
みんな、楽しい雰囲気に合わそうとする。



時々、騒々しい事もあるけれど(笑)

まだ、子供だもの。


そう許されるのも、ハイスクールのうち。


めぐは、そんなふうにも思ったり。




実際、リサは
この少しあと
電車の運転手さんになるんだもの。



とか、未来を知っているめぐは
連想する。




「大学、受かりそう?」と
少しまじめな話をすると


リサはにこにこして「バッチリ。」と
Vサイン。



リサは、そうそう。勉強もできて、スポーツも上手かったし。



でも、お嬢さんタイプじゃなかったから
もし、男子がいたら

アイドルになってただろうけど(笑)。

残念な事に女子校だったから。



「リサも、モテただろーね。共学だったら」と
めぐは、ふつうの言葉を使ってそういう。




「それは、めぐの方。今だってさ、弟ミシェルが
めぐお姉ちゃんが好き好きーっ!って。」リサは、バスの座席にすりすりするジェスチャーをして(笑)おどける。




「やめてよ、リサ(笑)」と
めぐは、ちょっと恥ずかしくなった。



「あたしのどこがいいんだろうねぇ」おばあちゃんみたいに、めぐは言うと



「めぐぅ、おばさんっぽい」と、リサはおどける。



「やだぁ。気にしてんのにぃ。」とめぐもおどける。
でも、おばさんっぽいのは、時間旅行のせいかな。
なんて、めぐはそれをちょっと気にしていたりして。



魔法を使えないひとよりもたくさんの経験ができるから

勢い、ちょっとおばさんっぽいのかなぁ、なんて
ふと、出てくる考え方なんかに
老成した達観(笑)みたいな経験値が出てきちゃって。


それを、めぐは、おばさんっぽいかなぁ、なんて

気にしてしまったり。

まあ、顔が変わる訳じゃないけど。


「そこがいいのよ!」って、リサは楽しそう。


ミシェルも、そう思ってるんじゃない?と。



「ミシェルって、ガールフレンドいないの?」と、めぐが言うと


リサは「うん、内気な子だから。女の子誘うなんて
できないみたいだし。


誘われるけど、行かないみたいよ。

めぐお姉ちゃんが好きなんじゃない、たぶん。


」と、リサは楽しそう。





「いつか、結婚したら
リサお姉ちゃんになるのね、あたしの」と

ふざけためぐを、リサは喜ぶ。



「そういえば、めぐって妹にしたらいいタイプね。
おとなしいし、しっかりしてるし。]


時々、そんなふうにも言われる事もあるめぐだったけど


おばあちゃんっ子のせいかな?なんて
自分では思う。





「そういうリサは、お姉ちゃんタイプ。
あたしについといで!って感じ。

きょうも、イベント企画したし。」と。


めぐは、当然の感想を言う。



実生活でも、お姉ちゃんだもの。



かわいいミシェルのために、
企画したんだよね。




リサ。

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

転売屋(テンバイヤー)は相場スキルで財を成す

エルリア
ファンタジー
【祝!第17回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞!】 転売屋(テンバイヤー)が異世界に飛ばされたらチートスキルを手にしていた! 元の世界では疎まれていても、こっちの世界なら問題なし。 相場スキルを駆使して目指せ夢のマイショップ! ふとしたことで異世界に飛ばされた中年が、青年となってお金儲けに走ります。 お金は全てを解決する、それはどの世界においても同じ事。 金金金の主人公が、授かった相場スキルで私利私欲の為に稼ぎまくります。

素材採取家の異世界旅行記

木乃子増緒
ファンタジー
28歳会社員、ある日突然死にました。謎の青年にとある惑星へと転生させられ、溢れんばかりの能力を便利に使って地味に旅をするお話です。主人公最強だけど最強だと気づいていない。 可愛い女子がやたら出てくるお話ではありません。ハーレムしません。恋愛要素一切ありません。 個性的な仲間と共に素材採取をしながら旅を続ける青年の異世界暮らし。たまーに戦っています。 このお話はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。 裏話やネタバレはついったーにて。たまにぼやいております。 この度アルファポリスより書籍化致しました。 書籍化部分はレンタルしております。

小さな姫さまは護衛騎士に恋してる

絹乃
恋愛
マルティナ王女の護衛騎士のアレクサンドル。幼い姫に気に入られ、ままごとに招待される。「泥団子は本当に食べなくても姫さまは傷つかないよな。大丈夫だよな」幼女相手にアレクは戸惑う日々を過ごす。マルティナも大きくなり、アレクに恋心を抱く。「畏れながら姫さま、押しが強すぎます。私はあなたさまの護衛なのですよ」と、マルティナの想いはなかなか受け取ってもらえない。※『わたしは妹にとっても嫌われています』の護衛騎士と小さな王女のその後のお話です。可愛く、とても優しい世界です。

