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discotique
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「おまちどうさまでしたーー、あれ?タマちゃんじゃない?」と
レモンティと、コーヒーを持ってきたのは
あの「Nature boy =修善寺」と聞き間違えたマリコちゃん。
小柄で、丸顔、ニキビ顔。前髪ぱっつん。小学生みたいな髪型。
「ありがとう、マリコちゃん」と、言うと
「可愛い子ね。妹さん?」と、またボケたことを言うので
みんな笑った。
「妹がいるわけないじゃない、別の街に」と僕が言うと
「あ、そっか、アハハ。じゃ、彼女?」と。
彼女と言われて、祥子ちゃんはちょっと恥かしそう。
僕も、なんて言っていいか分からないから。「そうそう、そうだよ」と
冗談で言うと
祥子ちゃんはほっぺた赤くして、静かになっちゃった。
とってもかわいい。
「そ!じゃ、がんばってー。タマお兄さん!」と、マリコちゃんは
スキップスキップ、みたいに軽快に、お盆を持って。
「町野さんってモテるんですね」と、孝くん。
「こういうのをモテるって言うのかなぁ」と、僕が言うと
「そうですよ。俺なんて、女の子がばい菌みたいに扱うし」と。
「お兄ちゃん不潔だから」と、祥子ちゃん。
でもまだ、ちょっとほっぺたが赤い。
「オマエだって不潔だろー。寝小便はするし、屁はするし」と、孝くん。
「ウソ言わないで!お兄ちゃんったら。」と。祥子ちゃんはほんとに怒る。
「まま、それはそれとして、飲みましょ、お茶」と、僕。
アイスコーヒーはちょっと濃すぎ(笑)甘すぎ。
まあいいか。
午後だったから、そろそろ展示も終わりの時刻。
「あ、じゃ、ディスコ見てこようか」と、僕。
「はい!」と、祥子ちゃんは元気が戻る。
「俺も!」と孝くん。
遠くで見てたマリ子ちゃんに「じゃ、ありがと、ごちそーさん」と、僕。
「お金はいいの?」と、孝くん。
「いいの。僕のお客さんだし」と。
「ごちそうさまでした」と、祥子ちゃんは
マリ子たちに礼をして。
楚々と、喫茶店を後にして。
「ディスコ、どこかなぁ」と、僕らは。
「音が、二階みたい」と、孝くん。
南校舎の西側にある階段を昇る。
なつかしい11HRの教室が、北校舎に見える。
いろいろ、あったな・・・なんて、思い出しながら。
祥子ちゃんは、階段の端っこを静かに昇る。
孝くんは、真ん中で祥子ちゃんを気にしながら。
いいお兄ちゃん。
二階に昇る。
ところどころリノリウムが剥げていて、コンクリートが出ている廊下。
そのあたりも歴史だ。
「あ、ここかな」と。孝くん。
ヴァン・マッコイの「ハッスル」が、流れていた。
ディスコなのかな。
ただ、ステレオを置いて大きな音で鳴らしてるだけだ。
いかにも、ずぼらな連中らしい。
黒板に「DISCO」って書いてあるだけ(笑)。
でも、結構、踊ってる人がいる。
隣の教室は24HRだけど、そっちでもやっている。
違う曲を掛けているので、混ざってしまってなんだか分からない(笑)。
ちょっと踊ろうか、と
僕は、「ハッスル」のステップで。
右、左、右左右左。
「簡単でしょ?」と。孝くんと祥子ちゃんに。
「うんうん、これなら出来る」と、孝くん。
祥子ちゃんも、ゆらゆら。楽しそう。
にこにこ。 「ディスコって、はじめて」
レコードをまわしてるのは、ハルクだ。
去年みたいに、自分のレコードを傷つけられないように(笑)。
なのかな。
ハルクが手招き。
僕は歩いてって「なに?」
ハルクは「彼女?」と。
「そんな訳ないじゃん。中学生だよ」と言うと
ハルクは「そういう感じだよー。あの子がタマを見る視線」
良く見てるなぁ(笑)。
ちなみに、ハルクはロマンチストで、少女漫画なんかを見たりする。
それで、髪も長くしてるんだけど、顔がハルク(笑)。
「じゃ、これ掛けてあげる」と、次の曲を隣のプレーヤーに掛けて。
ダンシング・クイーン。だった。
「なんか、決まってたみたいだな」と、僕が言うと
「似合うんじゃない?あの子に。」と、ハルク。
「まだ13歳だよ」と、言うと
ハルクは「すぐに大人になるよ」と。
「ハッスル」が終わりのフルートのフレーズになったので、ハルクは
スイッチを切り替えて。
ミキサーを使ってなくて。
ダンシング・クイーンのピアノのグリッサンドが流れた。
きらびやかなサウンド。
祥子ちゃんはびっくりしたみたいだけど、リズムに乗って。
孝くんも楽しそうに。くるっと回ったり。
「young , and sweet...か。そうかもね」と、僕は
