タビスルムスメ

深町珠

文字の大きさ
上 下
221 / 361

お兄ちゃぁん・・・(^^)

しおりを挟む
電停は、大きな道路の真ん中にあるので・・・・
初めて乗ると、ちょっと怖かったりする。

電車がいるうちはいいが、居なくなると
結構な速度で、自動車が通るので
その風だけでも、怖かったり。
停留所のところは、柵があるけれど。


路面電車の運転士は、何も気にせずに
自動車の側を走っていく。

「ぶつからないね、よく」と、由香。
「時々はあるらしいよ」と、友里絵。

「それよっかさ・・・」と、友里絵は。
「おしめ変えられてたって事は・・・。」。

真由美ちゃんは「はい。」

友里絵は、人差し指を舐めて「ひっひっひ・・・。」

由香は、友里絵の頭を張り扇ー!(は、ないが)。「えーかげんにせい」

真由美ちゃんは「????」

菜由は「あ、いーのよ。時々ヘンになるから、友里絵おねーさんは」

由香「いつもヘンだよ」

真由美ちゃんは、くすっ、と笑う。


友里絵は「あーん、真由美ちゃんにも笑われたー。」と、泣き真似。

「おかーさーん・・・。」

由香「涙出てないぞ」(^^;

菜由「そのギャグ、前にもつかったろ」

友里絵は「うう、スランプじゃ。」

由香「ははは」


愛紗も、にこにこ。どちらかと言うと路面電車の運転を気にしている。
ブレーキと、MCが同じようで
右回しで加速、中立、左回しでブレーキ。
そんな感じみたいに見える。

クラクション。発車ベルは御馴染みの、紐をひっぱると。チンチン。


友里絵「ちんちん」

由香「ひらがなで書くなよ」


友里絵「ぼうやの」

由香「それなら大丈夫かも」



友里絵は「でもさーぁ、お兄ちゃんと6つ違いでしょ?」

真由美ちゃん「はい。」


友里絵「じゃーさ、一緒にお風呂入ったりしてたでしょ」

真由美ちゃんは、ちょっと俯いて、恥ずかしそうに「はい」

友里絵「じゃ、おにーちゃんのちんちんも見てるんじゃん。これは強力だ」


真由美ちゃん「強力ですか?」


菜由「うんうん、おにーちゃんにしてみればさ、可愛い、可愛い、って
可愛がっていられるもんね、ずっと」

真由美ちゃん「そんなものですか?」


愛紗「うーん、そうかもしれないね。だからさ、シェークスピアーにあるの。さっき話しかけたの




真由美ちゃんは「あ、なんか聞いた事あります。ずっと、かわいい妹だと思ってて。
実は他人だったから・・・。」



友里絵「なーんか、ドラマーぁ。」と、左を向いて。

「おにーちゃぁん・・・。」と、嘆く、かわいい真由美ちゃんのマネ。(^^;

右向いて「真由美」と、さっきのおにーちゃんの顔マネ。

真由美ちゃん、笑う。ころころ。


友里絵は、左向いて「・・・おにーちゃん、わたし・・・・おにーちゃんの事」と、かわいい仕草




真由美ちゃんは「私、あんなにかわいくないですー。」(^^;


友里絵は、右向いて「だめだ。いけない。僕たちは・・・。」と。視線を反らす芝居。



由香は「よっ、色男!」


菜由は「乗せるなよ」


由香「ははは」(^^;


友里絵は、左向いて、両掌を組んで「わたし、知っているんです・・・・。私達に
血縁が無い事を。」と、なみだ目の芝居。

真由美ちゃんも、ついにふきだす「きゃははは」



愛紗「上手いなー。役者になれば?」


友里絵「血縁高田の馬場」

由香「なんだそれ」

友里絵「さあ」(^^;


