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太平燕
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愛紗が、少し言葉少なになったので、菜由は
「どうかした?アンちゃん、かっこよかった?」
と、ちょっとおどけて。
愛紗は「ううん、ちょっと・・・機関車がね。いいなって思って」
あ
菜由は「なるほど・・・運転、好きだもんね愛紗」
愛紗自身もよく判らない。大きな機関車を動かす、そんな仕事。
それもいいな、と・・・・。
実際に動かしている人に出会えて、そう思った。
心のどこかに、憧れ、が・・あったのかもしれない。
5人は、新幹線口の前にある噴水のところのベンチに座って。
ジェラートを頂いた。
「この噴水、飲めるって」と、友里絵。
いちごミントのジェラート。
「はい。以前は、この水を使っていたそうです。機関車に」
と、真由美ちゃん。
もも・スパークリングのジェラート。
「蒸気機関車、ずっとあったものね」と、菜由。
ジェラートではなく、パリパリチョコ・サンデー。
木のスプーン。
「今も走ってるんじゃない?」と、愛紗。
ヴァニラ・ソフトクリーム。南阿蘇牛乳の。
美味しそう。
「ああ、なんか・・・来るとき言ってたね」と、由香。
辛子明太子・ミント(?)。どういう味なんだろ。
「はい。今だと・・・・09:00熊本発ですね。宮地行きです。」と
真由美ちゃん。
友里絵は「さすがは現役」と、にっこり。
噴水の脇にある、井戸水の蛇口を開いて。掌をかざして。
「温いよ」と。
菜由は「ほんじゃさ、コンビニで氷買ってきて、氷水にすれば」
友里絵「ほー、アッタマいいー。」と、即座に駅前のコンビニに行って・・・・。
買ってきたのは板氷(^^)。
由香が「どーやって割るんだよ」
友里絵「でもさー、長持ちすると思って」
由香「割れなきゃ食えないじゃん」
友里絵「空手で」と・・・・。手刀で。「アチョ!」
まったく割れず(笑)「いててて・・。」
菜由「ははは」
真由美ちゃん「大丈夫ですか?」
由香「平気平気。頑丈にできてるから。バカは」
愛紗は「目があるから、そこを叩けば割れそう・・・。」と、氷を日にかざして。
友里絵「そう?」と、見てみる・・・。
由香は「ビニール袋の上にさ、コンビニ袋をかぶして。なんか硬いもんで」
友里絵「硬いもの・・・・。」
由香「オマエの頭は?」
友里絵「やわらかのーみそ」
由香「だよなー。ハハハ。」
愛紗は「氷の袋に、井戸水いれて、冷えたの飲めば?」
菜由「それが無難か」と。
友里絵「ちょっと試す」と、いちごミントのジェラート。それのカップに注いで・・・。
「冷たいけど、いちごミント味」(^^;
わはは、と・・・みんな、笑う。
由香が「そうそう、ラーメン」と、さっき言ったことを思い出して。
菜由は「太平燕は?」と。
由香「ああ、なんだっけ・・・春雨のちゃんぽん」
友里絵は「仕事もちゃんぽん」
由香「それは友里絵」
ははは、と・・・・。楽しく笑いながら。
折角だから、少し観光がてら・・・と。
駅前から、市電に乗って・・・熊本城の前にあるレストランで頂く事に。
真由美ちゃんは「お城、見たことありますか?」
菜由は「あたしは、何度か」
愛紗は「はい。わたしも」
友里絵は「あたしは・・・・ないけど。タマちゃんに話は聞いてる。」
由香「あ、来たことあるんだ」
友里絵「そう、熊本も時々来るんだって。お城も行って。
緑深くて、いいとこだって」
真由美ちゃんは「はい。お山みたいなところですし」
と・・・言う事で。
駅前にある、綺麗な電停から
路面電車に乗って。
結構な坂道だけれども、路面電車は力強く登る。
床下のモーターが、歯車にかみ合う音が
ぐいーん・・・・と。
空いている車内。
長いベンチのようなシートに座って。
菜由は「お兄ちゃんはさ、いつも帰ってこないの?」
真由美ちゃんは「いつもは、大抵・・・夜行の仕事があるのです。貨物は。
明けー公休ー公休、なんて時は帰ってきますけど、大抵は
機関区のそばの寮に居ます」
友里絵は「それじゃ、結婚はまだまだ難しいかなー。」
と、マジメに。
由香「押しかけんなよ、メーワクだから」と、にこにこ。
友里絵「まあ、寮じゃねぇ。・・・あたしらと一緒だ」
真由美ちゃんは「寮ですか?お住まい」
友里絵は「いえいえ。みんな、自分の家から」
真由美ちゃんは「そうですね。乗務員は、時間が不規則ですから」
菜由「お国の為とか」
友里絵「ああ、お兄様」と、膝まづいて、両手を合わせて。
菜由「なんか危なくなってきたなぁ」
由香「くりーむなんとかだろ」
愛紗「シェークスピアかな」
友里絵「やっぱ、言う事が違うよなー。かたや、シェークスピアー。
ゆかはくりーむなんとかだもんなぁ」
由香は「ははは」
菜由は「笑ってごまかしたか」
真由美ちゃんは「くりーむなんとか?って、なんですか?」
菜由は「あ、さっき食べたでしょ。あんなの。」と、ごまかす。
真由美ちゃん「???・・・・お兄さんと?・・・
