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釣り釣り
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「んで、なんの話だっけ」と、菜由。
「雨の旅」と、愛紗。
ああ、そうだったと菜由はいい「友里絵が居ると話にならん!」
「女はこれだから・・・なんて言うとさ」と友里絵。
「モリソーリみたいに首になる」と、由香。さらりと。
ゆかさーあ、ソーリじゃないって、と、菜由は笑う。
友里絵「じゃ、ゾーリ?」
由香「どっちかっていうと、ゲタだな」
友里絵「便所のゲタか。♪からーんころーん♪」
菜由「そうそう。小学校のそうだった。コンクリートの土間になってて。」と。
愛紗「木のゲタっていうか・・サンダルみたいなの。」
菜由「懐かしいね・・・って、これだからもう、女が居ると会議にならん!」
由香「会議かよ」(笑)。
愛紗「そうそう。雨だったらトンネル公園は止めて、そのまま下って行くと・・・
立野でSLに乗れるね。」
友里絵「あ、SL!のりたーい、のりたい!」と、はしゃぐ。
由香「ディズニーランド以来かな」
愛紗「じゃ、それにしよう。乗れると思うよ。木曜だし」
菜由「指定席だっけ?」
愛紗「そう」
友里絵「SLで、どこまで?」
愛紗「行き先は宮地まで」
友里絵「♪わたしーがーささーげーたぁー♪」
由香「おさむちゃんか」
友里絵「どうも、すんずれいしました」と、敬礼。
由香「カトちゃんね」と、笑う。
愛紗は「宮地で30分待ちで、特急で大分までだから・・・SLに乗らなければ
立野から特急で一本なの。
トンネル公園見ると、そのパターンだけど。
乗っているだけだと、楽だけど飽きちゃうでしょ」
菜由「愛紗ってさ、駅員よっか旅行センター向きかも」
愛紗「うん、でも、アレって売るんでしょ?ツアーを。
これは楽しむんだもん」
友里絵「まあ、商売商売!」
由香「あったな、そんなTV」
菜由「クイズ、世界はショーバイ・・」
愛紗「そうそう、あったねー、そんなの」
と、話は尽きない。
友里絵は「でも、大分まで戻ると・・・ついに終わっちゃうなって思う」
由香「うん、まだ二日あるから」
愛紗「そこから由布院に行って2泊。いいところよ、あのあたり」
友里絵「それで、帰りがまたブルートレイン」
菜由「帰りの夜行って、なんかもの哀しいんだよね」
愛紗「そうそう・・・また来れるかな、なんて思って。ああ、帰りたくないなー。」
友里絵「よく考えるとさ、あたしたちって帰らなくてもいいんだよね」
と、真髄を突く(^^)。
由香「どして?」
友里絵「だってさ、こっちで就職しちゃえば」
菜由「ま、あたしは帰るけどさ」
友里絵「まあ、こぶつきは別として」
愛紗「こぶって」(笑)。
友里絵「ちゃらーん!!」と、おどけた顔で
由香「それはこん平」
友里絵「どーもー、テレビ探偵団ですー」
菜由「それがこぶ平。なつかしいねぇ」
友里絵「ご冥福をお祈り」と、両手を合わせて
由香「まだ生きてるよ」
菜由「まだって」
愛紗「面白いね」
賑々しくも、KKR南阿蘇206号室・・・。
旅も終わりが近づいて、どこかうら淋しい。
そんな気持を吹き飛ばすみたいに、はしゃいでる・・・のかも。
・
・
・
「じゃ、寝るとするか」と、菜由。
「クリスマスの夜ってさ、寝るのが勿体無くて、寝なかったっけ」と、由香。
友里絵「そうそう。お正月とかも」
愛紗「楽しかったなーあの頃」
菜由は「だんだん、家族よっか友達の付き合いが増えて。クリスマスもお正月も」
友里絵「そうだねー。なんか。友達の家でパーティーしたり。」
由香「オマエんとこでやると「うるさい」って怒られたじゃん」
友里絵「そうそう!で、公民館でやろうか、とかさ」
愛紗「公民館」(笑)。
