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超伝導と魔法
しおりを挟む超伝導と魔法
そして、こんどは
めぐが後ろに乗る事になって。
自転車っぽいスタンドを上げ
なぜか、一人乗りなのに
後ろにもクッションがついている(笑)
モペッドの後ろに、めぐは乗っかった。
でも、スカートなので
横座りして(笑)。
「ま、恥ずかしいもんね」と
ルーフィは微笑んで。
エンジンの音が良く聞こえて
楽しい、とめぐは喜ぶ。
「でも、磁石と電線でどうして電気が起こるんですか?」と
めぐは、基本、でも
あまり、本にも乗っていない事を
聞く(笑)。
「まあ、電気って言うけど
金属の中を、電子が押されるって事。
その、押す力を電圧って言うの。
磁石って、鉄がくっつくのは
知ってるでしょ?」と、ルーフィ。
うんうん、と、めぐ。
ペダルを漕ぎながら、ルーフィはクラッチをつないだ。
モペッドは、ゆっくりと加速を始めた。
「磁石から、鉄に力、磁力が働くんだね。電線みたいに細いとそれが
流れとして使える、って訳。」
めぐは、ふーん、って
なんとなく「不思議です、触ってないのに力が働くって」って
エンジンみたいにガス爆発、だと
見てわかるし、音もするし。
そんな事を言った。
まあ、ガス爆発も
触ってる訳でもない(笑)。
CH+O2=CO2+H2O
酸化反応なので熱が発生するので
PV=nRTより
Tが大きくなり、nRは同じだから
PVが増えるだけ。
それで、ピストンが下がる。
「偉い人が考えたんですね。」と、めぐ。
「そうだね、とっても賢い人だね。
いつか、会いに行ってみたいね。」と
ルーフィ。
「磁石はね、触ってないけど
磁力、って力があるんだね。
風が吹くと、僕らの髪が靡くみたいに。
たまたま、金属の中を通ると
電子が動くんだね。
それを使って、いま、ヘッドライトが光ってる。ゆーらゆら」と、ルーフィは言いながら
アクセルを開いた。
スピードが上がって、ギアが変わった。
「もう、暗くなって来たから
飛んで行っちゃおうか?」と
ルーフィは悪戯っぽく。
「え?」とめぐはちょっと驚いた。
町中だもん(笑)。
「それは冗談だけど(笑)。もうそこだし」と、ルーフィ。
でも、気づかない程度の魔法は掛けられる。
F=ma
運動の総力Fは、質量mと加速度の積なので
もし、魔法でmを小さくできれば
同じ加速度を得るのに、力は小さくて済む。
めぐが使ったように、2次元モデルになってもいいし
いつも、ルーフィたちが使っているように0次元モデルになってしまえば
質量はゼロだ。
その減少分だけ、加速度が大きくなる。
「二人乗りでも、一人乗りみたいになるんですね。」と、めぐ。
「それは魔法だけど、例えば
電気って0次元エネルギーだから
瞬間移動もできる。
今、この時代で実用になっている
高温超電導なんかもそうだね。
エネルギーが減らずに、ずっと電流が流れつづける。
電気抵抗がゼロだから。
一昔前は、魔法だと思われてた。
実際に、10年前はアメリカでも
信じられて居なかったんだ。
」
と、ルーフィが話す。
「魔法も、それに似ていますね。
あたしも、最初は信じられなかった。けど、絵本の中に入ったりしてみて。
そういうことあるんだな、って」
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