75 / 502
ニュートリノ通信機
しおりを挟む「これはね、未来から持ってきた量子コンピュータさ。
ニュートリノ通信を併用して、量子テレポーティングで
高速超通信ができる。」
ルーフィはにこにこしながら。
よく分からないけど(笑)。
「光速を超える、と言う事は
アルバート・アインシュタインの相対性理論だと
時間が逆転するのさ」
と、ルーフィはにこにこ。
そんなバカな(笑)と、わたしは思った。
理論的に、計算でそうだとしても。
生物は代謝で生きているから、それを逆転はできないと思うけど....。
「そうだよね。でも、通信だったらできそうに思わない?データの入れ替えだもん。」
と、ルーフィは言った。そして、その量子コンピュータに
データを送った。
「何をしたの?」と、わたしは????(笑)。
「この中の、メモリエリアからね。もう1台の量子コンピュータに
通信でデータを送ったのさ。もし、光速を超えていれば....。」
転送時刻が逆になっているはず。
ルーフィはそう言った。
「それで、どうするのよ。」と、わたし。
「過去の自分に通信するのさ。」
と、ルーフィは楽しそうに言った。
魔法・量子力学
「それでどうなるの?」と、わたしは
ルーフィに答えを求めた。
ルーフィは、量子コンピューターの
データを見ている。
「僅かに時間が戻るようだね。
データの上では。」
「よくわかんないよ。」と、わたし。
ルーフィは、にこにこして
「ほら、インターネットだって
地球の裏側まで、情報を送るけど
あれは、順繰りに送ってないでしょ。
伝わってるだけで。
暗いとこで、ライト点けると
遠くが明るくなるけど。
点けたり消したりすると、一瞬で
向こうでも同じ事が起こる。」
「あたりまえでしょ」と、わたし。
ルーフィは、にこにこ。
「そう、それを符号にすれば光通信になるけど、量子でするのが
これ、なの。
まあ、大昔に送るのは無理だろうけど。」
魔法・4次元
「まあ、記憶ってのも
これに似てるよね。
青空を見て、気持ちいいって
思う人は多いけど
人によって違う。
青空ハイキングで迷子になったら
淋しい気持ちを思い出すかもね(笑)。
そういうのを、一瞬で連想するのはさ、
これに似てるでしょ?
遠くの事象に、一瞬で。」
と、ルーフィは
楽しそうに言った。
「僕らの時間旅行も、これに似てるね。
元々の次元から、どこかの時間に
リンクする。
時間が伸び縮みするって言うけど
スピードが速ければ、縮むもん。
気分的に。
量子コンピューターはさ、科学で
魔法を実現してるんだね。
テレパシーの代わりに、携帯電話が出来たように」
ルーフィは、楽しそうに科学の話をした。
「いつか、わたしたちみたいに
時間旅行する機械が出来るの??」
と、わたしは聞いてみた。
「当分出来ないと思うけど。
エネルギー保存法則、から見ても。
ただ、通信ならできる事は
今、証明されたね(笑)」
そう言っている間に、めぐは
クリスタさんと一緒に
今度は、書架の整理。
返却本をカードに載せて、
元々あったところに戻す、地味だけど大切な仕事。
「本の背中に、分類コードがあるでしょ?その番号順に書架があるの。
空いているところが、本を戻す所なのね。」
そう言いながら、めぐは
なんとなく、これからの旅の事を
空想していた。
なんたって、時間旅行はじめてだもん。
天使さんがずっと護ってくれていて。
それで、魔法を使えるように
守護神のまま、離れてくれた。
・・・・・でも、そうすると
旅行先では、護られていないのね。
ちょっと、そのことに不安を感じためぐだった。
向こう、魔物はいないのだろうけど。
ルーフィさん、守ってね!。
そんなふうに思った。
「本の返却って、借りた人がなさるのかと思っていました。」と
クリスタさんは、常識的な事を言う。
「そう、学校の図書館は今でもそうですね。貸し出しカード書いて
それを、本のカードと入れ替えて。
そのあと、本を自分で返して。
この図書館も、前はそうだったんだけど、本が増えちゃって
カード置き場が混雑しちゃうし、返す所がまちまち、になっちゃって。」
分類コードの下3桁は、書架の番地になっていて
番号順に左から並ぶようになっている。
天使さんと絵本
書架を整理しながらも、時間は
経過する。
「はい。図書館の仕事はだいたい、これで全部。おつかれさまでしたー。」と、めぐはにこにこ。
