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sugar baby love
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そのころ・・・・熊本・国鉄男子寮。
お兄ちゃんは、朝4時からの仕事を終えて。
「やれやれ・・・。特急組の予備か」
名誉ではある、出世である。
これまでに事故が0、と言う辺りの評価だろうか。
にしても・・・。予備と言うと微妙だ。
本務者が急病、とかの時のスペアだから。
待機していて、用が無いときは回送で帰ったりすることにもなりかねない。
「楽」だと言えばそれまでだが。
その為に、例えば門司や、西鹿児島に行ったりしなくてはならないし
旅客の方の線路の通り方も覚えないといけない。
「旅客は面倒だなぁ」と、お兄ちゃんは思う。
寮に戻ると、寮母さんが「おかえり、日光君」と、にこにこ。
くるくるパーマのヘアー。
考え事していても、「ただいま」(^^)。
・・・こういうおばちゃん、いいなぁ。と。お兄ちゃんは思う。
奥さんにするなら、朗らかで、あっけらかんとしている人がいい。
そんな風にも思う。
それで・・・・あの4人の中だったら友里絵がいい、と・・思ったのかもしれない。
自分の部屋に行こうとすると、これから夜勤の機関士、顔見知りが
「よ、おつかれさん。日光くん、特急組だって?タイヘンだなー。」
と、肩を叩いて。
お兄ちゃんは「はは」と、笑っては見るけど・・・・
やっぱり、貨物がいいな。
なんて、思う。
ひと目に見て出世でも、本人の気持は別だったりする。
部屋に戻って、お風呂の道具を持って
1階に下りた。
あんまり人のいない、この時間。
のーんびりとお風呂に浸かる。
熊本、湯どころ。
ここの寮も温泉である。単純泉、と言って、お湯、そのままみたいな感じだけど。
シャボンを立てて、タオルで洗った。
ついつい、触れてしまうので・・・・
お兄ちゃんは、まゆまゆの姿態をイメージして、しこしこ・・・。
なーんて事は絶対しない(笑)。
と言うか、「お兄ちゃんなんてキライ!」と、言われないように・・・。と
自主規制してしまうところが多分にあって。
家に居た頃も、お宝映像(笑)とかは持って居なかった。
なーんとなく、妹が見たら・・・と、言う脅威が(笑)。あって。
「背徳のカイカーン」
なんて事は、しない(^^)。間違っても。
そういう、ちょっとかわいそうな、一面もある、お兄ちゃんだった。
それも、まゆまゆがかわいいから、なんだけど。
・
・
・
熊本駅、2番線。
急行「球磨川4号」人吉行きは、もうじき発車。
まゆまゆは、ホームを歩いて、2号車に乗り込むと・・。
ビジネスマンふうのおじさん。ふたり。
「あー、車掌さん。この列車、どこ行き?」
制服のままなので、そう見える。
「人吉ゆきです」と、まゆまゆ。ちょっと緊張。
「八代へ行くのに、後から出る新幹線とどっちが先に着く?」
まゆまゆちゃん、困る。この列車用の時刻表を持って居ないからだ。
かといって、知らないとも言えない。
「はい、時刻表を持って来ますから、少々お待ちください」
と言って。
また、ホームに出て、板倉車掌(^^)を探す為に最後尾へ向かう。
そこに、裕子、登場。「どしたの?」
ちょっと気になって、あとから来たのだった。
まゆまゆは「あちらのお客様が、八代へ新幹線とどちらが先に着くかとお尋ねで。」
裕子はにっこり「ああ、新幹線だって乗換えだから、これが先に着くわ。この時間ならね。」
まゆまゆ、にっこり「ありがとう、裕子さん」
裕子は「いいよ(^^)、私が行く。車掌は私だもん」と。
車内にデッキから乗り込み、ソツなく対応。
まゆまゆは、ホームからそれを見ていて「さーすがだ、裕子さん」
裕子は、旅客に頭下げて、会釈。
頭上げて、手招き「出るよ、汽車」
まゆまゆは、気づく「あ」
裕子も、最後尾、4号車に駆けていった・・・。
「わたしってダメだ・・・」と、まゆまゆは思う。
