34 / 361
1列車、進行!
しおりを挟む
8号車から乗ったから。
日野車掌は、乗務員室からおもむろに。
「ご乗車ありがとうございます。」と、帽子を取って
ご挨拶。
由香、友里恵、どぎまぎ。
「あ、あの・・・。」
サービスする方で、サービスされるのは
なんか、どきどきするのね。
「ご案内いたしましょう。何号車でお休みですか?」
由香は「え・・あの・・・。」
そこに、10号車、B寝台個室「ソロ」から
愛紗が、とことこ。
「あ、愛紗ー。」と、由香。
日野車掌は「あ、お友達だったんですか。」と
愛紗を見て微笑む。
愛紗は「はい。同僚です。」
日野車掌は、にっこり。「では、同じ10号車ですか?」
愛紗は説明「指定席だから。」と。
バスガイドだからそれで分かる。
友里恵は「自由席でいいけど」
由香は「ないよ」
友里恵「なんで?」
愛紗は「寝台だもの、全車。」
昔はあったけど・・・自由席夜行。
日野車掌は「では、10号車にお取りしましょうか。」
携帯情報端末で調べる。
以前は無線で聞いていたのだが、便利になった。
「あ、ありますね。2部屋。お取りしましょうか。」
「はい。」と、友里恵、にこにこ。
乗車券は、乗り継ぎだからあるだろうと、車掌は思い
「乗車券を拝見できますか?」
と・・。
友里恵「あ、これです」と、携帯を。
車掌「あ、では下車駅でご清算ください。寝台料金と特急料金で
9450円になります」
友里恵「お金掛かるの?」
由香「当たり前じゃん。アホぉ」と。笑。
友里恵「カードで出来ます?」
車掌「はい」
これも、以前はダメだったが。
便利になった。
由香も同様に。
車掌は「あ、では、10号車はお友達とご一緒に・・。2階と1階を取ってありますから
お好きな方を。お部屋の鍵は後ほどお渡しいたします。
お食事がまだでしたら、6号車が食堂車です。22時まで営業です。
ご歓談はロビー・カーもどうぞ。軽食も販売しています。」
さすがにベテラン車掌である。
そつのない案内。
「意外と安いね」と、友里恵。
由香は「乗車券がまだだもん。」
友里恵は「あれ、ルームチャージなの?」
由香は「まあ、そんなとこ。バスでもあるでしょ、指定券。あれ」
なーんだ。どうりで。
と、みんな、笑った。
「ちなみに、愛紗、幾らだった?」と、由香。
「わたしはワイド周遊券だから。15000円。九州はフリー切符だから
特急に乗れるわ」
由香は「へぇ。私も欲しいな・・って、無理か、今からじゃ」
愛紗は「フリー切符だけなら、向こうでも買えるわ。」
友里恵は「そうなんだー。じゃあ、あたしが向こうで精算すると、幾らくらい?」
愛紗は「わからないけど、同じくらいだと思う」
友里恵は「先に言ってよ」
由香は「アホ、飛行機で来るって言ってたろ。あ、飛行機の切符、払い戻さないと。
大損だ」
由香は、携帯をちょこちょこ。
こういう時は便利だ。
友里恵も、これは大丈夫だった。
日野車掌は、乗務員室からおもむろに。
「ご乗車ありがとうございます。」と、帽子を取って
ご挨拶。
由香、友里恵、どぎまぎ。
「あ、あの・・・。」
サービスする方で、サービスされるのは
なんか、どきどきするのね。
「ご案内いたしましょう。何号車でお休みですか?」
由香は「え・・あの・・・。」
そこに、10号車、B寝台個室「ソロ」から
愛紗が、とことこ。
「あ、愛紗ー。」と、由香。
日野車掌は「あ、お友達だったんですか。」と
愛紗を見て微笑む。
愛紗は「はい。同僚です。」
日野車掌は、にっこり。「では、同じ10号車ですか?」
愛紗は説明「指定席だから。」と。
バスガイドだからそれで分かる。
友里恵は「自由席でいいけど」
由香は「ないよ」
友里恵「なんで?」
愛紗は「寝台だもの、全車。」
昔はあったけど・・・自由席夜行。
日野車掌は「では、10号車にお取りしましょうか。」
携帯情報端末で調べる。
以前は無線で聞いていたのだが、便利になった。