「ありがとうございます。あの、絵本の読み聞かせって、さっき聞いた・・。」
と、クリスタさんは覚えてた。
司書主任さんが「声がいいから」と
推薦してくれた、児童図書館の
ちいさな子へのサービス。
絵本を、読んであげたりするのだけど
お母さんが、本を探す間とかに
ちいさな子が、退屈しないように、って
考えたサービス。
3階のシアターで、子供向けの
映画を見せたり。
児童福祉のような事もしていたのは
もちろん、公共サービスという
側面もある。
「あ、じゃ。行ってみましょうか。
1階だもん」と、めぐは
カートを押して、カウンターへ。
主任さんはいなかったけど
司書さんの仲間に「ちょっと、児童コーナー見てくるね」と言って。
うん。と、カウンターの仲間がうなづいて。
児童コーナーへ向かう。
そこには、以前と同じように
チャイルドマインダーが
ちいさな子と一緒に
本を読んでいたり。
「楽しそう」クリスタさんは
にこにこ。
天使さんだから、幸せそうな
ひとを見てるのが好きなのかしら。。
そんなふうに、クリスタさんを見て
めぐは思った。
オープンスペースの、その場所は
児童図書館の、奥にある。
靴を脱いで、子供たちが
転がってもいいように。
クッションフロアになっていて。
大きな、ぞうさんの形のクッションとか、キリンさんのとか。
子供達が喜んで、じゃれている。
クリスタさんとめぐが、コーナーに入ると
ひとりの子が、絵本を持って
クリスタさんに近づいて。
じっと、彼女を見上げた。
「ご本、読むの?」と、
クリスタさんは、綺麗な声で言う。
その子は、まんまるの笑顔で
うなづいた。
「はい。それでは」と
クリスタさんは、フロアーの隅のソファーに腰掛けて。
ひざに、その子を乗せて。
「ゆきのひとひら」と言う
その絵本を、読みはじめました。
0
お気に入りに追加
17
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
【完結】聖女ディアの処刑
大盛★無料
ファンタジー
平民のディアは、聖女の力を持っていた。
枯れた草木を蘇らせ、結界を張って魔獣を防ぎ、人々の病や傷を癒し、教会で朝から晩まで働いていた。
「怪我をしても、鍛錬しなくても、きちんと作物を育てなくても大丈夫。あの平民の聖女がなんとかしてくれる」
聖女に助けてもらうのが当たり前になり、みんな感謝を忘れていく。「ありがとう」の一言さえもらえないのに、無垢で心優しいディアは奇跡を起こし続ける。
そんななか、イルミテラという公爵令嬢に、聖女の印が現れた。
ディアは偽物と糾弾され、国民の前で処刑されることになるのだが――
※ざまあちょっぴり!←ちょっぴりじゃなくなってきました(;´・ω・)
※サクッとかる~くお楽しみくださいませ!(*´ω`*)←ちょっと重くなってきました(;´・ω・)
★追記
※残酷なシーンがちょっぴりありますが、週刊少年ジャンプレベルなので特に年齢制限は設けておりません。
※乳児が地面に落っこちる、運河の氾濫など災害の描写が数行あります。ご留意くださいませ。
※ちょこちょこ書き直しています。セリフをカッコ良くしたり、状況を補足したりする程度なので、本筋には大きく影響なくお楽しみ頂けると思います。
異世界帰りの底辺配信者のオッサンが、超人気配信者の美女達を助けたら、セレブ美女たちから大国の諜報機関まであらゆる人々から追われることになる話
kaizi
ファンタジー
※しばらくは毎日(17時)更新します。
※この小説はカクヨム様、小説家になろう様にも掲載しております。
※カクヨム週間総合ランキング2位、ジャンル別週間ランキング1位獲得
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
異世界帰りのオッサン冒険者。
二見敬三。
彼は異世界で英雄とまで言われた男であるが、数ヶ月前に現実世界に帰還した。
彼が異世界に行っている間に現実世界にも世界中にダンジョンが出現していた。
彼は、現実世界で生きていくために、ダンジョン配信をはじめるも、その配信は見た目が冴えないオッサンということもあり、全くバズらない。
そんなある日、超人気配信者のS級冒険者パーティを助けたことから、彼の生活は一変する。
S級冒険者の美女たちから迫られて、さらには大国の諜報機関まで彼の存在を危険視する始末……。
オッサンが無自覚に世界中を大騒ぎさせる!?
