バス・ドライバー日記

深町珠

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どどどどど・・・

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おばさんは「そう。お兄ちゃんが好きなのねー。じゃ、がっかりしてたでしょ。」と。
にこにこ。

お兄ちゃんは「まあ、職業柄、解るでしょうけど」

と、にっこりして。

おばさんは「妹さんがあんなにかわいいと、お兄ちゃん、いいね」

お兄ちゃんは、にっこりして。「はい」とは言え。

・・・ずーっと、このまま。ってワケにも行かないもんなぁ・・・。

と、思いつつ。


・・・あ、それであの4人を連れてきたのかな?

なんて、空想。

それは、たまたまの友里絵の思いつきで。
真由美ちゃんの考えでは、ない。

友里絵たちにも、別に
かっこいいお兄ちゃんに会いたかったわけでも、ない。(^^)。

そんな、ちょっとしたきっかけで・・・始まるのも、いいかもしれない。
もともと、そんなものだ。



「おっと、メシメシ」

そんなに時間はないのだった。




風呂入って。寝て。

明日は、まあ、早朝番で良かったが。

それでも4時くらいには起きないとならない。

そんな風に、ダイヤに合わせる生活である。機関士は。
恋愛とか、旅行とか。
そんな事を言う余裕は、なかった。


お兄ちゃんは、食堂へ行った。
男子寮らしく、さっぱりとした食堂で
ご飯のお釜が、でーん、と。据えてある。

キッチンと、ダイニングは
よくある社員食堂みたいに、ステンレス張りの棚で仕切られていて。






「メシメシ」と、友里絵は
KKR南阿蘇、206号室で。

206号室は、和室、12畳くらいだろうか。
玄関がドアで、バリアフリーではなく
段差があって畳の部屋。
正面が障子。
縁側ふうの場所に、テーブルとスツール。
冷蔵庫。
その向こうが窓。カーテンの向こうに阿蘇、鋸岳が見える。


暗くなってきたので、月が見える。

「あぉーーーん」と、友里絵が吠える。

「オオカミ男かよ」と、由香。

菜由が「ははは。ここ、下が玄関だから、騒いでも大丈夫だ」

愛紗は「良かった」

隣の部屋はあるが(^-^;


「月夜の晩は血が騒ぐ・・・いっひっひ」と、友里絵は
キバむき出した、面白い顔。

菜由は「ヴァンパイアかいな」


「ふふふ・・処女の生き血・・・。」と。


由香は「いつまでやってんだ!」と、張り扇ちょーっぷ!(^^)。

友里絵は「い、いつのまにそんなものを・・・」と、振り返って。
後ろ頭、なでなで。

由香は「ふっふー。まあ、素手だと痛いから」


友里絵は「ありがと」

由香「いや、あたしの手が痛い。オマエの頭、固いから」

菜由は「ははは」

友里絵は「あたしの頭はどーでもいいんかい!」と、逆張り扇ちょーっぷ!


「さ、メシメシ」と、友里絵。浴衣に着替えて。

菜由は「ノーパンで行く?」

友里絵は「まさか。だってさーあ、きたねーじゃんあんなもの、見えたら」


由香は「ハハハ。言えてる。あんなもの見てよく、メシ食えるなぁ
ノーパンしゃぶしゃぶなんて」

菜由は「ホルモンなら似てるけど」

愛紗「・・・リアルね」


由香「・・・さ、メシメシ」

友里絵「・・・そだね」








人吉、日光家の客間・・・・と言うか、廊下を隔てた離れ。

そこは静かなので、客が来たときに使っている。

田舎の農家だから、広い。


そこに、酔っ払って寝かされていた恵。


酔いが醒めて来て・・・・「あれ?」

暗い部屋。天井は和室。

お布団に寝ている。


「・・・・ここはどこ?・・・わたしは・・・・恵か」

一応自分は解るらしい。

お布団の中の自分は・・・寝巻きに着替えて。


ちちバンドも外されて(笑)。

「・・・・はて・・・・?なにしてたんだっけ、あたし・・・。」


そう思っていると、便所に行きたくなった(笑)。

「う”・・・・・・・・・・・・。」

布団から起き上がるけど、おちちがぶらぶら。動きにくい。


手探りで、電気の紐・・らしきものを捜す・・・。が。
見つからず。


「う”・・・・・・・・・。」布団から這いずって。障子らしきものに手が当たり。

さっ。と・・・開いてみた。

誰か呼ぼうか。と思ったが・・・大声出すとモレちゃいそう(笑)


障子らしきものを、力任せに開くと・・・。


どどどどど・・・。

上から、何か物が。

どうやら、障子ではなく押入れの襖だったらしい。(^^;


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