タビスルムスメ

深町珠

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お笑いトリオ

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「トロリーバスって、黒部ダムを走っていた・・・バスですね」と、真由美ちゃん。

愛紗「はい。よくご存知ですね」

由香「聞け、これが人間の会話ぞ」


友里絵「武田イクさんかいな」

由香「コラ!テツヤ!」

菜由「ははは。面白いけど・・・あんたらがいると会話にならん」

友里絵「およびでない?」
由香「およびでない。」
由香・友里絵「こりゃまた失礼いたしました~(^^)」

菜由「がちょーん」

真由美ちゃんも、楽しそうに笑う。

愛紗も、ははは。



友里絵「菜由も入れば?」

菜由「何に?」

由香「お笑いトリオ」


愛紗「いいかも」


真由美ちゃん「楽しい」


愛紗「えーと・・・なんの話しだったっけ」

友里絵「トロリーバス」


由香「一応聞いてるのか」


友里絵「へへ」




愛紗「そうそう。トロリーバスの免許も取ろうかと思ったの」

友里絵「ああ、大型2種持ってると届出で取れるって」

愛紗「そうそう。良く知ってるね」


由香「タマちゃん情報だ」

友里絵「そうそう」


由香「んなこと、あんたが知ってるわけないもん」


友里絵「バレたかー。」


菜由「ははは。それで?取ったの?タマちゃん」


友里絵「それがね、急に法律が変わって、会社でトロリーバスを運行していないと
取れなくなったんだって」


愛紗「そう。それ聞いてがっかりしたけど。それでDMV、って思ったの」



菜由は「やっぱさ、鉄道にも憧れがあるんだね」


愛紗「そうみたいね」


愛紗自身、何も考えていなかったけど・・・。そう言われると、そうかもしれない。


「男の子みたいだね」と、友里絵。

由香「あんたもそうじゃん」

菜由は「友里絵の場合はさ・・・・」



友里絵「何がいいたかわかるよん」


由香「ははは」



列車は、八代に停車する。

しばらくの間、クラッチを離していたので
静かだった車内にエンジンの響きが、ふたたび。

ごーぉーん・・・・。と、排気ブレーキが掛かると
車体が、ぐっ、と引き戻されるように。

運転士は、ホームを注視する。

ホーム、注意!。


ブレーキハンドルは、先ほどから3ノッチ。

速度、40。


ブレーキハンドルを2ノッチに戻す。

速度、20。

ブレーキハンドルを1ノッチに。
機械ブレーキが掛かる。


ホーム屋根から下がっている▼マークの下に、停まる。
ホームにある、停止位置表示を、窓から確認。

停止位置、よし!。



車掌は、ホームの安全確認をして


ドア、開!

乗務員室扉の横にある、ドアスイッチを上げた。


ツー、と
機械式ブザーが、可愛らしく鳴る。

空気シリンダに、エアが。

ぷしゅ・・・・と、音が聞こえ
ドアががらり、と開く。



「真由美ちゃんも、車掌さんになったら、あれ、やるのね」
と、菜由。

真由美ちゃんは「わたし、ですか・・?なれるかなー。」


由香は「その前に売れちゃうね。可愛いもの」

真由美ちゃんは「そんな・・・」と、ちょっと恥ずかしそう。


友里絵「どーせ、あたしは売れないよ」


由香「んな事いってないじゃん」(^^;

と、みんな、笑う。

友里絵「売りはやんないよ」


由香「下品な冗談はヤメロ」

友里絵「めんごめんご」

愛紗は「?」

真由美ちゃんも「??」

菜由は「(^^;・・・。」





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