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my memories of you
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my memories of you
優しくて、穏やかで。
おじいちゃんみたいな、さむくん。
なんで、天国にいっちゃったの?
と、めぐは
さむくんを思い返す。
その、思い出のひとコマづつ
涙が、めぐのまるい頬を伝う。
「思って頂いて、さむは幸せですわ」と
絵本の子のお母さんは、涙ぐみながら。
「海が好きだったんですね」と
めぐは言う。
はい、と、お母さんは言い「子犬の頃から
穏やかで、吠えたりするところのない子で。
海は、すぐ目の前なので
泳いだりもできるのですけれど。
眺めているだけの、のんびりした子でした」
めぐは思う。
その、さむくんが
とっさに、あたしを助けるために
素早く動いてくれたり。
無理じゃなかったのかな。
それで、早く天国へいっちゃったんじゃ。
そんなふうに思ったりもした。
思っても、さむは帰って来ない。
そのことが、とても悲しい.....
せめて、もう一度会いたい。
天国にいるのかしら?
flash!
ほんの一瞬、めぐは
心が、天国に飛びそうになった。
でも、果てしない空間に、
どこに行けばいいか、わからなくて
すぐに戻って。
クリスタさんは、元天使さんだったから
天国に行けるのかな。
そんなふうに思ったり。
しばらく、風に吹かれてから
めぐは、さむの住んでいた家に招かれて
お茶を頂いた。
夏休みなのに、木陰は涼しい風が吹いてきて
もう、秋の雰囲気。
それで、暖かいお茶に
ミルクを加えて頂いた。
優しい心遣い。
そんな味わいだった。
「さむは、子犬でもらってきたのです」と
飼い主さんの、彼女は言った。
それなので、今は
たまだけが心のささえ。
さむの思い出を話せる子だもの。
彼女は、お話を書いている、と言う
ひとらしく、繊細なことばつかいで。
優しくて、穏やかで。
おじいちゃんみたいな、さむくん。
なんで、天国にいっちゃったの?
と、めぐは
さむくんを思い返す。
その、思い出のひとコマづつ
涙が、めぐのまるい頬を伝う。
「思って頂いて、さむは幸せですわ」と
絵本の子のお母さんは、涙ぐみながら。
「海が好きだったんですね」と
めぐは言う。
はい、と、お母さんは言い「子犬の頃から
穏やかで、吠えたりするところのない子で。
海は、すぐ目の前なので
泳いだりもできるのですけれど。
眺めているだけの、のんびりした子でした」
めぐは思う。
その、さむくんが
とっさに、あたしを助けるために
素早く動いてくれたり。
無理じゃなかったのかな。
それで、早く天国へいっちゃったんじゃ。
そんなふうに思ったりもした。
思っても、さむは帰って来ない。
そのことが、とても悲しい.....
せめて、もう一度会いたい。
天国にいるのかしら?
flash!
ほんの一瞬、めぐは
心が、天国に飛びそうになった。
でも、果てしない空間に、
どこに行けばいいか、わからなくて
すぐに戻って。
クリスタさんは、元天使さんだったから
天国に行けるのかな。
そんなふうに思ったり。
しばらく、風に吹かれてから
めぐは、さむの住んでいた家に招かれて
お茶を頂いた。
夏休みなのに、木陰は涼しい風が吹いてきて
もう、秋の雰囲気。
それで、暖かいお茶に
ミルクを加えて頂いた。
優しい心遣い。
そんな味わいだった。
「さむは、子犬でもらってきたのです」と
飼い主さんの、彼女は言った。
それなので、今は
たまだけが心のささえ。
さむの思い出を話せる子だもの。
彼女は、お話を書いている、と言う
ひとらしく、繊細なことばつかいで。
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