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nude
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nude
でも、はっきりわかっていることは
めぐの「好き」って気持は
理由なんていらない、ってこと。
気持が納得するために、ひとは生きている。
めぐもそう。
Megもそうだと思う。
ルーフィも、たぶんそう。
ちょと前までのめぐは、ルーフィの魔法がなくなってしまって
自分の世界でずっと、生きてくれたらいい、なんて
夢想したりもした。
でも、それはできないって事が
ルーフィの出自で、そう分かった。
でも、ルーフィが好きなんだもん。
めぐは、そう思う。
「どうして、Megさんに先に出会ってしまったの?」
と、それはめぐの心の叫び。
言う事はないけれど。
ルーフィは、めぐの神妙な表情に「僕は魔法使いさ。
ご主人様と契約しているんだ。 眠ってるけどね。
だから、こうして自由にしているけれど。
本当は、眠りを解いてしまえば
僕はもう、下僕として生きるしかないんだ。」
と、ルーフィは観念的にそういう。
その考えは、若いめぐには
とても古臭く感じられた。
ひとは、だれも自由に生きるべき。
そう考えた。
三角屋根の上で、めぐは
持ち前の無鉄砲さを発揮する。
「ルーフィさん!あたしを見て!」
ルーフィの手を取る。人間のように
温かいのに。
このルーフィが、実体がない3次元モデル、魔法で作られたものだなんて。
信じられない。
心優しいルーフィさん...。
落涙しためぐは、ルーフィの手を握る。
瞬間、ゆらり、と
めぐとルーフィの周辺の空間が陽炎のように揺れ
ふたりは、瞬時に上空へ飛ばされた。
「ルーフィさん!」
「めぐ...ちゃん?」
上空の雲の中、イメージだけの超11次元宇宙にふたりは飛んだ。
そこでは、ふたりは心だけの存在だ。
心に衣を着せていないふたり。
めぐの心は、少女らしく涼やかで美しかった。
ルーフィも、もちろん裸の心でめぐに対峙する。
「めぐちゃん......。」
ルーフィの感じる、めぐの心は
感動する程の美しさだった。
まっすぐに、あたしを見て!
と訴えているのだけれども、やや恥じらいを覚え
俯き加減に微笑みながら。
そう、心だけで存在できるなら。
何も恐れる事はなかったのだった。
愛し合う事だって、可能だ。
でも、はっきりわかっていることは
めぐの「好き」って気持は
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気持が納得するために、ひとは生きている。
めぐもそう。
Megもそうだと思う。
ルーフィも、たぶんそう。
ちょと前までのめぐは、ルーフィの魔法がなくなってしまって
自分の世界でずっと、生きてくれたらいい、なんて
夢想したりもした。
でも、それはできないって事が
ルーフィの出自で、そう分かった。
でも、ルーフィが好きなんだもん。
めぐは、そう思う。
「どうして、Megさんに先に出会ってしまったの?」
と、それはめぐの心の叫び。
言う事はないけれど。
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だから、こうして自由にしているけれど。
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と、ルーフィは観念的にそういう。
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とても古臭く感じられた。
ひとは、だれも自由に生きるべき。
そう考えた。
三角屋根の上で、めぐは
持ち前の無鉄砲さを発揮する。
「ルーフィさん!あたしを見て!」
ルーフィの手を取る。人間のように
温かいのに。
このルーフィが、実体がない3次元モデル、魔法で作られたものだなんて。
信じられない。
心優しいルーフィさん...。
落涙しためぐは、ルーフィの手を握る。
瞬間、ゆらり、と
めぐとルーフィの周辺の空間が陽炎のように揺れ
ふたりは、瞬時に上空へ飛ばされた。
「ルーフィさん!」
「めぐ...ちゃん?」
上空の雲の中、イメージだけの超11次元宇宙にふたりは飛んだ。
そこでは、ふたりは心だけの存在だ。
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めぐの心は、少女らしく涼やかで美しかった。
ルーフィも、もちろん裸の心でめぐに対峙する。
「めぐちゃん......。」
ルーフィの感じる、めぐの心は
感動する程の美しさだった。
まっすぐに、あたしを見て!
と訴えているのだけれども、やや恥じらいを覚え
俯き加減に微笑みながら。
そう、心だけで存在できるなら。
何も恐れる事はなかったのだった。
愛し合う事だって、可能だ。
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