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果てしない旅
しおりを挟む果てしない旅
「なんだか、果てしない旅になりそう」
と、めぐはそうつぶやく。
「そんなことないさ。今までだって
そうして来たんだもの。」と
ルーフィーは、造作無くそういう。
坊やは、扉を開けてさっき、どこかへ出ていって。
また、扉を開けて戻ってきて。
にこにこ。
また、絵本を読んで、なんて
言いたそうな感じ。
めぐは「坊や、お家どこ?」と
聞く。
坊やは、かぶりを振るだけ。
「やっぱり、わかんないのかな。」と、ルーフィー。
「とりあえず、今夜はうちへ・・・・。」
と、めぐは言い
「坊や、お姉ちゃんとこ、来る?」と
言うと、にっこりしてうなづく(笑)。
「淋しがらないなぁ。」と、ルーフィーは感心。
旅慣れてるのかな。
そんなふうに思ったけど。
夕方になって、クリスタさんの
仕事が終わるのを待って。
私たちは、一緒に。
仲良しの兄弟姉妹(笑)みたいに
手をつないで帰った。
その方が、お巡りさんも
怪しまないで済むかな(笑)
なんて思ったりしたけど。
交番のお巡りさんも、別に
気にしてないふうだった。
お家に帰って、訳を話したけど
みんな、訳を聞く前から
坊やを可愛がって。
「着替え、着替え・・・。」と、お母さんは
小さな男の子の服を、どこかから出してきたり。
おばあちゃんは「そうそう」と
お父さんの、子供の頃の浴衣を
出してきたり(笑)。
「なんか、孫の里帰りみたい」なんてルーフィーが言う。
「めぐが、そのうち産むわ」と
おばあちゃんが変な事言うので
めぐは恥ずかしくなった(笑)。
ルーフィーがいるのに。・・・・・なんて。
そんな意味ではなく、そう、少しすれば
そんな事もあるかもしれないのだから。
客観的に、おばあちゃんは
そんなふうに言ったんだけど。
連想しすぎ、も
恋するオトメ
(笑)
とりあえず、坊やはにこにこしてるし
お風呂に入れて貰えて(笑)、浴衣着て。
のんびりできて。
「あとは、魔法次第だな。」と
ルーフィーは、真面目に言う。
「そうね」と、あたしも
そうは思うけど・・・・・・。
まず、ひとりで飛んで見ないと。
坊やを連れて飛ぶなんて無理よ。
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