知らなくて当然なのだけど。
2号車に乗りこんで、業務室の鍵を開けて
がらん、としている中に入って。
業務室の扉を閉じた。
壁についている、寝台列車のような折りたたみ椅子を出して、ちょこんと腰掛けた。
きっちり、ちゃんと。
お兄ちゃんが恥ずかしくないように。
そんな、気持がまゆまゆちゃんの気持のどこかにあった。
「思えば・・・・国鉄に入ったのも」
お兄ちゃんの背中を追って。
そういう気持もあったのかな、と思う。
市役所の事務員のほうが、安全でいいと
学校の先生も薦めたのだし。
「でも・・・」
どうしても埋まらない隙間。
仕方が無い。
まゆまゆのかわいい指先は、ひとりでに・・・・。
なーんてことは、ない(^^)。
音楽が好きなまゆまゆは、カーペンターズの妹さん
カレンの気持を思ったりするのだった。
・・・・おにいちゃんが、好きだったら・・・・。
They long to be closs to youを歌う時も、そんなイメージだったのかも・・・。
「きっちり」歌うカレンさんは、お兄ちゃんの為に
無理してたのかなぁ。
なんて思う、オトメちゃん、まゆまゆだった(^^)。
・
・
・
大分駅のみんな・・・・。
パティは、お着替えを終えて。
のどかに、にっこり。のびのび「あー、くたびれたぁ」
ともチャン「朝早いもんね」CA専業だと、食べ物の積み込みとか、そういう仕事もある。
若干、食堂車クルーみたいなところもあるので、列車が出る1時間か、2時間前に
来ていたりする。
折り返しで補充、なんて時は
補充基地へ行ってこないとならない。
普通は折り返し、と言っても
別列車の乗務が多いのだけど。
それで、登用試験を受けて車掌補になるCAが多かった。
そうすると、車掌と同じ黒いスーツになる・・・んだけど
車掌と間違えられて、熊本駅のまゆまゆみたいに
「どっちが先に着く?」なんていう事を聞かれたりする。
どっちもどっち。
なので、パティ18歳は、「まだCAでいいなー」なんて思っていたり。
お兄ちゃんは、朝4時からの仕事を終えて。
「やれやれ・・・。特急組の予備か」
名誉ではある、出世である。
これまでに事故が0、と言う辺りの評価だろうか。
にしても・・・。予備と言うと微妙だ。
本務者が急病、とかの時のスペアだから。
待機していて、用が無いときは回送で帰ったりすることにもなりかねない。
「楽」だと言えばそれまでだが。
その為に、例えば門司や、西鹿児島に行ったりしなくてはならないし
旅客の方の線路の通り方も覚えないといけない。
「旅客は面倒だなぁ」と、お兄ちゃんは思う。
寮に戻ると、寮母さんが「おかえり、日光君」と、にこにこ。
くるくるパーマのヘアー。
考え事していても、「ただいま」(^^)。
・・・こういうおばちゃん、いいなぁ。と。お兄ちゃんは思う。
奥さんにするなら、朗らかで、あっけらかんとしている人がいい。
そんな風にも思う。
それで・・・・あの4人の中だったら友里絵がいい、と・・思ったのかもしれない。
自分の部屋に行こうとすると、これから夜勤の機関士、顔見知りが
「よ、おつかれさん。日光くん、特急組だって?タイヘンだなー。」
と、肩を叩いて。
お兄ちゃんは「はは」と、笑っては見るけど・・・・
やっぱり、貨物がいいな。
なんて、思う。
ひと目に見て出世でも、本人の気持は別だったりする。
部屋に戻って、お風呂の道具を持って
1階に下りた。
あんまり人のいない、この時間。
のーんびりとお風呂に浸かる。
熊本、湯どころ。
ここの寮も温泉である。単純泉、と言って、お湯、そのままみたいな感じだけど。
シャボンを立てて、タオルで洗った。
ついつい、触れてしまうので・・・・
お兄ちゃんは、まゆまゆの姿態をイメージして、しこしこ・・・。
なーんて事は絶対しない(笑)。
と言うか、「お兄ちゃんなんてキライ!」と、言われないように・・・。と
自主規制してしまうところが多分にあって。
家に居た頃も、お宝映像(笑)とかは持って居なかった。
なーんとなく、妹が見たら・・・と、言う脅威が(笑)。あって。
