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ももちゃん
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由布院駅前は、まーっすぐ前に由布岳が見えて。
ちょっと行くと、鳥居が見える。
三叉路になっていて、左に行くと阿蘇の方向。
右は別府方面。
駅前が賑やかなのはそのあたりだけで
後は長閑な温泉街と言う感じ。
駅前の最初の路地の右側に、古い温泉街らしい
繁華街があるくらいで
後は、お洒落なリゾートみたいになっている。
ちょっと、歩道がある。片側1車線の狭い道が駅前道路。
「懐かしい感じ」と、友里絵。
由香は「山北みたい」
御殿場線の山北、そういう感じが
賑やかになると、こんなかもしれない。
久大線だと、豊後森とか。
右側に、羊羹のお店。赤司、日田羊羹と書いてある。
「おみやげいっぱいだ」と、ともちゃん。
さかまゆちゃんは「奈緒美になにか買って行くかな」なーんて。
菜由は「甘いものとか」
愛紗は「ゆふいんロールかな」
ふたつめの路地が、左側に伸びていて。
花の木通り、と言うお洒落な感じの
カラー歩道。
愛紗は「むかーしは、ただの道路だったの。八百屋さんがあったり、お肉やさん、
スーパーがあったり。ふつうの田舎だった」
菜由は「そうそう、そうだった。」
友里絵「その頃来てみたかったな」と、にこにこ。
角は薬屋さんで。
友里絵は「あ、自販機がある!」
小さな。
由香「そんなもの探すな」
友里絵は「コ・コココ、コン・・・・。」
由香「よせって」と、友里絵の口を塞ぐ。
友里絵「コンタック」
菜由は「ハハハ」
愛紗「?」
さかまゆちゃんは「?」
ともちゃん「いやらしー」
その先の角が、右手がパチンコ屋さん。
友里絵は「パ・チンコ」
由香「・ はいいからさ」(^^)。
菜由「・・・さ、いこっか」(^^;
駅前は、結構車が来ている。木曜の割には、というか。
菜由は「KKRって左だっけ?」
愛紗「そう。ここ道狭いから、河原通って行こうかな」
友里絵「河原あるんだー。いいね」
その、鳥居の道をまーっすぐ。
ふつうの田舎道。
左に、国民宿舎が見えて。
何年か前、TVの連続ドラマで由布院が使われた時のポスターが
貼られていたり。
旧式の、白いディーゼルカーがポスターに載っている。
右側に、スーパーマーケットがあって
菜由は「なんか、買っていこうか」
友里絵は「おばさーん」
と、からかう。
菜由「じゃ、やめる」
と、ちょっとおかんむり。
友里絵「うそうそ」
愛紗「でも、あとにしよう。後で来れるし、夕涼みにでも」
菜由「そだね。もう6時近いし。ご飯何時から?」
愛紗「7時か、8時」
由香は「8時かー。高級ホテルっぽいな。」
ともちゃん「そうですね。プリンスホテルもそうだったかなー。」
さかまゆちゃんは「プリンスって、そうだっけ?」
ともちゃん「そう・・・たしかね。浴衣でフロントの前通れないとか、
いろいろルールがあって」
友里絵は「学校みたい」
とか、おしゃべりしながら。橋の前まで来た。
左側に美術館。夕方だからもう閉まっている。
橋のたもとで、友里絵は
片足を乗せて
「しーらなーいまーちを~♪ こんにちは、B六輔です」
顔真似。
由香「あっははは、なんじゃそりゃ」
友里絵は「かろのうろんやさーん」
由香「ジェリー藤尾じゃなかったっけ」
ともちゃんは「遠くへいきたい」
さかまゆちゃん「六輔さんも出てたみたい」
愛紗「そうだっけ?」
白滝川、と書いてある。
整備してないので、川の中に島が出来ていたりして。
草が生えていて。
鴨ちゃんが、くわっくわっ♪
友里絵が「あ、かわいい♪」
由香「ほんと」
ふたつの川が、ひとつになっている。
愛紗は「この川が、久大線沿いにずーっと。
最後は大分川になるの」
ともちゃん「CAになれますね」
菜由は「元バスガイド」
友里絵「ハハハ」
