DiaryRZV500

深町珠

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かずみちゃん

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*バイクと思い出 その9*











[開発ゲームと、仲間と、TY50と ]






こんな僕と楽しい仲間、中学2年生ってなんて楽しいんだろうと
僕は思っていた。


小学生みたいにコドモこどもしていなくて、でも、高校生みたいな
オトナすこし前、みたいな焦りもなくて。

とても良い時期だったと今でもそう思う。



TY50も5000kmを越えて、黄色と白のカラーリングも
夏の日に映える頃、TY50にマッドフラップ(当時流行っていた)と、
マフラーカッター(これも、おなじみ)。布垂れ風防(今は見ないな...)
、それと、ロングミラー(イージーライダー、で流行った)をつけたりして
遊んでいた。


トライアルも50ccだとちょっと限界があるので
ロードユース、無免許は危険だったからドレスアップすることを
楽しんだのだった。


似合わないフォグランプや、ホタルランプ(知らないかな...)のタマを
6Vにして後ろにつけたり、なーんてやっていた。


この頃、2年F組に南の国から転校生がやってきた。



カズミ、と言うその子は、長身だったが
なぜか色白、骨太な感じは
南のコ、と言う感じのおさげ髪。

のんびりと喋る感じが好感で、僕らのグループにすぐ馴染んだ。


この頃開発したゲーム(?)に、ゴアイサツ、と言うのがあった。

朝でもどこでも、グループのコにはじめてその日、あったとする。


男のコと女のコがあったとする。

その時、女のコは中指とひとさし指で輪を作り(ひとさし指をそらして
中指の先に当てるのだ)

その、出来た隙間に男のコは、ひとさし指を入れて挨拶するのだ(笑)

で、なかよし同士にっこりと。


ジャングル・ゲームで仲良くなると、こんどはこんなゲームを開発して
皆の顰蹙を僕らグループは買っていた(笑)





と、言っても僕らは不良グループじゃなくて、どっちかというと
勉強も出来たほうだったから、タダの遊び好きだったんだろう、と思う。


このゲーム、あまり露骨にやるので若い女教師なんかはその現場を見て
赤面していたり(笑)

そんな時代だった。


ホンダのCB400Fが大人気、ヤングマシンの表紙は
風吹ジュンとCBで、とてもいかしていた。






転校生のカズミは、前の学校で入っていた
バスケ部に入った。



で、女のコ同士の間にはちょっと違った風が吹き始めた。

ユウコのBF,ヨシはバスケ部のエース。
どっちかというとユウコの方が「少しだけ片想い」って感じだったから
ちょっと、回りははらはらしていた。


なーんとなく、ヨシがカズミに優しいって
バスケ部のみんなが、噂しはじめたからだった。



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