ふたりのMeg

深町珠

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クラスルームは、にぎやかで
先生が来るまでは、ちょっと苦手な
めぐだったりもする。


本が好きな人々は、わりと
そういうところがあって。


心のなかに、好きな世界を
持ってい
るので

その世界の気持ちでいたい、って
思ってて


自分と関係ない言葉、情報は
ノイズにしかならないし


言葉って意味があるから
その意味に、思考が引きずられてしまう。




人間が、かつては
野生だった証であって


どんな情報でも感じ取って
危険から身を守る、そんな行動の
表れ。


行動科学的にも、それは正しく
単純な手続き行動でも、耳に関係ない
言葉が入って来ると、間違いが増えたり
する、と言う実験を
ずっと昔に、日本の角田さんと言う
学者が定説にしたくらいなので


言葉は、ノイズのなかでも強力。


人間は言葉で考えるから。



生まれたばかりの人間を、言葉のない
世界で育てると


知能が育たないと言う観察結果もある。

不幸にして、ジャングルに取り残された
赤ちゃんの観察である。



そんなふうに、生き物は
環境に適応するのであったりもして。


めぐは、本のあるところに適応。


Naomiは、郵便やさんに適応(?)


れーみぃは、規則性のあるとこに適応。



リサは、鉄道のような規律の世界に適応。




それぞれ、好きな環境を選んでいくのが
生きていく、って事なのだろう。




なんて、めぐが思ってる訳でもないけれど。



時間と言う、規則性を飛び越える事が出来るのは
魔法使いと、それと
夢の世界だけ。




夢で、もし

天国へも行けたり、過去や未来へ行けるなら

生きる事は自由になるし、
現在の社会にこだわる事もなくなる。



それは、とても素敵なことなのだろう。


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