DiaryRZV500

深町珠

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その日は、大平の方へ行って韮山パークウェイから
伊豆スカイラインに戻ろうと思った。
途中、ここは水害が多い村だったので
切り通しのところに、仕切りをして水が来ないようにするところがあって
道が狭くなっている。

そこで、赤いGPZ400Rが止まっていた。

オレもまあ、ひとり。RZVで走っていて・・・。

95年頃だったかな。





道端に止めていたので「どうかした?」と、聞いてみると


エンジンが止まった、とのこと。



一応、彼はプラグを外してみて。真っ黒。

オレは、掃除してみて。火花点検をしたが。飛ばない。

真っ黒な原因は他にあるが・・・・とりあえず走らないと。


プラグはたしか、C6とか言うホンダと同じ、細いやつで
RZVのとは全然違う。

ので・・・オレはプラグを買いに行ったんだが

ちょっと、ちょーしつけて行ったので

1stで前輪が上がってしまったりして(笑)。


欧州仕様ノーマルと同じセッティング・・・ではなく
スローだけ日本と同じにしてあるので
低速が出る。

日本の方が暑いので。


それで、前輪がよく浮く。ちゃんと全開にしてれば、ね。


これも、既出だけど

00年付近、中古で調子悪いRZVを買って、チャンバー付けてた個体に乗って

「前輪なんて浮かない。マッハじゃないんだから」


(マッハって乗ったことアルのかな^^;)

なんて言ってたが・・・・まあ、エンジンもバイクもよく判ってないと言うか・・・。


それぞれ、全然違う個体なのである。



・・・・それはさておき。


それで、ぶっ飛んでいったオレは
ここの横山トンネルコーナーの入り口S字、

沼津商業、と言う・・・かるーい女が多い学校の前を
前輪あげて切り返した。


バリー・シーンみたいに。



女子高生がなんか、騒いでたが(笑)。


かまわず、全開のまま。トンネルに入る。



とてもいい音がする。


出口は右コーナーの下りなので、減速して前輪着地。
慎重に腰を落として。

ここは、砂がよく落ちているので
前輪が滑ったら終わり。


トンネルは直線なので、その間に減速して
すこし、アクセル開けながら、頭を上げて右。

すぐ左。

腰を左に。その間に後ブレーキをちょっと。
また、アクセルを開いて。



かーん・・・かかかか。かーんーー。




また右。


今度は直線。交番があるので、ゆっくりゆっくり。


突き当たりのT字路がR414なので

ひとつ手前を左。



そこに当時、ピア・オートミと言うバイク屋さんがあって。

結構大きかった。


そこに駆け込んで「このプラグありますかー」と。

オレはAGVのバリー・シーンレプリカをとって。腕を通して。


バイク屋さんはにこにこ「ありますよ。RZVのじゃないですね」



オレは「そう。道端でGPZ400Rが止まってて」と言うと

バイク屋のおじさんは「じゃ、見てあげよう」と


ホンダの軽トラ(なぜかこれが多い)に乗って。


場所は教えたけど、一応先導・・・・。



そんな事もあった。


当時はバイク屋さんも、そんなふうな人も多かった。


そのGPZは、どうやらイグナイタがダメになったらしくて
そのまま、軽トラに積んで行ったのだが

これがまた重いこと。


軽トラの荷台に上げるのも、まー怖いこと。


バイクのタイヤが乗る踏み板、それと
自分が踏むのと。

勢い付けて乗せるのも、アクロバットだなあと思った。
ヘタして自分が転んだら・・と思うと、怖い怖い(笑)。



でも、この時は3人だったから、まあいいにしても。

電子制御のバイクって、壊れたらどうしようもないなあ、と・・・思ったりして。


ポイント式ならまず壊れることってないけれど。スペア持ってれば直せるし。
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