深淵に眠る十字架 The second
ルカ(聖夜月ルカ)
ファンタジー
皆の力と智恵により、ようやく宝石の中に封じ込められたルシファーだったが、奴は諦めてはいなかった。
ちょっとした偶然から、ルシファーはついに復活を遂げ、リュタン達への復讐が始まる。
※「深淵に眠る十字架」の続編です。
ぜひ本編の方からお読みください。
こちらはコラボではありません。
※表紙画像はシンカワメグム様に描いていただきました。
天才女薬学者 聖徳晴子の異世界転生
西洋司
ファンタジー
妙齢の薬学者 聖徳晴子(せいとく・はるこ)は、絶世の美貌の持ち主だ。
彼女は思考の並列化作業を得意とする、いわゆる天才。
精力的にフィールドワークをこなし、ついにエリクサーの開発間際というところで、放火で殺されてしまった。
晴子は、権力者達から、その地位を脅かす存在、「敵」と見做されてしまったのだ。
死後、晴子は天界で女神様からこう提案された。
「あなたは生前7人分の活躍をしましたので、異世界行きのチケットが7枚もあるんですよ。もしよろしければ、一度に使い切ってみては如何ですか?」
晴子はその提案を受け容れ、異世界へと旅立った。
召喚勇者の餌として転生させられました
猫野美羽
ファンタジー
学生時代最後のゴールデンウィークを楽しむため、伊達冬馬(21)は高校生の従弟たち三人とキャンプ場へ向かっていた。
途中の山道で唐突に眩い光に包まれ、運転していた車が制御を失い、そのまま崖の下に転落して、冬馬は死んでしまう。
だが、魂のみの存在となった冬馬は異世界に転生させられることに。
「俺が死んだのはアイツらを勇者召喚した結果の巻き添えだった?」
しかも、冬馬の死を知った従弟や従妹たちが立腹し、勇者として働くことを拒否しているらしい。
「勇者を働かせるための餌として、俺を異世界に転生させるだと? ふざけんな!」
異世界の事情を聞き出して、あまりの不穏さと不便な生活状況を知り、ごねる冬馬に異世界の創造神は様々なスキルや特典を与えてくれた。
日本と同程度は難しいが、努力すれば快適に暮らせるだけのスキルを貰う。
「召喚魔法? いや、これネット通販だろ」
発動条件の等価交換は、大森林の素材をポイントに換えて異世界から物を召喚するーーいや、だからコレはネット通販!
日本製の便利な品物を通販で購入するため、冬馬はせっせと採取や狩猟に励む。
便利な魔法やスキルを駆使して、大森林と呼ばれる魔境暮らしを送ることになった冬馬がゆるいサバイバルありのスローライフを楽しむ、異世界転生ファンタジー。
※カクヨムにも掲載中です
【完結】召喚されて聖力がないと追い出された私のスキルは家具職人でした。
佳
ファンタジー
結城依子は、この度異世界のとある国に召喚されました。
呼ばれた先で鑑定を受けると、聖女として呼ばれたのに聖力がありませんでした。
そうと知ったその国の王子は、依子を城から追い出します。
異世界で街に放り出された依子は、優しい人たちと出会い、そこで生活することになります。
パン屋で働き、家具職人スキルを使って恩返し計画!
異世界でも頑張って前向きに過ごす依子だったが、ひょんなことから実は聖力があるのではないかということになり……。
※他サイトにも掲載中。
※基本は異世界ファンタジーです。
※恋愛要素もガッツリ入ります。
※シリアスとは無縁です。
※第二章構想中!
【完結】余命一カ月の魔法使いは我儘に生きる
大森 樹
恋愛
【本編完結、番外編追加しています】
大魔法使いエルヴィは、最大の敵である魔女を倒した。
「お前は死の恐怖に怯えながら、この一カ月無様に生きるといい」
死に際に魔女から呪いをかけられたエルヴィは、自分の余命が一カ月しかないことを知る。
国王陛下から命を賭して魔女討伐をした褒美に『どんな我儘でも叶える』と言われたが……エルヴィのお願いはとんでもないことだった!?
「ユリウス・ラハティ様と恋人になりたいです!」
エルヴィは二十歳近く年上の騎士団長ユリウスにまさかの公開告白をしたが、彼は亡き妻を想い独身を貫いていた。しかし、王命により二人は強制的に一緒に暮らすことになって……
常識が通じない真っ直ぐな魔法使いエルヴィ×常識的で大人な騎士団長のユリウスの期間限定(?)のラブストーリーです。
※どんな形であれハッピーエンドになります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる