ふたりのMeg

深町珠

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Triangle

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Triangle


そんなところに、Megが自分の部屋から下りてきて


ルーフィが、めぐの胸に抱かれているのを見て。


凝固(笑)。



いつ帰って来たの?と、
心でそうつぶやいたMegだったけれど


でも、なーんとなく。
ぬいぐるみ姿とはいえ、めぐの胸に抱かれてるのはちょっと、面白くない(笑)。



3歳大人とはいえ、そういうところは
年齢と無関係。

だって、独占したいもの。



めぐも、そう思ってるのかしら?
なんてMegは考える。


でも、めぐはまだ少女だから
そんなに、意味を考えて行動してる訳もない(笑)。



ただ、なーんとなく。
もふもふのぬいぐるみ、ルーフィが
かわいくて抱いてるだけ。



なんだけど。





それをMegがそう思うのは、
自分がそう考えてるから。






ふたりとも、好きな気持ちはおんなじ。


ただ、同じ人を好きになったりするのは

似たような育ち方をしたからなのかも、ね(笑)



魔法の才能も似てるし、Megは旅行作家、めぐは図書館司書、って

本を好きなところ、おおらかで優しい人が好きなとこ。




たぶん、おばあちゃんが可愛がってたから
おばあちゃんの本好きや、魔法の才能を
受け継いだのかも。


そんなところで、ルーフィを好きになってしまって。


ちょっと困った(笑)。





なぜか、おばあちゃんだけは
ふたりとも、良く似ているので(笑)


出会って、とっても楽しそう。

女の子みたいに、綺麗なもののおはなし、おいしいもののおはなし。



にぎやかに話すので、みんなが
あっけに取られるくらい。



でも、楽しそうで良かったと
みんなも思ってて。



その、長い長ーいおはなしに
付き合っていた農機具小屋。


いつの間にか、お昼下がり。



「しばらく、こちらにいらっしゃるの?」と
Megのおばあちゃんは言う。




「坊やのお母さん探しで。それだけの旅ですわ」と、めぐのおばあちゃん。


それは本当だ(笑)。


「残念です、演劇を拝見できなくて」とMegの母は、劇団、と言う話を真に受けていて(笑)。


そういう天然っぽいところは、Megにも似ている。



「そーだわ、どこかでマジックでもすれば。ねえ、めぐ。」と、めぐのおばあちゃんは

思いつきで言う。



「え?」と、めぐは
ちょっとびっくり。


マジックなんてしたことないもの。



そこで、めぐは気づく。




.....こっちの世界で魔法を見られても
大丈夫!



それを使ってマジック?



まさか、そんな天を冒涜するような?(笑)って

魔法は天の授かりものじゃないけど(笑)。



唐突な発想はさすが、おばあちゃん。


天使さんみたいに大胆。
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