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探偵魔法使いさん
しおりを挟む探偵魔法使いさん
それなので、ルーフィは
もとの世界に戻るのを、少し遅らせて(笑)。
お酒飲んじゃったのもあるけど。
夜遅くになって、屋根の上、いつものように
お空を見てて。
星の綺麗な夜。
微かに、潮風が香る山の手の
この家。
空中に、すぅ、と円を描いて
この家を、サーチした。
どこかに魔法の雰囲気がないかな。
古文書の置き忘れとか(笑)。
残念だけど、見つからない。
屋根の上、三角の稜線に
にゃごが、ひょい、と。
「いい夜だね。」と、ルーフィは言う。
にゃごは、黙して語らないのか・・
それとも、ルーフィの言葉がわからないのか。
こころで語ってみたが。
そのあたりはわからないけど
でも、にゃごはいい奴だと言う事は解った。
クリスタさんや、めぐの為に
尽力した。
それでも、別にそれを誇るでもなく。
平然としている大物だ(笑)
いや、猫なので
そう見えるのかもしれないけれど。
もともとは人間で、悪魔になった経歴を持つ彼は
落ち着き払っていた。
そのあたりが、美人猫さんに限らず
若い雌猫さんに、人気の理由でもある。
にゃごは、静かにルーフィを見守っていた。
ルーフィは語る。
「なぜ、めぐは魔物に狙われたんだろうね。」
独り言でもなく。
にゃごは、黙していた。
時系列で言うと、彼が前々生、人間をしていた頃の話だから
知らないかもしれないのだけれど。
ただ言えるのは、言い訳のように
めぐを助けた訳ではないのだろう、と
言う事なんだけど。
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