旅と鉄路

深町珠

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〜寝台特急"あけぼの" 2021列車〜

[オハネ24-550]

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[オハネ24-550]

5号車が今夜の宿、B寝台個室車両である。
ワンフロア型式、二段式のこの24系B寝台個室、乗車定員の確保を重視した
設計だと言われるだけの事はあり通路などはかなり狭い。
旅行鞄を持って行き違う事はほぼ不可能だから
そのためか出発前のこの時刻、人で溢れているデッキ周辺である。
中央通路の幅は583系と同じくらいである。
下段、というか一階部分の入り口ドアは車両床と同じ位置で
開閉するが、錠の開閉がテン・キー式ロックであるために
数字の入力、開錠と少々、機械に弱い方には辛い錠前である。
狭い通路で施錠、開錠と少々手間取るとたちまち通路が渋滞する(笑)
気の小さい方には少々、心臓に悪い錠前である。
開錠し、内開きのドアを開けても
JR九州のB個室"ソロ"オハネ15型2000番台の一階部分とは異なり
レールに平行に敷かれたソファ・ベッドにも似たクッションが目前に横たわってい
る、という室内のレイアウトである。
ドアの開閉部はクッションが取り外し可能な構造となっており
就寝時はクッションで開口部を埋めるという寝台利用である。
二階部分の床が頭上であるため、室内で立ち上がる事は出来ず
少々息苦しく感じる方もおられるか、と思う。



二階部分に目を向けてみると、
通路からそのまま階段が数段あり、左右両方向の
個室に向けての内開きドアが取り付けられている。
これもテン・キー方式だが、こちらは階段を登って退避できるから
隣の個室の乗客のみが待ち人、という事になる。
大渋滞の心配はなし(笑)。
しかし、ドアを開放したままでは対面の個室から見えてしまうから
常にドアは閉じておかなくてはならず、少々窮屈な構造である。
閉所恐怖症の方にはお勧めできず(笑)。
廊下から全く外の景色は見えないが、この構造では致し方無い。

このあたりは最新の「サンライズ」285系なども状況は同じである。
但し、あちらは二階と一階のフロアが別である車両が殆どだから
二階フロアの雰囲気も一階と大差なく、また各フロアごとに旅客が分散するから
廊下の混雑も半分となり、ゆったりとした車内という印象を受ける。
反面、天地方向の余裕は二階フロアの分減少するから
背の高い方には窮屈かもしれない。
筆者は身長175cmと、それほど大きい方でもないから特に”頭上注意”の必要もない、が,,



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