あ、着きますよー、お城、見えるでしょ?」と。
結構なビル街の中に、お城が大きく。
不思議な光景。
「どうかした?アンちゃん、かっこよかった?」
と、ちょっとおどけて。
愛紗は「ううん、ちょっと・・・機関車がね。いいなって思って」
あ
菜由は「なるほど・・・運転、好きだもんね愛紗」
愛紗自身もよく判らない。大きな機関車を動かす、そんな仕事。
それもいいな、と・・・・。
実際に動かしている人に出会えて、そう思った。
心のどこかに、憧れ、が・・あったのかもしれない。
5人は、新幹線口の前にある噴水のところのベンチに座って。
ジェラートを頂いた。
「この噴水、飲めるって」と、友里絵。
いちごミントのジェラート。
「はい。以前は、この水を使っていたそうです。機関車に」
と、真由美ちゃん。
もも・スパークリングのジェラート。
「蒸気機関車、ずっとあったものね」と、菜由。
ジェラートではなく、パリパリチョコ・サンデー。
木のスプーン。
「今も走ってるんじゃない?」と、愛紗。
ヴァニラ・ソフトクリーム。南阿蘇牛乳の。
美味しそう。
「ああ、なんか・・・来るとき言ってたね」と、由香。
辛子明太子・ミント(?)。どういう味なんだろ。
「はい。今だと・・・・09:00熊本発ですね。宮地行きです。」と
真由美ちゃん。
友里絵は「さすがは現役」と、にっこり。
噴水の脇にある、井戸水の蛇口を開いて。掌をかざして。
「温いよ」と。
菜由は「ほんじゃさ、コンビニで氷買ってきて、氷水にすれば」
友里絵「ほー、アッタマいいー。」と、即座に駅前のコンビニに行って・・・・。
買ってきたのは板氷(^^)。
由香が「どーやって割るんだよ」
友里絵「でもさー、長持ちすると思って」
由香「割れなきゃ食えないじゃん」
友里絵「空手で」と・・・・。手刀で。「アチョ!」
まったく割れず(笑)「いててて・・。」
菜由「ははは」
真由美ちゃん「大丈夫ですか?」
由香「平気平気。頑丈にできてるから。バカは」
愛紗は「目があるから、そこを叩けば割れそう・・・。」と、氷を日にかざして。
友里絵「そう?」と、見てみる・・・。
由香は「ビニール袋の上にさ、コンビニ袋をかぶして。なんか硬いもんで」
友里絵「硬いもの・・・・。」
由香「オマエの頭は?」
友里絵「やわらかのーみそ」
由香「だよなー。ハハハ。」
愛紗は「氷の袋に、井戸水いれて、冷えたの飲めば?」
菜由「それが無難か」と。
友里絵「ちょっと試す」と、いちごミントのジェラート。それのカップに注いで・・・。
「冷たいけど、いちごミント味」(^^;
わはは、と・・・みんな、笑う。
由香が「そうそう、ラーメン」と、さっき言ったことを思い出して。
菜由は「太平燕は?」と。
由香「ああ、なんだっけ・・・春雨のちゃんぽん」
友里絵は「仕事もちゃんぽん」
由香「それは友里絵」
ははは、と・・・・。楽しく笑いながら。
折角だから、少し観光がてら・・・と。
駅前から、市電に乗って・・・熊本城の前にあるレストランで頂く事に。
真由美ちゃんは「お城、見たことありますか?」
菜由は「あたしは、何度か」
愛紗は「はい。わたしも」
友里絵は「あたしは・・・・ないけど。タマちゃんに話は聞いてる。」
由香「あ、来たことあるんだ」
友里絵「そう、熊本も時々来るんだって。お城も行って。
緑深くて、いいとこだって」
真由美ちゃんは「はい。お山みたいなところですし」
と・・・言う事で。
駅前にある、綺麗な電停から
路面電車に乗って。
結構な坂道だけれども、路面電車は力強く登る。
床下のモーターが、歯車にかみ合う音が
ぐいーん・・・・と。
空いている車内。
長いベンチのようなシートに座って。
菜由は「お兄ちゃんはさ、いつも帰ってこないの?」
真由美ちゃんは「いつもは、大抵・・・夜行の仕事があるのです。貨物は。
明けー公休ー公休、なんて時は帰ってきますけど、大抵は
機関区のそばの寮に居ます」
友里絵は「それじゃ、結婚はまだまだ難しいかなー。」
と、マジメに。
由香「押しかけんなよ、メーワクだから」と、にこにこ。
友里絵「まあ、寮じゃねぇ。・・・あたしらと一緒だ」
真由美ちゃんは「寮ですか?お住まい」
友里絵は「いえいえ。みんな、自分の家から」
真由美ちゃんは「そうですね。乗務員は、時間が不規則ですから」
菜由「お国の為とか」
友里絵「ああ、お兄様」と、膝まづいて、両手を合わせて。
菜由「なんか危なくなってきたなぁ」
由香「くりーむなんとかだろ」
愛紗「シェークスピアかな」
友里絵「やっぱ、言う事が違うよなー。かたや、シェークスピアー。
ゆかはくりーむなんとかだもんなぁ」
由香は「ははは」
菜由は「笑ってごまかしたか」
真由美ちゃんは「くりーむなんとか?って、なんですか?」
菜由は「あ、さっき食べたでしょ。あんなの。」と、ごまかす。
真由美ちゃん「???・・・・お兄さんと?・・・
あ、着きますよー、お城、見えるでしょ?」と。
結構なビル街の中に、お城が大きく。
不思議な光景。
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