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魔法使いの感覚
しおりを挟む魔法使いの感覚
「さあ、じゃあ帰ろうか」と、ルーフィは当然のように言ったけれど
昨日、旅立ったままだったので
帰るところは無かった(笑)。
「とりあえず、今夜は家に・・・あ、でも。」と、めぐは言って
昨日の夜は、戻っていない事に気づく。
クリスタさんは「だいじょうぶ。お家のことは。おばあちゃんが
お話しておいてくれたから。」と、にっこり。ふんわり。
「おばあちゃんがお話して、分かってくれるんですか?」と、ルーフィは
不思議に思う。
18歳の娘が居なくなって、それを心配しない家....。?
クリスタさんは「たぶん・・・・ですけれど。
おばあちゃんも魔法が使えるんじゃないかしら。
だから、お母さんも。少女の頃、どこかへ飛んでいってしまった思い出がある・・・
の、かしら。」
そうか。
ルーフィはなんとなく合点した。
それで、異世界から来たと言うルーフィと、Meg。
娘と同じ名前で、見た目、よく似てる(笑)みっつ年上の子を
不思議がらずにホームステイさせた、とか。
そういえば、魔物に襲われためぐを、おばあちゃんが祈祷して
天使さんに来てもらった、なんて事も、ちょっと不思議だ。
おばあちゃんも、時間旅行者?
どこかから来て、仮に、そこにいる。。。。例えばルーフィがそうであるように。
と、ルーフィは想像した。
でも今は、想像だけだ(笑)
「とりあえず、それじゃお家行こう。」と、ルーフィが言い
図書館の時計を見ると、不思議な事に7時だった。
「すごい長い時間だったような気がしたけどなぁ。」と、ルーフィ。
それは、感覚時間である。
ひとが考え、行動している時の時間は、感覚なので
つぎつぎ先を推測する。
その時の推測した情景は、物理的な、地球の自転に沿った速度ではないから
感覚時間は3次元ではない。
4次元なのだ。
現在ーーーーー10分後ーーーーーー20分後
規則正しく、3次元の時間、物理時間は進む。
しかし、想像する時は、一瞬だ。
現在・10分後・20分後
なので、その座標の違いで、長く感じたり短く感じたりする。
長く感じるのは、様々な事を一度に推測するからで
それを経験してはいないのだけれども、シミュレーションするので
経験するように疲れてしまうのだ。
現在・10分後・20分後(Aケース)
現在・10分後・20分後(Bケース)
現在・10分後・20分後(Cケース)
:
:
:
のように(笑)。
これが堂々巡りになってしまうと、神経が参ってしまう。
そういう病気もあるくらいだ。
解決法は、認知、と言って
現実、目の前の事だけを認識する事であったりもする。
想像と言うのは、いっぺんに連想する事なので
物を沢山覚えている人ほど、想像は深い、複雑だ。
ルーフィたちのように、次元を超えて旅をする人々なら、尚更である。
普通の人なら、3次元的な時系列を想像すればいいが
魔法使いは、それを越えた次元をも想像できるのだから。
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