河原の堤防沿いを歩いていく・・・。
友里絵は「鴨ちゃん、狼さんに襲われないかなぁ」
由香「いないだろ、狼なんて」
友里絵は「おぉーぉぉぉぉーん!」
菜由「オマエが狼だろ」
友里絵「月夜の晩は血が騒ぐ」と、変な顔。指曲げて、手を出して。
由香は「それ、前にやっただろ」
友里絵「うう、スランプじゃ」
ともちゃんは「ハハハ。おもしろーい」
菜由は「前の見てないから」
友里絵「スランプって言えばさ、まゆまゆちゃん帰ったかな」
由香「デンワしてみたら?あ、でも寝てるかも」
河原、堤防の上は舗装されているけれど、駆け上がりが自然のままで。
愛紗は「秋来ると、コスモスが綺麗よ」
菜由は「秋かー、何してんだろ、あたし」
友里絵「赤ちゃん連れてたりして」
菜由「そんなに早く産まれないって」
友里絵「わかんないよー、もう生えてるかも」
由香「なにが?」
友里絵「赤ちゃん」
菜由「あれは生えるんかい!」
ともちゃん「ハハハ」
友里絵「だーって、子タネっていうじゃん。」
由香「なるほど・・・・。」
菜由は「ナットクしてどうする」
友里絵「納豆だったら食えるけど」
さかまゆちゃん「うふふ」
並んで歩くと、ひときわ背高に見える。
髪が、さっぱり大正モダン・ガールふうなので
より、すっきりして見える。
堤防の反対側、大きなお家、工場だろうか。
そこの前に犬小屋があって。
「ももの家」って、かわいい文字がついた表札がついている。
友里絵が「ももちゃーん」と呼ぶと・・・・
犬小屋が揺れて。
かわいい、白いわんこが飛び出してきた。
友里絵に飛びついて。
「おー、よしよしよし」
立ち上がって、友里絵の顔を舐めている。
由香「おいしーのかな、友里絵は」
菜由「お菓子食ってるから」
ともちゃん「かわいー」と、近くに行って、よしよし。
友里絵は、ベーコンの切れ端をあげた。
ももちゃんは美味しそうに食べる。
もっとー、と。しっぽを振っている。
友里絵は「もーないよー。後であげるね。ご飯食べたら」
由香「どうやって?」
友里絵「晩御飯のお肉とか」
菜由は「なるほど・・・。」
ちょっと行くと、鳥居が見える。
三叉路になっていて、左に行くと阿蘇の方向。
右は別府方面。
駅前が賑やかなのはそのあたりだけで
後は長閑な温泉街と言う感じ。
駅前の最初の路地の右側に、古い温泉街らしい
繁華街があるくらいで
後は、お洒落なリゾートみたいになっている。
ちょっと、歩道がある。片側1車線の狭い道が駅前道路。
「懐かしい感じ」と、友里絵。
由香は「山北みたい」
御殿場線の山北、そういう感じが
賑やかになると、こんなかもしれない。
久大線だと、豊後森とか。
右側に、羊羹のお店。赤司、日田羊羹と書いてある。
「おみやげいっぱいだ」と、ともちゃん。
さかまゆちゃんは「奈緒美になにか買って行くかな」なーんて。
菜由は「甘いものとか」
愛紗は「ゆふいんロールかな」
ふたつめの路地が、左側に伸びていて。
花の木通り、と言うお洒落な感じの
カラー歩道。
愛紗は「むかーしは、ただの道路だったの。八百屋さんがあったり、お肉やさん、
スーパーがあったり。ふつうの田舎だった」
菜由は「そうそう、そうだった。」
友里絵「その頃来てみたかったな」と、にこにこ。
角は薬屋さんで。
友里絵は「あ、自販機がある!」
小さな。
由香「そんなもの探すな」
友里絵は「コ・コココ、コン・・・・。」
由香「よせって」と、友里絵の口を塞ぐ。
友里絵「コンタック」
菜由は「ハハハ」
愛紗「?」
さかまゆちゃんは「?」
ともちゃん「いやらしー」
その先の角が、右手がパチンコ屋さん。
友里絵は「パ・チンコ」
由香「・ はいいからさ」(^^)。
菜由「・・・さ、いこっか」(^^;
駅前は、結構車が来ている。木曜の割には、というか。
菜由は「KKRって左だっけ?」
愛紗「そう。ここ道狭いから、河原通って行こうかな」
友里絵「河原あるんだー。いいね」
その、鳥居の道をまーっすぐ。
ふつうの田舎道。
