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まゆまゆ
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立野駅の友里絵たち。
き、きききき・・・。と。
ブレーキを軋ませて停まる、客車列車「SLあそBOY」。
なんとなく、新鮮。
友里絵は「すごいねー。なんか」
由香「かっこいい」
列車全体が演劇のようで、西部劇のよう。
機関車も、昔のアメリカンみたいな扮装。
客車も、赤く塗られている二重屋根だったり。
CAさんも、ウエスタンに出てくる女優さんみたい。
かっこいい。
バンダナ、テンガロンハット、ブーツ。
菜由は「おー」
愛紗「楽しい」
と、微笑む。
スラリと背が高いお姉さんのCA。
朗らかに「Welcome」と。
友里絵「え、あ、えーと、アイム、ファイン?センキュー、おけぃ?」
お姉さん「日本語でだいじょうぶ」
友里絵「なーんだ、坂倉さん、よろしくねー」と。
スラリとしたお姉さんの名札を見て。早速名刺を渡していた。
坂倉さんは名刺を受け取って「ありがとう。藤野さん」と、にっこり。
背が高く、さっぱりとした感じ。愛紗よりも大きい。
ひとえ瞼で、優しい雰囲気。ほっそりとして、エレガント。
髪型は大正のモダン・ガールみたいに、頬のところでさっぱりと断ち切られていて。
そこは2号車。ビュフェらしい。
「どこ?席」と、由香。
愛紗は「3号車」うしろ。と・・。
隣の客車に移った。
友里絵は「じゃ、坂倉さん、また」と、にっこり。
坂倉さんは、にこにこ。
由香は「ほんとに背が高いね」
愛紗は「あたしより大きい」
友里絵「ビッグXか」
由香「♪たたかーえビッグXー」
友里絵「あたしが歌おうと思ってたのに!」と、由香を肘うち。
由香「来たな、アイアーン・ショーっく!」と、両手を持って。
菜由「やーめろって。小学生か、きみら!」
あんまり人が乗って居ない。
木曜日、と言うのもある。
SL,と言うのが珍しいのか、外国の人がちらほら。
汽車は、しばらく停まっている。
席は向かい合わせのボックスなので「いいね、4人だと丁度」と、友里絵。
菜由は「2人っきりになりたい人は恥ずかしかったり」
愛紗「新婚旅行とか」
友里絵「そーだねー。今は新婚旅行って・・・聞かないなぁ、あんまり」
由香「白いスーツで行ったりして」
菜由「まさか」と、笑う。
愛紗「とりあえず座ろうか」と、網棚、ほんとの網棚にバッグを載せて。
由香、窓際。
菜由、窓際。
「きょうは、ちょっと変えてみようか」なーんて、友里絵
「ツアコンかいな」と。菜由。
友里絵「仕切りBBA」
菜由は「・・あ、あたしじゃないよね」
由香「条件反射」
愛紗「パブロフの犬ね」
友里絵「おー、さすが!高学歴芸人」
由香「誰が芸人やねん」
愛紗「高卒だってば」
そこに・・・さっきの坂倉さん。エプロンをして。ワゴンを押して「楽しそうですね」
なーんとなく、と言うか、メイドさんふう。
スカートじゃないけど。
友里絵「かーわいい。メイドさん」
坂倉さんはにこにこ「ありがとう」
友里絵「ねね、坂倉さんって、なんて名前?」
坂倉さんは、にこにこ「真由美です」
由香「真由美ちゃんと同じだ」
坂倉さんは「真由美ちゃんって、乗務員のですか?」
菜由「そうそう。昨日、一緒だったの」
坂倉さん「そうなんですかー。かわいい子ですね。まゆまゆちゃん」
友里絵「まゆまゆちゃんって呼んでるの?」
坂倉さん「ハイ。真由美ふたりだから」
由香「おおきいですねー。バレー部?」
坂倉さん「はい。時々今も」
愛紗「あ、お仕事がおありでしょ?」
坂倉さん「ハイ、またワゴン押して後ろまで・・・スイッチバックがありますから。
そこで、後部安全確認を一緒に。」
友里絵「メイドさんが安全確認って、なんかユニークぅ」
坂倉さんはにこにこ「そうですね。では・・・あ、一緒に見ます?」と。
友里絵「うん、いこいこ!」と。
坂倉さんのワゴンの後をついていった。
列車は、しばらく、ゆっくりゆっくり後退運転。
最後尾には車掌が居るが、一緒に。
機関車を付け替えられないので、ゆっくりゆっくりバック運転。
登ってきた坂道ではなく、別の線路に入る。
由香が「あ、町があんなに小さく見える」と。
結構な山の中なので、熊本だろうか、市街地が遠くに見える。
友里絵は「ららちゃん、お勉強してるのかな」と、景色を眺めながら。
線路の回りは笹がいっぱい。
友里絵は「パンダちゃんがいそう」
由香「パンダちゃんは・・なんだっけ、ユーカリだっけ」
菜由「それはコアラちゃん」