由香「でも、団地の公会堂もさ、騒ぐと結構響くじゃない、コンクリだから」
友里絵「それでダメになった」
菜由「うちらはないなー、そういうの。」
愛紗「そうだね。なんか。田舎だからかな」
友里絵「九州だと、あんまり騒ぎたいって思わないね」
由香「そうかーぁ、けっこう騒いでるけど」
友里絵「そっか、ハハハ」
「さ、寝よ寝よ」と、菜由。
愛紗「疲れた?」
菜由「疲れた、友里絵の相手してて。」
友里絵「おばさーん」
菜由「うるさい」
友里絵「ハハハ。でもさ、子供できたらあんなもんじゃすまないよね」
菜由「だから、広いとこがいいわけ」
愛紗「なるほど・・・広ければ、ほっぽっといていいもんね。
子供もストレスないし。それいいかもね」
友里絵は「だからさ、アイドルってみんな田舎の出でしょ?最近。
都会の生まれ育ちってほとんどいない」
由香「けっこう当たってるかも」
友里絵「あたしらのころは、まだ原っぱとかあったもんなぁ」
由香「そーだね。ゲームで遊んでる子なんてあんましいなくて」
菜由「それでね。もともと・・石川と結婚した時、いずれは戻ろうって
思ってたの。鹿児島に」
愛紗「それで
「鹿児島に新婚旅行に」
って言ったの?、深町さんに」
「その話ヤメヤメ」と、ちょっと菜由はテレる。
友里絵「まだオトメちゃんだったんだもんね」
由香「お姫さまドレス着て営業所に来たんでしょ?」
菜由「その話しもヤメヤメ」
愛紗「可愛かったなぁ、あの頃」
友里絵「いまはBBA」
愛紗「そんなこと言ってないって」
友里絵は「それみてタマちゃん、なんて言ったの?」
菜由は「かわいいよ」って。
愛紗「そう言ってくれただけで、嬉しいんだよね」
由香「うんうん・・・で、違うのが釣れた」
愛紗「釣れた」(笑)。
友里絵「でも良かったんじゃない?それで」
菜由「そうだよね・・・。そう思う」
友里絵「石川=外道説か」
ははは、とみんな笑う。
菜由「外道かい」
「雨の旅」と、愛紗。
ああ、そうだったと菜由はいい「友里絵が居ると話にならん!」
「女はこれだから・・・なんて言うとさ」と友里絵。
「モリソーリみたいに首になる」と、由香。さらりと。
ゆかさーあ、ソーリじゃないって、と、菜由は笑う。
友里絵「じゃ、ゾーリ?」
由香「どっちかっていうと、ゲタだな」
友里絵「便所のゲタか。♪からーんころーん♪」
菜由「そうそう。小学校のそうだった。コンクリートの土間になってて。」と。
愛紗「木のゲタっていうか・・サンダルみたいなの。」
菜由「懐かしいね・・・って、これだからもう、女が居ると会議にならん!」
由香「会議かよ」(笑)。
愛紗「そうそう。雨だったらトンネル公園は止めて、そのまま下って行くと・・・
立野でSLに乗れるね。」
友里絵「あ、SL!のりたーい、のりたい!」と、はしゃぐ。
由香「ディズニーランド以来かな」
愛紗「じゃ、それにしよう。乗れると思うよ。木曜だし」
菜由「指定席だっけ?」
愛紗「そう」
友里絵「SLで、どこまで?」
愛紗「行き先は宮地まで」
友里絵「♪わたしーがーささーげーたぁー♪」
由香「おさむちゃんか」
友里絵「どうも、すんずれいしました」と、敬礼。
由香「カトちゃんね」と、笑う。
愛紗は「宮地で30分待ちで、特急で大分までだから・・・SLに乗らなければ
立野から特急で一本なの。
トンネル公園見ると、そのパターンだけど。
乗っているだけだと、楽だけど飽きちゃうでしょ」
菜由「愛紗ってさ、駅員よっか旅行センター向きかも」
愛紗「うん、でも、アレって売るんでしょ?ツアーを。
これは楽しむんだもん」
友里絵「まあ、商売商売!」
由香「あったな、そんなTV」
菜由「クイズ、世界はショーバイ・・」
愛紗「そうそう、あったねー、そんなの」
と、話は尽きない。
友里絵は「でも、大分まで戻ると・・・ついに終わっちゃうなって思う」