左に、国民宿舎が見えて。
何年か前、TVの連続ドラマで由布院が使われた時のポスターが
貼られていたり。
旧式の、白いディーゼルカーがポスターに載っている。
右側に、スーパーマーケットがあって
菜由は「なんか、買っていこうか」
友里絵は「おばさーん」
と、からかう。
菜由「じゃ、やめる」
と、ちょっとおかんむり。
友里絵「うそうそ」
愛紗「でも、あとにしよう。後で来れるし、夕涼みにでも」
菜由「そだね。もう6時近いし。ご飯何時から?」
愛紗「7時か、8時」
由香は「8時かー。高級ホテルっぽいな。」
ともちゃん「そうですね。プリンスホテルもそうだったかなー。」
さかまゆちゃんは「プリンスって、そうだっけ?」
ともちゃん「そう・・・たしかね。浴衣でフロントの前通れないとか、
いろいろルールがあって」
友里絵は「学校みたい」
とか、おしゃべりしながら。橋の前まで来た。
左側に美術館。夕方だからもう閉まっている。
橋のたもとで、友里絵は
片足を乗せて
「しーらなーいまーちを~♪ こんにちは、B六輔です」
顔真似。
由香「あっははは、なんじゃそりゃ」
友里絵は「かろのうろんやさーん」
由香「ジェリー藤尾じゃなかったっけ」
ともちゃんは「遠くへいきたい」
さかまゆちゃん「六輔さんも出てたみたい」
愛紗「そうだっけ?」
白滝川、と書いてある。
整備してないので、川の中に島が出来ていたりして。
草が生えていて。
鴨ちゃんが、くわっくわっ♪
友里絵が「あ、かわいい♪」
由香「ほんと」
ふたつの川が、ひとつになっている。
愛紗は「この川が、久大線沿いにずーっと。
最後は大分川になるの」
ともちゃん「CAになれますね」
菜由は「元バスガイド」
友里絵「ハハハ」
河原の堤防沿いを歩いていく・・・。
友里絵は「鴨ちゃん、狼さんに襲われないかなぁ」
由香「いないだろ、狼なんて」
友里絵は「おぉーぉぉぉぉーん!」
菜由「オマエが狼だろ」
友里絵「月夜の晩は血が騒ぐ」と、変な顔。指曲げて、手を出して。
由香は「それ、前にやっただろ」
友里絵「うう、スランプじゃ」
ともちゃんは「ハハハ。おもしろーい」
菜由は「前の見てないから」
友里絵「スランプって言えばさ、まゆまゆちゃん帰ったかな」
由香「デンワしてみたら?あ、でも寝てるかも」
河原、堤防の上は舗装されているけれど、駆け上がりが自然のままで。
愛紗は「秋来ると、コスモスが綺麗よ」
菜由は「秋かー、何してんだろ、あたし」
友里絵「赤ちゃん連れてたりして」
菜由「そんなに早く産まれないって」
友里絵「わかんないよー、もう生えてるかも」
由香「なにが?」
友里絵「赤ちゃん」
菜由「あれは生えるんかい!」
ともちゃん「ハハハ」
友里絵「だーって、子タネっていうじゃん。」
由香「なるほど・・・・。」
菜由は「ナットクしてどうする」
友里絵「納豆だったら食えるけど」
さかまゆちゃん「うふふ」
並んで歩くと、ひときわ背高に見える。
髪が、さっぱり大正モダン・ガールふうなので
より、すっきりして見える。
堤防の反対側、大きなお家、工場だろうか。
そこの前に犬小屋があって。
「ももの家」って、かわいい文字がついた表札がついている。
友里絵が「ももちゃーん」と呼ぶと・・・・
犬小屋が揺れて。
かわいい、白いわんこが飛び出してきた。
友里絵に飛びついて。
「おー、よしよしよし」
立ち上がって、友里絵の顔を舐めている。
由香「おいしーのかな、友里絵は」
菜由「お菓子食ってるから」
ともちゃん「かわいー」と、近くに行って、よしよし。
友里絵は、ベーコンの切れ端をあげた。
ももちゃんは美味しそうに食べる。
もっとー、と。しっぽを振っている。
友里絵は「もーないよー。後であげるね。ご飯食べたら」
由香「どうやって?」
友里絵「晩御飯のお肉とか」
菜由は「なるほど・・・。」
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