タビスルムスメ

深町珠

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旅のプラン

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「さ、お茶でも飲みましょ。」と、伯母さん。

はーい、と、三人。


「広いなー。」と、友里絵。

「古いから」と、伯母さんはにこにこ。

「間取りは昔のままね」と、愛紗。


「そう。リフォームだから」と、伯母さん。


「団地とは違うね」と、由香。


「こっちにも団地はあるよ。大分の方とか。都会ね、あっちは」と、伯母さん。


「ここから通えばいいのに。」と、友里絵。


お客さん用の茶碗は小さいので、ちょうど、友里絵のサイズに合う感じ。



「明日、どうしよう?」と、愛紗。


「家のそばには行かない方がいいんじゃない?」と、由香。


「そうね」と、愛紗もちょっと、にがわらい。


「帰んないならね」と、友里絵。


「帰ったら面倒だもん。」と、愛紗。


伯母さんも笑う。「それなら、ここから熊本の方へ行って、阿蘇に泊まれば。」


「いいなー。阿蘇山って行ったことない」と、友里絵。

「あたしらはね。あ、でも。菜由が」と、由香。


あ、そっかー、と、友里絵。

「宮崎空港で待ち合わせだものね」と、愛紗。



「そんなに出遭うことないと思うけど。地元の人って観光地行かないから」と、伯母さん。


「そっか、あたしらも行かないもんね、家の近くの観光地」と、友里絵。


「愛紗の家ってどこ?」と、由香。

「飫肥だけど・・でも、親戚が結構いるから、あの辺り。」と愛紗。


「さっきのお風呂のおばあちゃんみたいに、向こうは知ってるって事あるもんね」と、友里絵。




「お休みに逢いたくないもんね」と、由香。


「大分に住んだら、何れは見つかるわね、でも」と、伯母さん。


「そうね」と、愛紗。


「国鉄に入ったらそうなるよね。家の近くは通りませんって訳にいかないし」と、由香。



「・・・それ、考えると、遠くの町に住んだ方がいいのかな」と、愛紗。


「南極とか」と、友里絵。

「町があるかい!」と、由香。

愛紗も笑う「面白いね」


「南極1号ー!」と、友里絵が言って

伯母さんがいることに気づいたけど(笑)


伯母さんも愛紗も「南極1号」を知らなかったので
無事に済んだ(笑)。

由香だけが、きまり悪ソに笑っていた  「ばか」と、呟いて 。
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