由香「うん、まだ二日あるから」
愛紗「そこから由布院に行って2泊。いいところよ、あのあたり」
友里絵「それで、帰りがまたブルートレイン」
菜由「帰りの夜行って、なんかもの哀しいんだよね」
愛紗「そうそう・・・また来れるかな、なんて思って。ああ、帰りたくないなー。」
友里絵「よく考えるとさ、あたしたちって帰らなくてもいいんだよね」
と、真髄を突く(^^)。
由香「どして?」
友里絵「だってさ、こっちで就職しちゃえば」
菜由「ま、あたしは帰るけどさ」
友里絵「まあ、こぶつきは別として」
愛紗「こぶって」(笑)。
友里絵「ちゃらーん!!」と、おどけた顔で
由香「それはこん平」
友里絵「どーもー、テレビ探偵団ですー」
菜由「それがこぶ平。なつかしいねぇ」
友里絵「ご冥福をお祈り」と、両手を合わせて
由香「まだ生きてるよ」
菜由「まだって」
愛紗「面白いね」
賑々しくも、KKR南阿蘇206号室・・・。
旅も終わりが近づいて、どこかうら淋しい。
そんな気持を吹き飛ばすみたいに、はしゃいでる・・・のかも。
・
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「じゃ、寝るとするか」と、菜由。
「クリスマスの夜ってさ、寝るのが勿体無くて、寝なかったっけ」と、由香。
友里絵「そうそう。お正月とかも」
愛紗「楽しかったなーあの頃」
菜由は「だんだん、家族よっか友達の付き合いが増えて。クリスマスもお正月も」
友里絵「そうだねー。なんか。友達の家でパーティーしたり。」
由香「オマエんとこでやると「うるさい」って怒られたじゃん」
友里絵「そうそう!で、公民館でやろうか、とかさ」
愛紗「公民館」(笑)。
由香「でも、団地の公会堂もさ、騒ぐと結構響くじゃない、コンクリだから」
友里絵「それでダメになった」
菜由「うちらはないなー、そういうの。」
愛紗「そうだね。なんか。田舎だからかな」
友里絵「九州だと、あんまり騒ぎたいって思わないね」
由香「そうかーぁ、けっこう騒いでるけど」
友里絵「そっか、ハハハ」
「さ、寝よ寝よ」と、菜由。
愛紗「疲れた?」
菜由「疲れた、友里絵の相手してて。」
友里絵「おばさーん」
菜由「うるさい」
友里絵「ハハハ。でもさ、子供できたらあんなもんじゃすまないよね」
菜由「だから、広いとこがいいわけ」
愛紗「なるほど・・・広ければ、ほっぽっといていいもんね。
子供もストレスないし。それいいかもね」
友里絵は「だからさ、アイドルってみんな田舎の出でしょ?最近。
都会の生まれ育ちってほとんどいない」
由香「けっこう当たってるかも」
友里絵「あたしらのころは、まだ原っぱとかあったもんなぁ」
由香「そーだね。ゲームで遊んでる子なんてあんましいなくて」
菜由「それでね。もともと・・石川と結婚した時、いずれは戻ろうって
思ってたの。鹿児島に」
愛紗「それで
「鹿児島に新婚旅行に」
って言ったの?、深町さんに」
「その話ヤメヤメ」と、ちょっと菜由はテレる。
友里絵「まだオトメちゃんだったんだもんね」
由香「お姫さまドレス着て営業所に来たんでしょ?」
菜由「その話しもヤメヤメ」
愛紗「可愛かったなぁ、あの頃」
友里絵「いまはBBA」
愛紗「そんなこと言ってないって」
友里絵は「それみてタマちゃん、なんて言ったの?」
菜由は「かわいいよ」って。
愛紗「そう言ってくれただけで、嬉しいんだよね」
由香「うんうん・・・で、違うのが釣れた」
愛紗「釣れた」(笑)。
友里絵「でも良かったんじゃない?それで」
菜由「そうだよね・・・。そう思う」
友里絵「石川=外道説か」
ははは、とみんな笑う。
菜由「外道かい」
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