異世界とは他の星系ですか

ゆみすけ
ファンタジー
 ニートである、名前はまあいいか。 仕事をしていたが、首になった。 足が不自由になりセールスができなくなり自ら退職した。 未練はない。 働いていたときは、とりあえず給料はもらえた。 だから会社に不満はない。 すこし蓄えがあった。 それで食いつないでいる。 体が不自由なヒトの気持ちがすこしわかった。 アパートも引っ越した。 家賃が安いところをさがした。 贅沢はいえない。 今までの生活からダウンするのはつらかった。 一度覚えた贅沢は、なかなか制限できないものだ。 しかし、無い袖は触れない。 今日、昼なに食べようか、朝は無い、近所の安いスーパーでオニギリの安いやつでも、コンビニは高いから、スーパーのほうが安いから。  金が余分に無い、1日500円までだ。 足を引きずり歩く、すこしなら歩けるから。 声がする、 え、なに誰、聞えたのではなく、響いたから当然とまどった。 「聞えましたか、やっと聞えましたね。言葉理解できますか。」 だれ、頭に直接聞える声はだれだ。と思考した。 「まあ、だれでもいいでしょう。のちほど会ってからでも、とりあえずアポだけでもと思いまして。」 どうしたら会えるんだ。と思考した。 「あなたの時間に合わせます、だれもいないところで。」 なら近くの川の土手で夜7時ころなら誰もいないから。 「わかりました、では今夜7時ころ、そこの川の土手で。」と頭に響いて、その声はやんだ。 

【完結】転生したら侯爵令嬢だった~メイベル・ラッシュはかたじけない~

おてんば松尾
恋愛
侯爵令嬢のメイベル・ラッシュは、跡継ぎとして幼少期から厳しい教育を受けて育てられた。 婚約者のレイン・ウィスパーは伯爵家の次男騎士科にいる同級生だ。見目麗しく、学業の成績も良いことから、メイベルの婚約者となる。 しかし、妹のサーシャとレインは互いに愛し合っているようだった。 二人が会っているところを何度もメイベルは見かけていた。 彼は婚約者として自分を大切にしてくれているが、それ以上に妹との仲が良い。 恋人同士のように振舞う彼らとの関係にメイベルは悩まされていた。 ある日、メイベルは窓から落ちる事故に遭い、自分の中の過去の記憶がよみがえった。 それは、この世界ではない別の世界に生きていた時の記憶だった。

司書ですが、何か?

みつまめ つぼみ
ファンタジー
 16歳の小さな司書ヴィルマが、王侯貴族が通う王立魔導学院付属図書館で仲間と一緒に仕事を頑張るお話です。  ほのぼの日常系と思わせつつ、ちょこちょこドラマティックなことも起こります。ロマンスはふんわり。

勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス

R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。 そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。 最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。 そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。 ※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

幼女からスタートした侯爵令嬢は騎士団参謀に溺愛される~神獣は私を選んだようです~

桜もふ
恋愛
家族を事故で亡くしたルルナ・エメルロ侯爵令嬢は男爵家である叔父家族に引き取られたが、何をするにも平手打ちやムチ打ち、物を投げつけられる暴力・暴言の【虐待】だ。衣服も与えて貰えず、食事は食べ残しの少ないスープと一欠片のパンだけだった。私の味方はお兄様の従魔であった女神様の眷属の【マロン】だけだが、そのマロンは私の従魔に。 そして5歳になり、スキル鑑定でゴミ以下のスキルだと判断された私は王宮の広間で大勢の貴族連中に笑われ罵倒の嵐の中、男爵家の叔父夫婦に【侯爵家】を乗っ取られ私は、縁切りされ平民へと堕とされた。 頭空っぽアホ第2王子には婚約破棄された挙句に、国王に【無一文】で国外追放を命じられ、放り出された後、頭を打った衝撃で前世(地球)の記憶が蘇り【賢者】【草集め】【特殊想像生成】のスキルを使い国境を目指すが、ある日たどり着いた街で、優しい人達に出会い。ギルマスの養女になり、私が3人組に誘拐された時に神獣のスオウに再開することに! そして、今日も周りのみんなから溺愛されながら、日銭を稼ぐ為に頑張ります! エメルロ一族には重大な秘密があり……。 そして、隣国の騎士団参謀(元ローバル国の第1王子)との甘々な恋愛は至福のひとときなのです。ギルマス(パパ)に邪魔されながら楽しい日々を過ごします。

処理中です...