由香「そっかー。」
愛紗は「かわいいね。みんな、もこもこで」
き、きききき・・・。と。
ブレーキを軋ませて停まる、客車列車「SLあそBOY」。
なんとなく、新鮮。
友里絵は「すごいねー。なんか」
由香「かっこいい」
列車全体が演劇のようで、西部劇のよう。
機関車も、昔のアメリカンみたいな扮装。
客車も、赤く塗られている二重屋根だったり。
CAさんも、ウエスタンに出てくる女優さんみたい。
かっこいい。
バンダナ、テンガロンハット、ブーツ。
菜由は「おー」
愛紗「楽しい」
と、微笑む。
スラリと背が高いお姉さんのCA。
朗らかに「Welcome」と。
友里絵「え、あ、えーと、アイム、ファイン?センキュー、おけぃ?」
お姉さん「日本語でだいじょうぶ」
友里絵「なーんだ、坂倉さん、よろしくねー」と。
スラリとしたお姉さんの名札を見て。早速名刺を渡していた。
坂倉さんは名刺を受け取って「ありがとう。藤野さん」と、にっこり。
背が高く、さっぱりとした感じ。愛紗よりも大きい。
ひとえ瞼で、優しい雰囲気。ほっそりとして、エレガント。
髪型は大正のモダン・ガールみたいに、頬のところでさっぱりと断ち切られていて。
そこは2号車。ビュフェらしい。
「どこ?席」と、由香。
愛紗は「3号車」うしろ。と・・。
隣の客車に移った。
友里絵は「じゃ、坂倉さん、また」と、にっこり。
坂倉さんは、にこにこ。
由香は「ほんとに背が高いね」
愛紗は「あたしより大きい」
友里絵「ビッグXか」
由香「♪たたかーえビッグXー」
友里絵「あたしが歌おうと思ってたのに!」と、由香を肘うち。
由香「来たな、アイアーン・ショーっく!」と、両手を持って。
菜由「やーめろって。小学生か、きみら!」
あんまり人が乗って居ない。
木曜日、と言うのもある。
SL,と言うのが珍しいのか、外国の人がちらほら。
汽車は、しばらく停まっている。
席は向かい合わせのボックスなので「いいね、4人だと丁度」と、友里絵。
菜由は「2人っきりになりたい人は恥ずかしかったり」
愛紗「新婚旅行とか」
友里絵「そーだねー。今は新婚旅行って・・・聞かないなぁ、あんまり」
由香「白いスーツで行ったりして」
菜由「まさか」と、笑う。
愛紗「とりあえず座ろうか」と、網棚、ほんとの網棚にバッグを載せて。
由香、窓際。
菜由、窓際。
「きょうは、ちょっと変えてみようか」なーんて、友里絵
「ツアコンかいな」と。菜由。
友里絵「仕切りBBA」
菜由は「・・あ、あたしじゃないよね」
由香「条件反射」
愛紗「パブロフの犬ね」
友里絵「おー、さすが!高学歴芸人」
由香「誰が芸人やねん」
愛紗「高卒だってば」
そこに・・・さっきの坂倉さん。エプロンをして。ワゴンを押して「楽しそうですね」
なーんとなく、と言うか、メイドさんふう。
スカートじゃないけど。
友里絵「かーわいい。メイドさん」
坂倉さんはにこにこ「ありがとう」
友里絵「ねね、坂倉さんって、なんて名前?」
坂倉さんは、にこにこ「真由美です」
由香「真由美ちゃんと同じだ」
坂倉さんは「真由美ちゃんって、乗務員のですか?」
菜由「そうそう。昨日、一緒だったの」
坂倉さん「そうなんですかー。かわいい子ですね。まゆまゆちゃん」
友里絵「まゆまゆちゃんって呼んでるの?」
坂倉さん「ハイ。真由美ふたりだから」
由香「おおきいですねー。バレー部?」
坂倉さん「はい。時々今も」
愛紗「あ、お仕事がおありでしょ?」
坂倉さん「ハイ、またワゴン押して後ろまで・・・スイッチバックがありますから。
そこで、後部安全確認を一緒に。」
友里絵「メイドさんが安全確認って、なんかユニークぅ」
坂倉さんはにこにこ「そうですね。では・・・あ、一緒に見ます?」と。
友里絵「うん、いこいこ!」と。
坂倉さんのワゴンの後をついていった。
列車は、しばらく、ゆっくりゆっくり後退運転。
最後尾には車掌が居るが、一緒に。
機関車を付け替えられないので、ゆっくりゆっくりバック運転。
登ってきた坂道ではなく、別の線路に入る。
由香が「あ、町があんなに小さく見える」と。
結構な山の中なので、熊本だろうか、市街地が遠くに見える。
友里絵は「ららちゃん、お勉強してるのかな」と、景色を眺めながら。
線路の回りは笹がいっぱい。
友里絵は「パンダちゃんがいそう」
由香「パンダちゃんは・・なんだっけ、ユーカリだっけ」
菜由「それはコアラちゃん」
由香「そっかー。」
愛紗は「かわいいね。みんな、もこもこで」
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