菜由「ソープオペラね」

友里絵「ソープランド?」


菜由は真っ赤になって「違うよ、バカぁ」と、手を振る。


愛紗は「英語で、昼メロのこと」


友里絵「知ってるよん」(^^)。


由香「おのれ、ふざけおって・・」と、友里絵をはたこうとするが

友里絵、逃げる(^^)。









5人は、おしゃべりしながら電停から、横断歩道を渡って舗道へ。

直ぐ前の交差点から、坂道を登る。

坂の右手が熊本城。

道路の対面、並木道にお店があって。

「中華、美味しいですね」と、真由美ちゃん。




友里絵は「ラーメン、ラーメン」(^^)。


由香「友里絵は麺類好きだな」

友里絵「イケメン、ソーメン、_-メン」

由香「・・・・。」


菜由「さ、食べよっか」

友里絵「ははは。」


お店は、坂の途中にある
一見、フルーツパーラーみたいな
硝子が大きい、明るいお店。
でも、なぜか中華。

由香は「ふつう、中華って言うとさ・・・なんか、赤くて。金色の
ドラゴンがいて」

友里絵はカンフーのポーズ。「あちょ、あちょ」と、爪先立ち。
ブルース・リーの顔真似。

真由美ちゃん「うまいうまい」と笑う。


菜由は「そっちもドラゴンか」

愛紗は「ここは、なんとなく洋風」

真由美ちゃんは「はい、前は喫茶店だったそうです」


友里絵「あ、そーか。なんか、ここのウェイトレスさんが美人だったって」

由香「あ、タマちゃんか」


友里絵「そうそう」


菜由「いろんなとこに出てるなぁ」


友里絵「お化けじゃないんだから」


愛紗は「ははは」

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

男子高校生の休み時間

こへへい
青春
休み時間は10分。僅かな時間であっても、授業という試練の間隙に繰り広げられる会話は、他愛もなければ生産性もない。ただの無価値な会話である。小耳に挟む程度がちょうどいい、どうでもいいお話です。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

ほのぼの高校11HR-24HR

深町珠
青春
1977年、田舎の高校であった出来事を基にしたお話です。オートバイと、音楽、オーディオ、友達、恋愛、楽しい、優しい時間でした。 主人公は貧乏人高校生。 バイト先や、学校でいろんな人と触れ合いながら、生きていきます。 けど、昭和なので のどかでした。 オートバイ、恋愛、バンド。いろいろです。

物理部のアオハル!!〜栄光と永幸の輝き〜

saiha
青春
近年、高校総体、甲子園と運動系の部活が学生を代表する花形とされている。そんな中、普通の青春を捨て、爪楊枝一本に命をかける集団、物理部。これは、普通ではいられない彼らの爆笑アオハル物語。

黄昏は悲しき堕天使達のシュプール

Mr.M
青春
『ほろ苦い青春と淡い初恋の思い出は・・  黄昏色に染まる校庭で沈みゆく太陽と共に  儚くも露と消えていく』 ある朝、 目を覚ますとそこは二十年前の世界だった。 小学校六年生に戻った俺を取り巻く 懐かしい顔ぶれ。 優しい先生。 いじめっ子のグループ。 クラスで一番美しい少女。 そして。 密かに想い続けていた初恋の少女。 この世界は嘘と欺瞞に満ちている。 愛を語るには幼過ぎる少女達と 愛を語るには汚れ過ぎた大人。 少女は天使の様な微笑みで嘘を吐き、 大人は平然と他人を騙す。 ある時、 俺は隣のクラスの一人の少女の名前を思い出した。 そしてそれは大きな謎と後悔を俺に残した。 夕日に少女の涙が落ちる時、 俺は彼女達の笑顔と 失われた真実を 取り戻すことができるのだろうか。

TEN-ent
青春
女子高生5人が 多くの苦難やイジメを受けながらも ガールズバンドで成功していく物語 登場人物 ハナ 主人公 レイナ ハナの親友 エリ ハナの妹 しーちゃん 留学生 ミユ 同級生 マキ あるグループの曲にリスペクトを込め作成

野球の王子様3 VS習志野・練習試合

ちんぽまんこのお年頃
青春
聖ミカエル青春学園野球部は習志野に遠征。昨年度の県内覇者との練習試合に臨むはずが、次々と予定外の展開に。相手方のマネージャーが嫌味な奴で・・・・愛菜と取っ組み合い?試合出来るの?

家政婦さんは同級生のメイド女子高生

coche
青春
祖母から習った家事で主婦力抜群の女子高生、彩香(さいか)。高校入学と同時に小説家の家で家政婦のアルバイトを始めた。実はその家は・・・彩香たちの成長を描く青春ラブコメです。

処理中です...