旅と鉄路

深町珠

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旅鉄8 [日豊本線上り第2列車 寝台特急"富士" 〜関門海峡にEF81は臨む〜 ] 

[九州特急の今後]

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さて、列車は高架ホームをスムーズに発車し、次の停車駅、行橋に向かう。
そろそろ薄暮から宵の口という情景になってきたが、辺りが暗くなり、灯りが点る頃になると
ようやく、夜行列車の旅というムードが実感となってくる。
もっともこの2列車「富士」は、南宮崎を昼過ぎに出発したのだから
夜行列車と言うのは少々語弊があるようにも思えるが...
夜行運用に至る特急列車、と言う表現が適当だろう。






[九州特急の今後]


このような運用にはやはり個室か、583系のような昼夜兼用車両が居住性が良いようにも思えるが
新幹線網の発展により、こうした長距離運用も年々減少の一路を辿っている事から
今後、このような運用に向けた車両が新造される事もないだろう、と思う。
少々残念な事だが、時代の流れである。
285系が新造された頃、電気機関車の牽引訓練が行われた事があったが、例えば臨時
「サンライズゆめ」を、下関からEF81が率いて九州島内へ、と言うような発展も
考えられない事ではないが、速達ダイア優先の状況では困難であろう。
もし、それが実現するとすれば、新幹線が並行している路線でのレジャー列車として、
という運用になるだろうし、電車寝台編成の重量から考えて、特急運用は困難なように思える。
かつて、非電化の豊肥本線熊本-水前寺間を、ディーゼル機関車に牽引させて
電車特急を乗り入れした実績のあるJR九州であるが、285系はJR西日本/東海の車両であるから
借用してまで寝台の運用をするとはあまり考えにくい。
車両新造に力の入ったJR九州である。日豊本線で走行実験を行ったフリー・ゲージ・トレインを
実用化して奇抜な車両を作るかもしれないから(例えば、九州新幹線にそれを走らせて
乗り換え不要で在来直通列車を多数走らせる、とか)
今後の寝台特急の発展は期待薄、である。
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