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[東京-西鹿児島1500kmロング・ラン〜寝台特急"はやぶさ"5列車〜(前編)]
[連結器構造]
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機関士の感覚からするとブルー・トレイン編成は重く感じるそうで、
理由はおそらく密着式連結器編成全体が一体として動くからだ、という。
通常の自動連結器では多少の空隙が連結面に発生するので起動の瞬間
機関士に伝わるトルク感は、機関車が編成を徐々に率いて行く、という感覚であろう。
つまり、全体が編成として一体となるまでには数メートルの走行が必要になるから
それまでの距離、編成全体を率いているという印象が薄いのだろう。
実際に旧型連結器を使用した編成の最後尾に乗車していると、発車時
機関車が起動した後、前方より衝動が連鎖して来る事が実感できるが
それは先頭車両などが引き出された後、反動で後方に戻ろうとする力が
連結器の空隙で反射して、後方車両へと衝動波となって伝達されるからである。
この24系25型編成などは12号車に乗車していても衝動は一度だけだが
それは編成全体が一体となっているので、衝動は機関車と編成先頭の
自動連結器との空隙で発生する衝動である。
寝台列車ではこの衝動が夜行運行時など乗客の睡眠を妨げる要因ともなる可能性が
あるため、固定編成列車では永久連結器などで編成を行う例も見られる。
連結器には弾性ばねが緩衝目的で設置されており、蒸気機関車時代など
ばねを圧縮して起動の助力としていた例もある。
空気ブレーキのシステムを利用した技術で、機関車側から編成のブレーキを緩めると
編成先頭から徐々にブレーキが緩んで行くが、編成最後尾のブレーキが緩む前に
機関車を後退させて後方へ圧力波を送る。すると、各車両の連結器ばねが圧縮され
後方へと圧力波が伝達される。最後尾車両のブレーキが緩んで居なければ
圧力波は反射されて編成前方へと返り、機関車を押し出す。このタイミングに合わせて
機関車を前進させると起動の助力となる...という訳だ。
説明をされればなるほどと納得するが、よく思いつくものだと感心し
本線上の貨物列車などがよく、ガチャガチャガチャ...とやっていたのを思い出す。
近年はあまり見かけないようだが。
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