「あ、ありますね。2部屋。お取りしましょうか。」
「はい。」と、友里恵、にこにこ。
乗車券は、乗り継ぎだからあるだろうと、車掌は思い
「乗車券を拝見できますか?」
と・・。
友里恵「あ、これです」と、携帯を。
車掌「あ、では下車駅でご清算ください。寝台料金と特急料金で
9450円になります」
友里恵「お金掛かるの?」
由香「当たり前じゃん。アホぉ」と。笑。
友里恵「カードで出来ます?」
車掌「はい」
これも、以前はダメだったが。
便利になった。
由香も同様に。
車掌は「あ、では、10号車はお友達とご一緒に・・。2階と1階を取ってありますから
お好きな方を。お部屋の鍵は後ほどお渡しいたします。
お食事がまだでしたら、6号車が食堂車です。22時まで営業です。
ご歓談はロビー・カーもどうぞ。軽食も販売しています。」
さすがにベテラン車掌である。
そつのない案内。
「意外と安いね」と、友里恵。
由香は「乗車券がまだだもん。」
友里恵は「あれ、ルームチャージなの?」
由香は「まあ、そんなとこ。バスでもあるでしょ、指定券。あれ」
なーんだ。どうりで。
と、みんな、笑った。
「ちなみに、愛紗、幾らだった?」と、由香。
「わたしはワイド周遊券だから。15000円。九州はフリー切符だから
特急に乗れるわ」
由香は「へぇ。私も欲しいな・・って、無理か、今からじゃ」
愛紗は「フリー切符だけなら、向こうでも買えるわ。」
友里恵は「そうなんだー。じゃあ、あたしが向こうで精算すると、幾らくらい?」
愛紗は「わからないけど、同じくらいだと思う」
友里恵は「先に言ってよ」
由香は「アホ、飛行機で来るって言ってたろ。あ、飛行機の切符、払い戻さないと。
大損だ」
由香は、携帯をちょこちょこ。
こういう時は便利だ。
友里恵も、これは大丈夫だった。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
晩夏光、忘却の日々
佐々森りろ
青春
【青春×ボカロPカップ】エントリー作品
夕空が、夜を連れて来るのが早くなった。
耳を塞ぎたくなるほどにうるさかった蝉の鳴く聲が、今はもう、しない。
夏休み直前、彼氏に別れを告げられた杉崎涼風は交通事故に遭う。
目が覚めると、学校の図書室に閉じ込められていた。
自分が生きているのか死んでいるのかも分からずにいると、クラスメイトの西澤大空が涼風の存在に気がついてくれた。
話をするうちにどうせ死んでいるならと、涼風は今まで誰にも見せてこなかった本音を吐き出す。
大空が涼風の事故のことを知ると、涼風は消えてしまった。
次に病院で目が覚めた涼風は、大空との図書室でのことを全く覚えていなかった……
孤独な涼風と諦めない大空の不思議で優しい、晩夏光に忘れた夏を取り戻す青春ラブストーリー☆*:.。.
坊主頭の絆:学校を変えた一歩【シリーズ】
S.H.L
青春
高校生のあかりとユイは、学校を襲う謎の病に立ち向かうため、伝説に基づく古い儀式に従い、坊主頭になる決断をします。この一見小さな行動は、学校全体に大きな影響を与え、生徒や教職員の間で新しい絆と理解を生み出します。
物語は、あかりとユイが学校の秘密を解き明かし、新しい伝統を築く過程を追いながら、彼女たちの内面の成長と変革の旅を描きます。彼女たちの行動は、生徒たちにインスピレーションを与え、更には教師にも影響を及ぼし、伝統的な教育コミュニティに新たな風を吹き込みます。
私の隣は、心が見えない男の子
舟渡あさひ
青春
人の心を五感で感じ取れる少女、人見一透。
隣の席の男子は九十九くん。一透は彼の心が上手く読み取れない。
二人はこの春から、同じクラスの高校生。
一透は九十九くんの心の様子が気になって、彼の観察を始めることにしました。
きっと彼が、私の求める答えを持っている。そう信じて。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる