DiaryRZV500

深町珠

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感じる、ってこと。

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本田宗一郎は「感じ取れる」人だった。
これはとても大切である。

いま・・・感じ取れる人が、とても少ない。
理由は簡単で、感じ取れるように育つと心を痛めてしまう事が多いから、だ。

(それで、女の子アイドルなんかも、ホントに可愛い子は減った・・・と言うか
危ないから親が出さないんだと思う。可愛い子は居るけど、アイドルにはならない。
正しい選択である。
皇族の女の子だって、あんなふうに傷つけられる世間である。

そんな人間にならないようにオートバイに乗る。
それは、正しい(^^)。 )


なんの話しだっけ。そうそう「感じる」話。

これは、俺がトヨタにいた頃の話だが・・・なんでも、アンチョコがないと
できないエンジニアばかりになっちゃった。

のが、ここ10年くらい。


ラジエータをシミュレートしましょう、と言ったら
「本屋さんにラジエータの本、頼んであるから、来てから」と言う
若いエンジニア(いちおー、修士である。これが)。とか。

「ラジエータ学会のHPに載ってるよ」と、教えてあげると
ヘソ曲げる(笑)。んだけど、数式がなにを意味しているか理解できない。

すぐに感情的になるのは病気である(笑)。分類上は。
易刺激性・興奮性と言う(WHO分類による)。
心が傷ついている人の拒否反応、だそうだ。
気の毒な事だ。

・・・ラジエータ、見てわかんないかねぇ(笑)。


110℃のLLCが来て、80℃~90℃に返すのである。

流量が解れば、エネルギー収支は解るのだが。

その流量は、W/Pが決めているのであるし。



それを冷やすのは空気である。

だから、空冷でいい。


こう言ったのは、先述、本田宗一郎である。


が。



ヤマハの2stレーサー、TDは
水冷TZになって、エンジンのパワーが安定した。


と言うか、ガソリン冷却に頼らないとエンジンが焼きついてしまうから、なのだが。

4stでもターボ・エンジンなどは同じである。排気バルブは水冷でも、水が当たる訳ではな

いので

排気が900℃くらいになると、落ちる。

2stは、排気バルブが無いので(笑)あるにはあるが、ピストンである。

そこが有利。


それを感じ取ろうとすると・・・・例えば、暑い日。

扇風機に当たると、涼しい。

例えば、外気温=体温だと、あんまり涼しくない(笑)。

アタリマエだが。

水冷も同じである。タライのぬるま湯(体温の)に浸かっていると
ソーゾーすると良い。


そんなに涼しくないが、でも、扇風機くらいに激しく当たればそれなりに
涼感はあるだろう(ジャグシーの流れるお湯、くらいか)。


密度が高い流体なので、放射熱がよく伝わる訳だ。

ただ、冷却フィンを細かくしてもそんなに奥の方には当たらない。
強制空冷にしないとダメだ。



今のエンジンは、幅を詰めるためにシリンダーをくっつけてしまうので
水冷でないと冷えないが。

(そこのシリンダーの間に冷却フィンを付けると、よく冷える。
トヨタに居る頃、特許を出した(笑)。暇な人は調べてみてね。)

RZVみたいに、シングル×4みたいな構造だと・・・大丈夫っぽい。


ただ、RZVのインマニは・・・90度ひん曲がっているので(笑ケース・リードの特許が切れ

てから出せば良かったのだが。TZRとして。元々のTZはロータリー・バルブ吸入であるし

。)。

これは本田宗一郎に怒られるだろう(笑)。

名言「よーく見ろ、こんなに曲がってたら空気が苦しがって通るぞ」


・・・感じ取れるエンジニア(?)本田宗一郎である。

男はああでないと、と思うが。(まあ、戦争好きはちょっとどうかと思うが)^^;
今は、メーカーに入るにはガリ勉しないと入れない(例外もあるが)。ので・・・。

面白いバイクはあんまり・・・出てこないだろうと思う。

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