初々しい祥子ちゃんにそう感じた。
seventeenにはあと4年だけど。(笑)。
レモンティと、コーヒーを持ってきたのは
あの「Nature boy =修善寺」と聞き間違えたマリコちゃん。
小柄で、丸顔、ニキビ顔。前髪ぱっつん。小学生みたいな髪型。
「ありがとう、マリコちゃん」と、言うと
「可愛い子ね。妹さん?」と、またボケたことを言うので
みんな笑った。
「妹がいるわけないじゃない、別の街に」と僕が言うと
「あ、そっか、アハハ。じゃ、彼女?」と。
彼女と言われて、祥子ちゃんはちょっと恥かしそう。
僕も、なんて言っていいか分からないから。「そうそう、そうだよ」と
冗談で言うと
祥子ちゃんはほっぺた赤くして、静かになっちゃった。
とってもかわいい。
「そ!じゃ、がんばってー。タマお兄さん!」と、マリコちゃんは
スキップスキップ、みたいに軽快に、お盆を持って。
「町野さんってモテるんですね」と、孝くん。
「こういうのをモテるって言うのかなぁ」と、僕が言うと
「そうですよ。俺なんて、女の子がばい菌みたいに扱うし」と。
「お兄ちゃん不潔だから」と、祥子ちゃん。
でもまだ、ちょっとほっぺたが赤い。
「オマエだって不潔だろー。寝小便はするし、屁はするし」と、孝くん。
「ウソ言わないで!お兄ちゃんったら。」と。祥子ちゃんはほんとに怒る。
「まま、それはそれとして、飲みましょ、お茶」と、僕。
アイスコーヒーはちょっと濃すぎ(笑)甘すぎ。
まあいいか。
午後だったから、そろそろ展示も終わりの時刻。
「あ、じゃ、ディスコ見てこようか」と、僕。
「はい!」と、祥子ちゃんは元気が戻る。
「俺も!」と孝くん。
遠くで見てたマリ子ちゃんに「じゃ、ありがと、ごちそーさん」と、僕。
「お金はいいの?」と、孝くん。
「いいの。僕のお客さんだし」と。
「ごちそうさまでした」と、祥子ちゃんは
マリ子たちに礼をして。
楚々と、喫茶店を後にして。
「ディスコ、どこかなぁ」と、僕らは。
「音が、二階みたい」と、孝くん。
南校舎の西側にある階段を昇る。
なつかしい11HRの教室が、北校舎に見える。
いろいろ、あったな・・・なんて、思い出しながら。
祥子ちゃんは、階段の端っこを静かに昇る。
孝くんは、真ん中で祥子ちゃんを気にしながら。
いいお兄ちゃん。
二階に昇る。
ところどころリノリウムが剥げていて、コンクリートが出ている廊下。
そのあたりも歴史だ。
「あ、ここかな」と。孝くん。
ヴァン・マッコイの「ハッスル」が、流れていた。
ディスコなのかな。
ただ、ステレオを置いて大きな音で鳴らしてるだけだ。
いかにも、ずぼらな連中らしい。
黒板に「DISCO」って書いてあるだけ(笑)。
でも、結構、踊ってる人がいる。
隣の教室は24HRだけど、そっちでもやっている。
違う曲を掛けているので、混ざってしまってなんだか分からない(笑)。
ちょっと踊ろうか、と
僕は、「ハッスル」のステップで。
右、左、右左右左。
「簡単でしょ?」と。孝くんと祥子ちゃんに。
「うんうん、これなら出来る」と、孝くん。
祥子ちゃんも、ゆらゆら。楽しそう。
にこにこ。 「ディスコって、はじめて」
レコードをまわしてるのは、ハルクだ。
去年みたいに、自分のレコードを傷つけられないように(笑)。
なのかな。
ハルクが手招き。
僕は歩いてって「なに?」
ハルクは「彼女?」と。
「そんな訳ないじゃん。中学生だよ」と言うと
ハルクは「そういう感じだよー。あの子がタマを見る視線」
良く見てるなぁ(笑)。
ちなみに、ハルクはロマンチストで、少女漫画なんかを見たりする。
それで、髪も長くしてるんだけど、顔がハルク(笑)。
「じゃ、これ掛けてあげる」と、次の曲を隣のプレーヤーに掛けて。
ダンシング・クイーン。だった。
「なんか、決まってたみたいだな」と、僕が言うと
「似合うんじゃない?あの子に。」と、ハルク。
「まだ13歳だよ」と、言うと
ハルクは「すぐに大人になるよ」と。
「ハッスル」が終わりのフルートのフレーズになったので、ハルクは
スイッチを切り替えて。
ミキサーを使ってなくて。
ダンシング・クイーンのピアノのグリッサンドが流れた。
きらびやかなサウンド。
祥子ちゃんはびっくりしたみたいだけど、リズムに乗って。
孝くんも楽しそうに。くるっと回ったり。
「young , and sweet...か。そうかもね」と、僕は
初々しい祥子ちゃんにそう感じた。
seventeenにはあと4年だけど。(笑)。
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