「背徳のカイカーン」
なんて事は、しない(^^)。間違っても。
そういう、ちょっとかわいそうな、一面もある、お兄ちゃんだった。
それも、まゆまゆがかわいいから、なんだけど。
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熊本駅、2番線。
急行「球磨川4号」人吉行きは、もうじき発車。
まゆまゆは、ホームを歩いて、2号車に乗り込むと・・。
ビジネスマンふうのおじさん。ふたり。
「あー、車掌さん。この列車、どこ行き?」
制服のままなので、そう見える。
「人吉ゆきです」と、まゆまゆ。ちょっと緊張。
「八代へ行くのに、後から出る新幹線とどっちが先に着く?」
まゆまゆちゃん、困る。この列車用の時刻表を持って居ないからだ。
かといって、知らないとも言えない。
「はい、時刻表を持って来ますから、少々お待ちください」
と言って。
また、ホームに出て、板倉車掌(^^)を探す為に最後尾へ向かう。
そこに、裕子、登場。「どしたの?」
ちょっと気になって、あとから来たのだった。
まゆまゆは「あちらのお客様が、八代へ新幹線とどちらが先に着くかとお尋ねで。」
裕子はにっこり「ああ、新幹線だって乗換えだから、これが先に着くわ。この時間ならね。」
まゆまゆ、にっこり「ありがとう、裕子さん」
裕子は「いいよ(^^)、私が行く。車掌は私だもん」と。
車内にデッキから乗り込み、ソツなく対応。
まゆまゆは、ホームからそれを見ていて「さーすがだ、裕子さん」
裕子は、旅客に頭下げて、会釈。
頭上げて、手招き「出るよ、汽車」
まゆまゆは、気づく「あ」
裕子も、最後尾、4号車に駆けていった・・・。
「わたしってダメだ・・・」と、まゆまゆは思う。
知らなくて当然なのだけど。
2号車に乗りこんで、業務室の鍵を開けて
がらん、としている中に入って。
業務室の扉を閉じた。
壁についている、寝台列車のような折りたたみ椅子を出して、ちょこんと腰掛けた。
きっちり、ちゃんと。
お兄ちゃんが恥ずかしくないように。
そんな、気持がまゆまゆちゃんの気持のどこかにあった。
「思えば・・・・国鉄に入ったのも」
お兄ちゃんの背中を追って。
そういう気持もあったのかな、と思う。
市役所の事務員のほうが、安全でいいと
学校の先生も薦めたのだし。
「でも・・・」
どうしても埋まらない隙間。
仕方が無い。
まゆまゆのかわいい指先は、ひとりでに・・・・。
なーんてことは、ない(^^)。
音楽が好きなまゆまゆは、カーペンターズの妹さん
カレンの気持を思ったりするのだった。
・・・・おにいちゃんが、好きだったら・・・・。
They long to be closs to youを歌う時も、そんなイメージだったのかも・・・。
「きっちり」歌うカレンさんは、お兄ちゃんの為に
無理してたのかなぁ。
なんて思う、オトメちゃん、まゆまゆだった(^^)。
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大分駅のみんな・・・・。
パティは、お着替えを終えて。
のどかに、にっこり。のびのび「あー、くたびれたぁ」
ともチャン「朝早いもんね」CA専業だと、食べ物の積み込みとか、そういう仕事もある。
若干、食堂車クルーみたいなところもあるので、列車が出る1時間か、2時間前に
来ていたりする。
折り返しで補充、なんて時は
補充基地へ行ってこないとならない。
普通は折り返し、と言っても
別列車の乗務が多いのだけど。
それで、登用試験を受けて車掌補になるCAが多かった。
そうすると、車掌と同じ黒いスーツになる・・・んだけど
車掌と間違えられて、熊本駅のまゆまゆみたいに
「どっちが先に着く?」なんていう事を聞かれたりする。
どっちもどっち。
なので、パティ18歳は、「まだCAでいいなー」なんて思っていたり。
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