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3F
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リカルドの連中が、誰も降りてこないから
3Fに、彼らの部屋があるのだろうと僕は思った。
「やつらがいるなら、僕が行っても不審じゃないな」とばかりに
踵を返して、僕は3Fに向かった。
背後で真知子が「どこへ行くの?」と
心配げに言うので。
階段で僕は「ああ、ちょっと話の続き、先に帰ってて、C12に」と言って
一人で僕は、3Fに昇る。
ひとの気配がしない・・・・。
変だな、と僕は思った。
割と明るい廊下の左右に、小部屋がいくつか。
大部屋もある。
良く見ると・・・廊下の反対側に扉があり
そこから、外階段で下に下りたらしい。
なんだ・・・と、僕は帰ろうと思った。
静かな3Fの廊下。僕はスニーカーなので
靴音はしない。
ことり、と・・・何か、音がした。
傍らの小部屋だった。
扉が開いた。
出てきたのは、あの512の男の家で見かけ
僕のロータス7を愛おしげに見ていた、あの老人だった。
3Fに、彼らの部屋があるのだろうと僕は思った。
「やつらがいるなら、僕が行っても不審じゃないな」とばかりに
踵を返して、僕は3Fに向かった。
背後で真知子が「どこへ行くの?」と
心配げに言うので。
階段で僕は「ああ、ちょっと話の続き、先に帰ってて、C12に」と言って
一人で僕は、3Fに昇る。
ひとの気配がしない・・・・。
変だな、と僕は思った。
割と明るい廊下の左右に、小部屋がいくつか。
大部屋もある。
良く見ると・・・廊下の反対側に扉があり
そこから、外階段で下に下りたらしい。
なんだ・・・と、僕は帰ろうと思った。
静かな3Fの廊下。僕はスニーカーなので
靴音はしない。
ことり、と・・・何か、音がした。
傍らの小部屋だった。
扉が開いた。
出てきたのは、あの512の男の家で見かけ
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